• 投稿:
  • カテゴリィ:

判型と価格と棚

猫好き科学作家の竹内薫さんが、面白いエッセイを書いています。

薫日記: 事程左様

作家の転機になる作品の話から始まって、本の売れ行きに関する話が興味深い。

本というのは、不思議なもので、「脳のからくり」にしても、単行本のときはほとんど話題にもならなかったのに、文庫になったら、何度も重版がかかって驚かされた。

事程左様(ことほどさよう)に、判型と価格と「棚」により、売れ行きが左右される業種なのだ。

薫日記: 事程左様

ああ、これはなんとなく判りますね。たとえば、『 Life Hacks PRESS』という本は、ビジネスや自己啓発のコーナに置くべきだと思いますが、地元の書店で探しても見つからなかった。根気強く探すと、コンピュータ関連の「まるごと!」シリーズの中に紛れていた、という事がありました。出版社が技術評論社だし、「WEB+DB PRESS」と同じ判型なので、判らなくもないですが……。

文庫本が好き

小説の場合、自分が読みたい本を探すのは、文庫本のコーナです。森博嗣さんのマネ、というわけではないですが、ハードカヴァは避けています。──だって、寝ころびながら読むのに向いてないし。枕元に置いておくのにも、邪魔ですからね。

世間的には、文芸書といえばハードカヴァ、なんでしょうかね? 「文庫化されるのは 3 年後」という「出版業界の常識」も、知っている人は少なさそう。そういえば、講談社ノベルスなどの「ソフトなカヴァ」も文庫化されるのが、ちょっとだけ疑問に感じます。失礼ながら、「講談社ノベルスは、売れていない作品も全部文庫化されるのか」などと考えたり。

まず文庫

どちらかというと、文庫を先に出して売れたものだけハードカヴァ化、の方が効率が良くて良さそうな気がする。コミックの「完全版」「豪華版」みたいなイメージ。文庫化と同じく 3 年後にハードカヴァ化するとしたら、売れ行きの調査も十分だろうし。

自分の場合、文庫化が決まっている小説なら、文庫になってから買う事が多いです。同じような事を考えている人は、多いんじゃないかな。まぁ、出版業界の体制が変わるとは思いませんが、「まず文庫」が常識になるといいなぁ。

──あ、いま思いついたけど、ライトノベルという(自分にとって未知の)業界が「まず文庫」なのかも。「ハードカヴァのライトノベル」ってあまり見ないし。これからの小説業界はライトのベルが支える、かも(『ハルヒ』周辺の流行りを見ると、そんな感じがするなぁ)。

[2] このページの一番上へ戻る