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『イキガミ』面白いよ、という話

だいぶ前に一巻を読んでから、ずっと続きが気になっていた作品。──とっっっくの昔に二巻が出ていたという。

読み終わったあと、じんわりと「厭な感じ」が残ります。「だが、それがいい」

ただただ面白い作品(都合良く主人公がモテたり、超人同士が戦ったり?)、というのもいいのですが、たまにはこういう趣向もどうでしょう?

あらすじ

【ヤンサンWEB-連載作品紹介-イキガミ【ヤンサンWEB-連載作品紹介-イキガミ

『国家繁栄維持法』に基づき、小学校で国民全員が特殊な予防接種を受けることが義務付けられている、架空世界の日本。

1000人にひとりは、打たれた注射の中に仕込まれたナノマシンにより、18~20歳の内に死亡する──。

死亡する人物・そして死亡日時は、国に管理されている。

主人公は、「24時間後に死ぬ」人物の元へ、死亡予告証──通称「逝紙(イキガミ)」を届ける。

国民に「命の大切さを再認識させるため」と嘯く国家と、淡々と仕事をこなす主人公と──イキガミを届けられた人々を描く。

イキガミ 1 (1)

イキガミ 1 (1)

  • 間瀬 元朗
  • 小学館
  • 2005-08-05
  • ¥ 530
  • Book

イキガミ 2 (2)

イキガミ 2 (2)

  • 間瀬 元朗
  • 小学館
  • 2006-04-05
  • ¥ 530
  • Book

残された「一日」

主人公は、いわば死の宣告を行う側ですが、話の焦点は、宣告された側になります。

残り24時間を、どう生きるか──。

また、周りの人たちは、今後どう生きるか──。

毎回、感動するシーンが多いです。涙腺を刺激しまくり。

──しかし、二巻に出てきた主人公のセリフで、ふっ、と我に返ります。

「彼女の死から“愛”や“命”の尊さなど──学びたくはないのだ。

学んでしまったら、この法律の思うつぼだから──」

そう、残された時間を必死に生きる人からは、何かを学びたくなりますが──しかし、よくよく考えてみると、こういった法律があることがそもそも問題。

このような狂った法律を甘受することは、許されません。

「命の大切さ」は、恐怖心以外からでも学べるはずです。

『デスノート』チック?いやいや

  • イキガミに書かれた日時に死ぬことが決まっている
  • 主人公はその日時を伝える
  • 主人公は自分を「まるで死神」と自嘲する

──と、設定だけを拾うと『デスノート』を思わせますが、雰囲気は全く違います。

また、『バトルロワイアル2』的に「国家に反旗を!」といった流れにいったり、謎・キーワードを次々に提示したり──と、いくらでもキャッチーなテーマが書けそうです。──が、できれば今後も、そういった作風にならないことを祈ります。

続きが楽しみな作品

三巻は、2006年の冬に発売予定とのこと。

できれば、設定が次々に明かされたり、急展開が起こったり──はせずに、淡々と10巻くらいは同じ雰囲気で続いて欲しいです。

さて、ベタなようですが次のことを考えてしまいます。

もし、自分が死亡宣告されたら──。

もし、自分の身内が宣告されたら──。

もし、自分が宣告する側になったら──。

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