亜細亜ノ蛾 - Weblog

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January 13, 2007

面白さで越えられない壁、はてなダイアリー「小鹿」

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心の刃物を研ぐ

我が座右の書、何度も紹介している森博嗣のミステリィ工作室から印象的な言葉を引用します。エロチック街道(筒井康隆・著)の書評で、次のように語られています。

他の追随を許さない切れ味があって、こんな作品を読むと、書く意欲を失いますね。(……)

実は、あまり何度も読みたくない作品群です。同じ天才でも、サリンジャーの作品などは、僕が真似できないのはもちろんですが、そこからエッセンスをいただいて刃物を研ぐことができます。でも、この本はそういう風にあやかることすらできなくて、危険さえあるのです。おそらく、僕が本当に書きたかったのもこういう世界だからでしょう。

森博嗣のミステリィ工作室(p.153)

「刃物を研ぐ」というのは「心の刃物を研ぐ」の意味です。感性が鈍ってきたときに心を引き締める、ということですね。森博嗣さんにとって、サリンジャーを読むことはプラスになっても、筒井康隆を読むことはマイナスになり得る、と。

──前置きが長くなりましたが、自分にとって「あやかることすらできなくて、危険」なサイトを紹介します。

その名は「子鹿」!

さいきん知った、「子鹿」というサイトが面白いです。

小鹿小鹿

シンプルなデザイン(2007-01-13T22:49:28+09:00 現在)と短い文章が好印象の、日記サイトですね(はてなダイアリーだから当たり前、か)。about ページ を見ると、今日でちょうどユーザー登録から本日までに日記をつけた日数:333日ですね(どこかで聞いたようなフレーズ)(狙っているわけではない)。

初めて読んだ日記は小鹿 - 別にくやしくはなかったで、はてなブックマーク - ネコプロトコルブクマク / 2007年01月11日経由ですね。クスッと笑って(Firefox の)タブを閉じる前に、ふと「まぁ、面白そうだし LDR に登録しておくか」、と。

それがいけなかった。──いや、いけないことはないのですが、過去の日記も読むと──お、面白すぎる。──で、冒頭の森博嗣さんの言葉のような感想になったわけです。自分が「本当に書きたかったのもこういう世界」なんですよね……。

どの記事も「抱腹絶倒! 椅子落ち! 100 ブクマ越え!」──という感じではなくて(失礼)、「日常に潜む、いやむしろ、無理矢理に日常からほじくり出した『クスッ』」を書き連ねる、というスタイル。どの日記を読んでも、どこまでが天然でどこからが計算なのか──。いずれにしても、敵わないです。

ひょっとしたら、人によっては徹底的に面白さが判らないであろうところが、ますます自分好みです。是非ともご自身の目と心で味わってみてください。どこが面白いのか、何故面白いのか、自分に合うかどうかも自己判断で──。

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