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森博嗣さんのメッセージブック

森博嗣さんのメッセージブックを 2 冊読みました。自分が読んだ版は 2002 年発行、と少し前の出版ですが、もちろん、中身は古びていません。今は文庫版の方が手に入りやすいですね。

メッセージブックとは

メッセージブックとは何かというと、過去の作品からの引用文に、森博嗣さんからのメッセージと写真が加えた本のことです。写真集やエッセイ集に近いです。

引用文は PHP 研究所(プログラム言語とは無関係)の方が選んだそうです。選んだ人の趣味なのか、『恋恋蓮歩の演習』からの引用が多いですね。特にシリーズ作品の中で好きな作品では無かったのですが、いい引用文が多かったので再読したくなりました。

好きな引用文

『君の夢 僕の思考──』からはこちらのメッセージを。

「その質問をする君が、興味深い。質問は、質問する人を表現するんだ。それに対する返答なんかとは無関係にね」

──『夏のレプリカ』 446 頁

意義のある質問をすることは、それに的確に事得ることよりも何十倍も難しい。

『君の夢 僕の思考―You will dream while I think』 p.94

『議論の余地しかない』からはこちら。ともに、「森博嗣っぽい」メッセージですね。

「西之園君の場合は、思いつかない、と考える、わからない、だ。僕のは、判らない、で正解だと思っている、わからない」

──『有限と微少のパン』 348 頁

何がどうわからないのかがわかっていれば、わかっていることに限りなく近い。

『議論の余地しかない』 p.15

すべてのページに、「森博嗣っぽい」視点で撮られた写真が載っていて、それもまた楽しい。ファンならずとも、手元に置いておきたい一冊──いや、二冊です。

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