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『完全犯罪クラブ』

MURD3R 8Y NUM8ERS 公式サイト(英語)

完全犯罪クラブ - allcinema

意欲作なのか、内容を詰め込みすぎ印象が惜しい、犯罪サスペンス映画の佳作です。

ストーリィ

高校のスーパスターであるリチャード・ヘイウッド(リチャード・ヘイウッド)が、さえない同級生のジャスティン・ペンデルトン(マイケル・ピット)と組んで、完全犯罪を目論む。

女性刑事のキャシー・メイウェザー(サンドラ・ブロック)と、風紀課から殺人課に変わったばかりのサム・ケネディー(ベン・チャップリン)が捜査に当たる。他の刑事が少年達の仕掛けた罠に翻弄される中、キャシーだけが事件の真相に気付きます。

高校生の二人はともに賢く、なかなかのトリックと、ラストのアクションは見応えがあります。

いろいろと問題の多い作品ですが、ミステリィやサスペンスのファンは、見ると色々ためになるかもしれません。

photo
完全犯罪クラブ
サンドラ・ブロック ベン・チャップリン ライアン・ゴズリング
ワーナー・ホーム・ビデオ 2006-10-06
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サンドラ・ブロック

サンドラ・ブロック演じるキャシーは、過去に「高校生のスーパスター」と結婚し、失敗した苦い思い出とトラウマを持っています。

その反動か、パートナになった男性刑事と次々に関係を持った、というのがほのめかされます。

──さて、これだけを見ると、昨日紹介した『ツイステッド』に似ていますね。

『ツイステッド』の女刑事に反感? : 亜細亜ノ蛾

サンドラ・ブロックのなまめかしい演技は、それはそれで見物(みもの)なのですが、本作の雰囲気には合わない。どうも余分な演出に思えます。

元結婚相手はキャシーに暴力をふるい、いまは刑務所の中。そんな相手と結婚生活を送っていたので、男性恐怖症になるならわかるけど、なぜ男を誘うのか──。その違和感が、どうも気持ち悪かったです。

ところで、キャシーのあだ名は「ハイエナ」。なぜハイエナなのかは、映画の中でどうぞ。ちょっとしたトリビアですね。

詰め込みすぎ

この映画は、色々な要素の詰め込みすぎでバランスを崩している、というのが最大の問題です。

たとえば、メインの「完全犯罪トリック」は、後半であっさり解かれるくらい杜撰(ずさん)で、しかも現場にはっきりした「証拠品」が残っている。しかし、リチャードの父親が街の有力者のため、保身を考える警察署長は捜査に前向きではない。

このあたりも、どっちつかずな印象です。もっと凝ったトリックを考えるか、権力でねじ伏せるか、どちらかにして欲しいところ。

それでも、けっきょく証拠らしい証拠が挙げらない。そうかと思うと、二人に任意同行を求めた後の尋問が効果的だったり、本当にちぐはぐな印象。

また、高校生の二人は男なのに、なにやら怪しい雰囲気。しかも、スーパスターの方がさえない男子に気がある様子──。

ここも、後半に二人の力関係が明かされ、ちょっとしたどんでん返しのようになっているのですが、わかりにくい。もう少し丁寧に描けば、「少年の無垢な怖さ」が出せたのに、と残念に思いました。

ラストのアクション

ラストにはちょっとしたアクションがあるのですが、ここは良いですね。

「頭の良い少年」という設定が、ようやく活かされたという感じ。このアクションシーンくらいにバランスの良いところばかりだったら、名作になれたでしょうね。

本作のように要素の多い作品は、小説だと「お腹いっぱい」で楽しめるのですが、映画だと胃もたれします。

「ハンバーガーライス・アイスクリーム添え、バルサミコ酢風味」

みたいな作品でしたね。

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