亜細亜ノ蛾 - Weblog

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December 09, 2006

『美味しんぼ食談』(雁屋哲・岸朝子 共著)と『ハンニバル』

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食が細い──わけではないが

自分は「レシピ本をぼーっと眺める」のが好きです。とくに、あまりなじみがない食材を使った料理──要するに食べる機会が少ない、高級料理なんかのレシピを眺めたりするのが面白い。──ショウウィンドウ越しにトランペットを眺める、みたいな感じでしょうか。

食べ物についての話を聞くのも好きです。自分は、あまり外食に行かないので、同じ世代の人と比べても、食べたことがあるものが少ないです。例えば──伊勢がすぐそば(といっても車で二時間)にあるのに、アワビを食べたことがなかったり。名古屋に行く機会はあっても、本場(?)の「味噌カツ」や「海老フリャー(名古屋人はそんなこと言わない)」は見たことすらないですね……。なので、人が食べたものについて語っている話を聞いて、世間にはそんな美味い物があるのか──と想像してみたり。

そんな自分と比べるのがおこがましいくらい、有りと有らゆる物を食べ尽くしてきた二人の対談本を読みました。

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美味しんぼ食談
雁屋 哲 岸 朝子
遊幻舎 2006-09

美味しんぼの料理本―Recipe (続) 美味しんぼ塾 2― 食を愛する全ての人に贈る痛快講義! 歯から始まる怖い病気 美味(おい)しんぼの料理本 美味しんぼ (96)

by G-Tools , 2006/12/09

美味しんぼの原作者、雁屋哲氏はともかく、岸朝子さんは寡聞にして知らなかったのですが、凄い経歴の方なんですね(本文末に関連情報を載せました)……。「レシピ本」などというものがあるのも、ひょっとしたら彼女たちのおかげかも知れません。

まぁ、そういった肩書きより何より、岸さんの「歯に衣着せぬ」という表現がピッタリな話し方がすがすがしい。さすがの雁屋氏も押され気味──かと思ったら、「何方もどっち」だったという。

食に関する蘊蓄や、戦前・戦後の日本における過酷な食事情、『美味しんぼ』の舞台裏などが語られてます。岸さんも雁屋氏も、質を犠牲にして大量生産された食品について、いろいろと戦ってこられたそうです。『美味しんぼ』でも、何度か出てきていましたね。例えば、カップめんに「栄養表示」がされるようになったきっかけも、岸さんたちが言及したところが大きいそうです。──安全な「食」について真剣に考える人がいるおかげで、日本の食文化が(ギリギリのところで)守られているのでしょうね。

『二千七百年の美味』

最後にとっておきのネタ。対談の最後の方で、「いま一番食べたいもの」という話が出てきて、何故かお二人ともゲテモノをまず挙げます。雁屋氏は「猿の脳味噌」とのこと。なんでも、『世界残酷物語』という映画に出てくるそうです。その話に関連して、ご自身が昔書いた小説について語ったのが、こちら。

主人公は美食を追求した果てに、 (略) 気がついたら、鍼を打たれて身動きできなくなった状態で、テーブルの真ん中に首だけ出して座らされてる。中国人が頭の皮をすっと剥いで、頭蓋骨をポコッと外して、「まず本人が食べなさい」って、自分の脳味噌を口に入れてくれるという小説を書いたんです。

……うぐぐっ(食事中の方すみません)(←遅い)。そしてこの小説がこちら。発行は 1993 年ですね。

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二千七百年の美味
雁屋 哲
角川書店 1993-09

by G-Tools , 2006/12/09

──はい。ここでまっっったく関係は無いですが、『ハンニバル』が公開されたのは 2001 年ですね。月日が経つのは早いものですね……(ちなみに、ファンにはいうまでも無く、ラストが映画と小説では全く異なります)。あと、「何故ここでハンニバル?」という人は、持ち前のスルー力(するーりょく)を発揮してください。「スルー力ってなに?」という人は(ry

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ハンニバル スペシャルプライス版
デビット・マメット スティーブン・ザイリアン トマス・ハリス
東宝 2003-01-21

レッド・ドラゴン レッドドラゴン 羊たちの沈黙〈特別編〉 羊たちの沈黙 アルティメット・コレクション 羊たちの沈黙〈特別編〉

by G-Tools , 2006/12/09

ついでに、『世界残酷物語』はこちらです。

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ヤコペッティの世界残酷物語<ノーカット完全版>
グァルティエロ・ヤコペッティ ロッサノ・ブラッツィ
ジェネオン エンタテインメント 2004-01-23

続・世界残酷物語 ノーカット完全版 ヤコペッティの世界女族物語 ヤコペッティの残酷大陸 グレートハンティング 残酷猟奇地帯

by G-Tools , 2006/12/09

まぁ──似たようなことを考える人はいるものだ、とか、人間の欲望には果てがない、という話ですね。

ref.:

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