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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』

じつは、週刊少年ジャンプ(以下、ジャンプ)で、いま一番好きな漫画が『SKET DANCE』です。──ちなみに自分は、ジャンプで一番エロいマンガは『サムライうさぎ[ad]』だと思う(とくに志乃!)、という HEN☆TAIです(禿同なひとは多いと思うが──ね、アナタ?)。

──あ、『HUNTER×HUNTER[ad]』は別格ね。あれは別腹(おかげで三段腹)。

初めは好きではなかった

正直、初めは『SKET DANCE』を好きになれなかった。なぜかというと、

「他の雑誌で何本も連載を抱えてきた大御所をジャンプに引き抜いてきた」

みたいな、「手慣れた感じ」が、どうもなじめなかったから。

第 1 話から、メタな視点のギャグや多重トリックが仕掛けてあったりして、面白いと思いつつも「ああ、サ●デーあたりからやってきたんだろうなー」と、どこか冷めた目で見ていました。

それでいて、本当に面白いので、ジャンプ連載時に何度も読み返していました(なんか、屈折してるなー)。

しかし最近、作者の篠原 健太(しのはら けんた)さんの経歴を知って、ものすごく驚きました(ついでにタメ年なのもビックリ)。

  • 週刊少年ジャンプ十二傑新人漫画賞に、2003年6月期と同年9月期に「最終候補まで後一歩新人リスト」入りしたが、漫画賞等の受賞歴はない。
  • 脱サラをし、約2年でデビューに漕ぎ着けたという異色の人物である。

篠原健太 - Wikipedia

なんと、『SKET DANCE』が初連載マンガなんですよ! え、なんでこんなに上手いの !? いかほどー!

ということで(?)、なんだか一変して『SKET DANCE』の大ファンになりました。まぁ、じつはその前に 7 話(と 11 話)でノックアウトされて(後述)、ファンになっていたんだけどね──。

最近、コミック第 1 巻が発売され、初日に買いました(書くのが遅れたけど)。初版は発行部数が少ないらしく、いま入手するのは難しいらしいです。

これからは、コミック発売後に全話の感想を書くことに決定したので、よければ今後もどうぞ。それでは、1 話ずつ感想を書きます。

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 1 巻「ペンキ仮面」

第 1 話「ペンキ仮面」

記念すべき、第 1 話! ──なんだけど、『赤丸ジャンプ』で読み切りがあったのを知ったのが最近。今後、コミックに収録されるのでしょうか……。

もう、連載マンガの第 1 話に必要な要素がすべて詰まっている、マンガの見本のような話です。絵・キャラクタ・コマ割り、そしてなによりプロット(構成)、とすべてが完璧。

ボッスン(藤崎 佑助)・ヒメコ(鬼塚 一愛)・スイッチ(笛吹 和義)のキャラクタ紹介も完璧で、前述の通り、あまり気に入っていなかった頃の自分でも、すぐにキャラクタの立ち位置が頭に入りました。これは、自分にとってはすごく珍しいです。

何度でも書くけど、このクオリティで週刊連載デビューって……。

某先生[ad]も、こんな上手すぎる人がアシスタントだったなんて、ちょっとやりにくかったのでは、と邪推してみたり(そういえば主人公たちがダラダラとダベっているところが似ている)。

ref.: 篠原健太先生について / SKET DANCE まとめサイト

ストーリィも最高に面白く、連載の一話目を逆手に取ったトリックが素晴らしい。ミステリィ・ファンにもオススメです。とくに、自分で創作をしてみようという人は、『SKET DANCE』はいい参考書になるのでは?

コミックでは、各話ごとに「SELF LINER NOTES(セルフ・ライナ・ノーツ)」という、制作時の秘話が載っているのも必見。やっぱり、第 1 話にはすごく苦労したようですね。

しかし、この完璧なのに「初回ということもあって絵は正視に耐えられない出来」と自己評価されています。どんだけレベルが高いんだ……。かの冨樫先生や小畑先生だって、昔は(ry

第 2 話「エイプ・エスケイプ」

一転してドタバタ・コメディに。そして、いきなりテコ入れ(お色気)? みたいな。

ざっくり見ると、学園コメディの「お約束」たっぷりなのに、古く感じない。よく見れば、イマドキなスパイスを使っているからですね。「To Loveるな展開」とか。

To Loveる[ad]』といえば、ヒメコがそんな格好をしていますが、全然色っぽく(エロっぽく)ないのがすごい。それにしてもこのヒメコ、ノリノリである、な感じなのに。

ヒメコは、典型的な「黙っていたら可愛いコ」というよりも、「萌えを超越したキャラ」です(いや、ヒメコ萌えな人は多いと思うけど)。

第 3 話「焼却炉の幽霊」

またまた上手い謎解き話。準レギュラーの結城 澪呼さん初登場。段々と、濃いキャラクタが増えてくるな……。

スイッチが大活躍な回で、「2 ちゃんねら」っぽさも強くなってきました。──「あばばばばばば」のアスキー・アートって、ゴンセーオウセー(音声合成)ソフトで、どうやって発音しているんだ、という当然な疑問の答えは、永久に出ないと思われます。

それにしても、この回もトリックが見事。あくまでも少年マンガ向けなトリックながら、初めに「何だろう?」と思わせる見せ方が上手い!

