新・萌えるヘッドホン読本

『新・萌えるヘッドホン読本』は、タイトル通りに「少女 + ヘッドホン」──ヘッドホン娘のイラストと、各ヘッドホンのレビューを 1 冊で楽しめます。

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新・萌えるヘッドホン読本
岩井 喬
白夜書房 2008-06-25

KEI画廊 ヘッドフォンブック 2008―音楽ファンのための厳選ヘッドフォン132モデル徹底ガイド (2008) (CDジャーナルムック) いいんちょ。(1) [Gum comics] (GUM COMICS) でじぱら 3(3) (電撃コミックス) 「とある魔術の禁書目録外伝 とある科学の超電磁砲2『禁書目録ポーカー』同梱版

by G-Tools , 2008/07/13

イラスト好きもヘッドホン・マニアも大満足の、あまりにも素晴らしい本なので、明日も感想を書きます。一回分では、とても収まらなかった。

今回は、本書の概要を紹介します。

ボリューム感

下記の公式サイト(?)を見ると、イラストレータの人数が 10 数名のため、てっきり、ヘッドホンもそれくらいの数を紹介していると思いました。

萌えるヘッドホン読本

しかし、なんと、イラストレータが 37 名参加で、ヘッドホン 40 機種以上ヘッドホンアンプ 6 機種のレビュー、さらにヘッドホンと音源の開発者へのインタビューも掲載、と至れり尽くせりのヘッドホン本になっています。

このボリューム感は、もっとプッシュしても良いと思うのですが、ウェブ上のどこにもヘッドホンの掲載数が載っていないんですよね。多ければいい、ということでもありませんが、公式サイトで「紹介されている全ヘッドホンの一覧」くらいは載せて欲しいところ。

──というか、自分や「おまいら」って、「素人が作った、わずか 12P のラフ描き本」に 1,000 円以上を余裕で出せるじゃないですかぁ(急に馴れ馴れしい)。真夏や真冬に、遠方まで出かけて、並んでまでして(いまはそんな元気ないけど)。

それを考えると、本書の 1,800 円って、ものすごく安い! Amazon などで購入すれば、送料も無料。「表紙がアレで(女)店員さんに勘違いされるのが怖い……」というナイーブな人は、迷わず(例えば上のリンクから)買いだ!

あと、アフィ厨からすると、公式サイトのリンクが Amazon アソシエイトになっていないのが、もったいない! 自分だったら、紹介ヘッドホンのリンクも載せるのに……。

元は同人誌

最初から商業誌を目指して、各出版社に企画を持ち込んだけど理解を得られず、同人誌で刊行した、という経緯が興味深いです。

結果、「幻のプレミアム同人誌」となり、商業誌デビュー。売り上げも好調のようです。Amazon では下記のカテゴリィで 1 位でした(2008/07/12 現在)。

最初に蹴った出版社、m9(^Д^)プギャー ──と言いたくなりますね……。MORI LOG ACADEMY や森博嗣さんの書籍化された日記を読んでいると、本当に出版業界って保守的で、柳の下のドジョウを狙う人しかいない、と思ってしまいます。そして、その想像が外れていない、という確信も。

イミフwwwうはwwwwおkwwww m9(^Д^)プギャー ←こいつ見ると癒される(出版業界の方が癒やされるように、置いておきますね)

ヘッドホンのレビュー

各ヘッドホンのレビューは、かなり本格的です。試聴環境がン十万円クラスの機材で、レビューの文体も「オーディオ専門誌」そのもの。本書の企画者でありレビュア・岩井喬さんのオーディオレビューは、こちらをどうぞ。

<岩井喬のハイエンドショウレポート(1)>2007年春・注目のハイエンドオーディオを聴く オーディオニュース

なにより、試聴する音楽が幅広いのが良いです。

各ヘッドホンには「オーケストラ」「ジャズ」「ロック」「ポップス(アニソン)」のジャンル別評価が、10 点満点で付けられています。普通、こういった評価ではジャンルの分け方があいまいで、なにより「何を聴いたか」が書いていないものがほとんど。

本書では、初めのほうに試聴に使った CD のリストが明記されています。本当に、幅広いジャンルです。

一昔前、CD どころか LP、テープで音楽を聴いていた時代では、

「ヘビメタ・ハードロック命──だけど、ユーミンやサザンも聴く」

──程度で「幅広いジャンルを聴く」と言えました。そんな石器時代は終わりです。いまは、コンピュータやポータブルプレイヤで、何千・何万の音楽ファイルをシャッフル再生するのがあたりまえ。

劇場版「AIR」サウンドトラック』の次に『Flying colors』『G線上のアリア100%』が再生される、というのは普通のこと(「AIR」つながり)。

そんな中、「ジャズに強い(だけ)」のヘッドホンというは、よほどのマニアじゃないと買いにくい。「ロックを聴くのに評価が高いけど、クラシックはどうだろう?」というのも不安。

『新・萌えるヘッドホン読本』も、試聴に偏りがない──ワケではありませんが、購入の目安にはちょうど良いですね。

同じページに、中川翔子(しょこたん)とボン・ジョビの試聴評価が載るのは、本書くらいではないでしょうか。──最近のオーディオ誌は詳しくないので、よくは知りませんが。

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