亜細亜ノ蛾 - Weblog

[SiteSearch Google]

September 20, 2008

細かすぎて伝わらない(こともない)本の組版(レイアウト)の話

[ad]

本の組版に執着する人たち

今回は、本の組版(文字のレイアウト)の話である。本のデザインといえば装丁(カバーなどの外側)に凝った話ばかりが取り上げられるが、中身のほうが大事だ。人間と同じで(説教臭いなぁ)。

帆掛さんの気になる話

このブログだけではなく、「はてなブックマーク」でも「帆掛さん・ラヴ」と言い続けてきた、私こと asiamoth だが──。

じつは、このたび帆掛さんと結婚することになりまs

──ではなくて。

じつは、帆掛さんに共感したことほとんどない。オカルトもホラーも「たしなむ」程度で、クトゥルーはガキのころに読んだトラウマ(「かん字がむずかしくて読めない」)で、それ以降は触れていない。「BOOK ON」で大量に本を買うほど本が好きでもない。

まぁ、好きな対象と趣味が同じではないとイヤ(非モテ思考の始まり)だ、という訳ではないけれど……。少し、さみしい気もする。

そう思っていたら、ようやく帆掛さんに共感できる部分があった!

奇遇 - 2008-09-18 - coco's bloblog - Horror & SF

何ともマニアックな本の組版の話を、帆掛さんと富士見さんがしている。「最後の行」も「句読点の並び」も、両方ともすごく分かる!

思わず 2 人の会話に「あるある www」と割り込んで、思いっきり不審な顔で帆掛様に軽蔑されたい……。末代まで祟られたい……(オレの代で終わりそうだけど)。

ref.: 栗山千明さんの 2ch スレ(千明様ネタ)が面白い : 亜細亜ノ蛾 - Weblog

京極夏彦と森博嗣

自分が知る範囲(猫の額くらい)で、文字組にこだわる作家と言えば、なんといっても京極夏彦さんだ。

ファンなら誰でも知っているとおり、彼の著作物は、『絡新婦の理(講談社ノベルス版・1996年11月5日・初版)』から ずっと、

全ての行が、次のページ・段に またがることが無い

というルールを通しています。

──初めて気付いたときは、驚きを通り越して、あきれました(笑)。以後、雑誌に載る場合でも、小説では上記のルールを徹底していますね。

森 博嗣さんの『新しい諺』 / 文章の見た目を気にする話 : 亜細亜ノ蛾 - Weblog

森博嗣さんは、京極さんほど文字組に執着はなさそうだが、執筆途中・ゲラ校正について話をよく日記に書いている。

「本はコンテンツが大事」といった趣旨のことをよく書かれるが、ハードカヴァはほとんど買わなかったり、禁則処理について徹底していたり、けっこうコンテンツ以外にもこだわっている。いかにも彼らしい(「友達って大事か?」って言いながら、友だちは多いし大事にしているよね)。

出版業界に疑問を持つ : 亜細亜ノ蛾 - Weblog

彼の日記を読む限り、作家の負担を減らして気持ち良く作品を書いてもらおう──という思慮・配慮に欠けた編集者が多いようだ。

出版業界は、知れば知るほど「文字組も締め切りも気にしない、それでいて売り上げが伸びるのを祈る」というクレイジィ(英語なら大丈夫)な人たちばかり勤めている印象がある。──そう、いま何気なく書いたけど、本という芸術作品を作家と一緒に作っているのではなく、「勤めている」感じ。

ルーチンワークをこなしているだけで「第二のハリー・ポッター」を狙うなんて、下の彼と同じではないか、と思う。

2ちゃんねるベストヒット: あるニートの賭け

──と、多少言いすぎてみたが、100% 正当な理由で上記に反論できる編集者が増えることを祈る(あ、自分も祈るだけか)。

まとめ

自分としては、本のレイアウトは読みやすければ良い。線を引きながら読むので、できれば行間が空いて、文字も大きめが好きだ。ちなみに、自分の目は男性にしては大きめで二重まぶただが、関連性は不明だ。

『人形式モナリザ』も「最後の一行に驚く」のだが、自分が読んだ「講談社ノベルス」版はあっさりした普通のレイアウトだった。しかし、それが逆に怖かった。「その一言」を発した人間の心理状態を考えると──。

photo
人形式モナリザ (講談社ノベルス)
森 博嗣
講談社 1999-09

月は幽咽のデバイス (講談社文庫) 黒猫の三角―Delta in the Darkness (講談社文庫) 夢・出逢い・魔性―You May Die in My Show (講談社文庫) 魔剣天翔―Cockpit on Knife Edge (講談社文庫) 恋恋蓮歩の演習―A Sea of Deceits (講談社文庫)

by G-Tools , 2008/09/21

『十角館の殺人』のような作品は、ページ配分も十分に考えて作って欲しい。ページをめくった先の「あの一行」は、本当にビックリした。

『十角館の殺人 新装改訂版』 綾辻行人 - 一行で反転する世界 : 亜細亜ノ蛾 - Weblog

そういうわけで、装丁も組版も、もちろん中身の文章も「正解」はない。──が、「理想」を求めて、作家と編集者で素晴らしい本を作ってくれるように望む。

Google Adsense

コメント

コメントを投稿

"細かすぎて伝わらない(こともない)本の組版(レイアウト)の話" にコメントを投稿することができます(別ウィンドウが開きます)。

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:

"細かすぎて伝わらない(こともない)本の組版(レイアウト)の話"へのトラックバックはまだありません。

過去の記事

カテゴリィ一覧
  1. Movable Type
  2. その他
    1. アイデア
  3. ウェブ
    1. Weblog
    2. Webデザイン
    3. ちょっとイイ話
    4. へぇー(トリビア・雑学)
    5. オモロ
      1. オモロテキスト
      2. オモロニュース
      3. オモロ動画
      4. オモロ画像
    6. ニュース
  4. コンピュータ・エレクトロニクス
    1. PC
      1. Firefox
  5. マンガ・アニメ・ゲーム
    1. アニメ
      1. 新世紀エヴァンゲリオン
    2. オタク
    3. ゲーム
    4. マンガ
      1. 週刊少年ジャンプ
        1. DEATH NOTE
        2. HUNTER×HUNTER
        3. SKET DANCE
        4. バクマン。
  6. 本・音楽・映画・TV
    1. TV・芸能
    2. 映画
  7. 食・健康・生活
    1. ファッション
    2. 食べ物