あと、メガネ女子の島田 貴子さんは人気が出そうなのに、「あんまりキャラが濃くない」という理由で(?)出てこなくなったのが残念。

第 4 話「ペパーミント侍」

さあ、段々と、取り返しがつかないようなキャラクタ合戦になってきたよ……。

ただ、よく見ると、意外なことにこれほど「アホなキャラ」って、武光 振蔵が初めてのような。濃いだけじゃなく、アホという(ひどい紹介だ)。

ボッスンもそうだけど、振蔵を見ていると「この学校の制服って意味あるのか」と思ったり。

この話も、じつは謎解きになっていて、読者には余すことなく手がかりが提示されている──ということに気がつく人はいたのだろうか。

第 5 話「伝説の鬼姫」

容赦なく新キャラ投入は続く──。

男二人、女一人という「開盟学園・スケット団」なのに、武闘派はヒメコだけ──という設定をうまく使ったオープニングがニクい。

ボッスンが後ろから余裕の笑みを見せた後、のうのうと団長宣言して突っ込まれる流れが、面白すぎます。

「ペロリポップキャンディ(しおから味)」という、「どう見てもアレのパクr(ry」な殺人兵器の使い方がまた、うまい。

注目なのが、ひょっとしたら気付かない人がいるのでは、というくらいさりげない、

ヒメコが少し落ち込む→ボッスンがペロキャン食う→吐く→「かんっがえられへん !!」

という展開の見せ方。これは、ボッスンが自分なりにヒメコに気を遣っているんですね。こういう描き方、いいなぁ。

第 6 話「鬼姫に金棒」

モモカ(吉備津 百香)が可愛いね、という回(?)。

イマドキの不良(レディース、っていまでも言う?)って、こんな感じだよね、というか、本当にやんちゃなコって、これくらいちょい不良(ワル)な感じだと思う。

この回は、ヒメコの決着の付け方と、ラスト直前のしんみりしたところが、いい感じ。

いつか、スケット団の結成秘話が書かれるのを期待していますが、ボッスンの人柄に惹かれて、ヒメコもスイッチも集まったのでしょうね。──と書くと、この作者のことだから、それを逆手にとってとんでもないエピソードを描きそう。

「SELF LINER NOTES」によると、モモカは元々「巨体の不細工キャラ」だったのを、担当さんの提案からいまのキャラになったそうで。担当、ちょう GJ!!

第 7 話「坂の上の王子様」

はい、やっと 7 話。asiamoth が撃沈した回です。

早乙女 浪漫(さおとめ ろまん)という、名前も容姿も、初登場一ページ目から出落ちなキャラが出ちゃいました。

「注: この漫画はスケット・ダンスです」というお約束も炸裂。──あ、いま思ったけど、この注意書きもロマンが「出した」のかも。

もう、ほぼ全ページが「ベタなお約束」というか「それなんて花の 24 年組?」というか……。今後も、ロマンが出てくるとマンガの雰囲気が変わるという、本当に「恐ろしい子[ad]」です。

24年組 - Wikipedia

ロマンを見て改めて、自分はベタが好きなのだな、ということを再認識しました。それに、妙にロマンだけは、一コマ一コマ気合いを入れて、可愛らしく描いているように見えます。作者、GJ!!(それとも、自分がフィルタをかけてロマンを見ているのかも)

あと、主人公なのにボッスンが「絵が上手い」のが特技という、この上ない地味っぷりを発揮したのも最高です。

ラストで、どう見てもボッスンとロマンがくっつくような終わり方のに、その後、あんまりそういう雰囲気ではないのがまた、ボッスンらしいところ。

これまた「SELF LINER NOTES」によると、それっぽいトーンの使い方は、「コンビニで適当に少女漫画雑誌を 1 冊買ってきて、トーンの貼り方などの参考にした」そうです──。そ、それであの絵ができるとは……。

「健太……恐ろしい子!」(まぁ、お約束ということで)

本格的に asiamoth が人生を踏み外したのは、第 11 話の「だっふんだ☆」の一コマなんですが、それはコミック第 2 巻で……。

参考リンク

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