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HUNTER×HUNTER No.277『侮辱』 (週刊少年ジャンプ 2008 年 20 号)

毎回毎回、「何とかの一つ覚え」で、「すごい!」「先が読めない!」「これは気が付かなかった」と、同じような感想を書いています。いつも、自分の読み込みのヌルさに、あきれながら楽しんでいます。

ということで、今回もページを めくるたびに、意外な展開に驚きました。

今回は、メレオロンとキルアの会話、モントゥトゥユピー対ナックルとシュート戦、モラウとシャウアプフ戦、が描かれました。

いつも以上に、各キャラクタの意外な一面が見られ、興味深い回に なりました。

メレオロンとキルア

前回、「背後を取られる」という、元・殺し屋としては あり得ない状況を味わったキルア。メレオロンの能力によって認識できなかったとはいえ、瞬間、かなり動揺したはず。

そのまま、極限状態のゴンを置いて、メレオロンから修羅場の状況を聞かされる。

──という、かなり頭の切り替えが要求される場面なのに、すぐに作戦を思いつくキルアが見事です!

たぶん、突入前に想定した「あり得ない状況」の 1 つとして、自分とメレオロンが組む場合も、考えていたのでしょうね。

──とても、ローティーンに見えません。同じような白いギザギザ頭の、あの人なら「何……だと……」と絶句するか、何も考えずに敵陣に突っ込んでいくところです。

逃げるナックル

ナックルという男を、まだ自分は見誤っていたようです。

初登場の時は「単純馬鹿」、ゴン戦では「知能戦タイプ」、しかし、正々堂々と正面から勝負をする男、と思っていました。

しかし、ナックル自身は、「逃げ足」が最大の長所と把握している、というのが面白い。確かに、ナックルの能力なら、逃げながら追加ダメージを狙うほうが、効果的です。真正面から ぶつかるのは、同格以下しか通用しませんよね。──気付かなかった……。

それにしても──。人は見かけによらない、という言葉の通り、ナックルは「逃げるなんて オレの性に合わねェんだよおおお!」とか叫びながら素手で特攻、というキャラかと、今の今まで思っていました。うーむ、奥が深い人物像です。

ユピーの「侮辱」

先ほど、ナックルは、見た目と違って真っ向勝負タイプではない、それが面白い、と言いました。

──が、言った舌の根も乾かないうちに、ナックルはピトーに真っ向勝負を挑みます(笑)。

そこに至る過程が、熱い! 熱すぎる!

しばらく、(週刊少年)ジャンプが忘れていた、「友情・努力・勝利」を感じさせる展開です。──ちなみに今は、「萌え・BL・アニメ化」が三本柱ですかね……(テニスが終わったから、柱が崩れかけているけど)。

シュートの無念さも、ヒシヒシと伝わってきます。

この場面、討伐隊としては言ってはならないことだし、ナックルの安全を考えれば止めるべきでしょう。しかし──、そんな理屈じゃ止められねェ! 叫ばずにはいられないんだ !! という気持ちが、痛いほど伝わりました。

友を信頼するシュートも、それを受けたナックルも、漢(おとこ)だぜ……!

世界より大事なもの

ナックルが、師匠へ向けて心の中で叫んだ、

「世界より 大事なものが あるんです !!」

──この言葉、冨樫作品の重要なキィワードかな、と思いました。

かつて、作者は、「世界」(地球だったり魔界だったり)を救う戦いを描いてきましたが、主人公が見ていたのは「世界」じゃなかった、ように思います。もっと大事なもの、のために戦ってきたのでは──。

モラウとプフ

今回、一番の謎が、モラウとプフの場面です。

これまた、「言われて気が付いた」のですが──。たしかに、なぜ、こんなにプフは余裕なのか──?

モラウ自身、「ユピーの腕力でもビクともしない煙の壁」で囲っておきながら、「王の元へ向かう努力」をしないプフに疑問を抱いています。いやいや、あんたが閉じ込めたんでしょ、と。

──まぁ、ぶっちゃけ、床を壊せば良いじゃん、と思うのですが……(床下も煙で覆っているのか?)。

不気味なプフの態度からして、次に「殻」からプフが出るときは、一瞬でモラウを倒して王の元へ向かえるだけの、強力な技が使える、とか?

(でも、玉座の間での「笑えるステップ」からして、ズッコケ技を披露しそうな予感がする……)

まとめ

討伐隊の面々が、みな一様にピンチの中、自分を取り戻しつつあるのに、怒り狂うユピーが対照的で面白いラストでした。

普通に「戦闘能力の差」で考えれば、ナックルの死亡は確定。──と ならないのが、本作の念バトルの面白いところ。しかし、逃げ回る以外に、手があるのか?

キルアが どう絡んでくるのかも気になるし、次回が待ち遠しいです!

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