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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 3 巻「友達がいっぱい」

えっと、思いっきりコミックの発売日を間違えて、感想を書くのが遅くなりました。さらに、1 巻は 1 ページ分の感想、2 巻は収まらずに 2 ページ分、3 巻は──意外にも 3 ページ分に なりそうです。書きたいことが多すぎる!

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SKET DANCE 3 (3) (ジャンプコミックス)
篠原 健太
集英社 2008-04-04

SKET DANCE 2 (2) (ジャンプコミックス) SKET DANCE 1 (1) (ジャンプコミックス) サムライうさぎ 5 (5) (ジャンプコミックス) 魔人探偵脳噛ネウロ 16 (16) (ジャンプコミックス) 銀魂 第23巻 (23) (ジャンプコミックス)

by G-Tools , 2008/04/23

さて、何度もお知らせしますが、作者の篠原 健太先生は、本作がデビュー作。師匠の某先生と同じ土俵、「面白くなければ 10 話で打ち切り」が当たり前の週刊少年ジャンプで、連載を続けています。

しかも、両者の作品は、共通点が多いです。

  • 1 話完結が多い
  • 基本的に「何でも屋」が人助けする話
  • 主人公の 3 人が、「クセ毛」「メガネ」「白髪(金色と朱色)の女の子」
  • グダグダとダベって終わる回と、感動する話の差が激しい
  • 「かぶせボケ」と「天丼」が得意(お笑い用語)
  • 主人公が、完全に濃いキャラに食われている

──しかし、両作品を「似ている」とか、「パクリだ!」なんて言う人、いませんよね。いたとしたら、まぁ、「ご愁傷様」としか言いようがないですが。

どのような師弟関係なのかは知りませんが、「良い勉強したな」と感じます。

そろそろ感想に入りますが、何と言っても、「ヌスット・ダンス」の話が最高です。早乙女 浪漫(さおとめ ろまん)全開! な回でした。

第 18 話「ヌスット・ダンス ~隼の章~」

まさかの時代劇物! 番外編です。

まず、扉絵の 3 人が、気合いが入りすぎていて、逆に笑えます。ジャンプの連載では扉絵がカラーで、ヒメコがセクシィでした(オカンが勝手にジャンプを捨てなければ……ああ……)。しかも、このヒメコの衣装も、笑いの「前フリ」だった、という流れも見事。

内容は、いつもの三人組が、正義のお助け盗賊「盗っ人団」(ぬすっとだん)となって、バカ殿に さらわれた町娘を助け出す、という実に ありきたりな話なのですが──。

──その町娘というのがロマンなので、普通の話になるはずが、ない。

番外編ということで、ここぞとばかりにロマンが好き勝手に暴れ回った、最高に面白い回ですね。自分の中では、今のところ一番好きな話です。

もう、作者は「狭い空間でダラダラ話して終わる話」の天才ですね。おなじみの「セルフライナーノーツ」にも、「原っぱから一歩も動かない」ことを決めたら、逆にキャラが自由に動き出した、と書いてありました。まさに、この作者らしい言葉です。

武光が いつの間にかヘタレキャラになっていたり、結城澪呼さんが幽霊「役」として出てきたり、前半で早くも混沌(こんとん)とした状態の中──。

ロマン登場! というか、本当は登場してはいけない場面で、ムリヤリ出てくる。やりたい放題の彼女です。もう、彼女が出てくるコマは、すべて「番外編」と言っても良いくらいですね。

さて、お城に捕らわれたロマンが(なぜか)原っぱに「現れた」あと、ボッスンとヒメコだけがツッコミで、ほかの全員がボケ倒す、という大宴会みたいな感じになっています。

そんな中、注目なのが、結城澪呼さん。彼女が「乙女」を意識している場面、ちょっとグッと来ました。

すでに、1 巻で小田倉氏(氏て w)が目を付けていましたが──、澪呼さん、これから伸びそうですよね! オンナとして。なんだかんだ言って、「知識が豊富でイケメン」なスイッチと くっつきそう、しかも釣り合いが取れそうで、要注目です。

そのスイッチは、いつものように、出番が少ない割に、美味しいところを持って行きます。

スイッチは普段、「かぶせボケ」が得意なのに、いきなり(文字通りの)体当たりボケをカマすのが最高でした。というか、ビックリ。そんなアクティブなキャラだったっけ? と。この「ドガッ !!」のコマ、後からジワジワ味が出てくる、スルメコマです。

最後、もう収拾が付かなくなったグダグダ話を、リーダのボッスンが仕切る──ことができるわけもなく。卑屈モードに入ったボッスンがツボでした。ホント、表情の描き分けが上手です。

今後、また「盗っ人団」が出てくることを、期待して待っています。

第 19 話「ジェネシス・ジェネレーション」

作者の創作スポーツ、「ジェネシス」が登場する回。

初登場の地理教師、山野辺 邦夫(やまのべ くにお)先生が、まず「出オチ」キャラみたいで噴いた(失礼)。あー、なんか、居そうですよね、こういう先生。

いかにも、うさん臭い先生ですが、持ってきた話もウソっぽい。誰も知らない球技「ジェネシス」や『民眠書房』(みんみんしょぼう)、「黄老師」(ウォンろうし)など、怪しげなワードが次々に出てきます。

とくに、『民眠書房刊』に反応した人は多いのでは? 初めは、『民明書房』の誤植かと思いました。じつに渋いところを突いてきますね。

ref.: 民明書房刊

さて、作者自身が最高傑作と語る本作、たしかにメチャクチャ面白い!

「架空の物を いかにもありそうに描く」というのはマンガの基本ですが、架空のスポーツともなると、よりリアリティが要求されます。それを、「説明が下手」で「やたらウザい」教師に語らせる所も含めて、「あるある感」を よく描いています。

高校時代、こういう「教師になりきれていない先生」が「生徒に夢を押しつける」場面──。自分自身は体験したことはないですが、すごく、ありそうですよね。「教師・生徒」を「大人・子ども」に置き換えると、分かりやすいかも。

第 20 話「モモカ声優志願」

ヤンキー属性が薄まりつつあるモモカが、なんと、声優を目指す話。

チャンスに巡り会ったモモカが、声優のオーディションを受けるのですが、自分自身で決めてからスケット団を訪れた、というのが良いです。「姉さん、どうしたら良いと思う?」じゃなくて。

ということで、番外編が 2 回も続く格好になりましたが、ようやくスケット団の本領発揮、お助け話なわけです。

──と思ったら、ここで、スイッチがビックリするくらいノリノリ(表情は変わらないけど)。自分の得意な分野で役に立てるのが、本当に嬉しいみたいですね。おかげで、スイッチ本人は、ちゃんと手伝う気があるのに、モモカに対して「どう見てもドS(エス)の責め」を しているみたいに……。

「さすがスッチ!」と「オレも !!」の場面、大笑いしました。こういう、作中でパターン化した部分をいじるの、かなり難しいのに、素晴らしいセンスです。

モモカ自身、自分のことを「取りえ がない」なんて言っていますが、頑張り屋さんで根性があるし、(なにより美人だし、)なんかキラキラしていますね。声優は、モモカの「長年の夢」──ではなかったわけですが、子ども達に夢を与える声優を、彼女なら がんばって目指すでしょうね。

また、劇中劇として、『2 人はナーバス』と『魔法のペテン師 リアリティ☆マジ』というアニメが出てきます。ファンなら、当然ここでニヤリと笑う所ですね。両方とも、スピンオフを作れるだけの設定なので──だれか、同人マンガ、描いてくだしあ ><

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