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ラヴゼイ初体験

何となく敬遠していたラヴゼイを読んでみた。よかった。アリス萌え。終わり。──でいいと思う。

苦い林檎酒

苦い林檎酒

  • ピーター・ラヴゼイ
  • 早川書房
  • 1987-09
  • ¥ 530
  • Book

初版が87年発行、と古い作品です。しかし、決して中身は古びていませんよ。

あらすじ

第二次大戦中に起きた殺人事件。当時9歳の男の子だった主人公は事件について証言し、そのために彼が慕う人物は絞首刑に──。20年以上も記憶の隅に封印した記憶が、死刑になった人物の娘が彼の元に現れたことで解かれる──。

話としては地味な方で、時代背景もあまりなじみがないのですが、とにかく人物描写が丁寧で魅力的です。

主人公とヒロイン

主人公の元に現れる19歳の女の子は、まさに物語のヒロイン役にうってつけの性格です。自分の父親の汚名を晴らすため、猪突猛進と言えるような行動力を発揮しつつ、冷静に、父親が生きた背景と人間関係から事件を推理していきます。

それと比べると、主人公は、ヒロインよりも年上には見えないくらい、子供っぽい。9歳の頃に敬愛した女性のことをいまだに神聖化していたり。

──こういった男主人公とヒロインの取り合わせは、日本の作品にも多く見られますね。なので、大変読みやすかったです。

謎解きも面白い

ミステリィ的なトリックも、もちろん出てきます。

読み進むにつれ、主人公が信じていた「真実」が崩れていくところが怖い。自分の中に抑圧されていた物が何なのか、この罪悪感はどこから来るのか──。主人公と共に、ドキドキしながら読み進みました。

最期の方で、どんでん返しもあったりして──

──これぞ、ミステリィの醍醐味!

ただ、やっぱりラヴゼイの魅力はトリック云々というミステリィ要素よりも、人物や情景の描写ですね。ヒロインのアリス(意味深な名前)は、完全に主人公を食っている(ダブルミーニング)くらい魅力的なキャラで、別の作品でも見てみたいです。ツンデレとか騒いでいる場合では無いです。

この記事のタグ(偽)

[アリス可愛いよあr(ry][タイトルの意味に林檎酒吹いた][主人公は逆流れ使い、ではない]

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