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HUNTER×HUNTER No.283『決心』 (週刊少年ジャンプ 2008 年 47 号)

トリッキィな回だ。前回の「答え合わせ」がされた。仕掛けてあったワナに引っかからずに、アナタの予想は当たっただろうか。

「ワナ」と書いたが、そう感じなかった人もいるだろう。答えを見れば簡単に思えるトリックだが、何度も読み返すと答えに自信がなくなる──そんなトラップが仕掛けられていた。自分の考えすぎかもしれないが……。

イカルゴとブロヴーダの戦いも、いよいよ終盤だ。「決心」したのはイカルゴかブロウか、それともほかの者だろうか──。

逃げ道

装甲車がブロウに突進する。イカルゴの作戦とは、この装甲車を使った攻撃のことだったのだろうか?

たしかに、ブロウの念弾では破れないくらい、装甲車は頑丈だ。だが、簡単に突進攻撃は回避されてしまう。さらに、ブロウが装甲車の側面へ攻撃すると、少し進路がずれるくらいの威力だ。──これ、実際の装甲車を動かすくらいの砲撃がどれくらいの物か、軍オタの解説を聞いてみたい。

結果、ブロウにかすり傷ひとつ与えられずに、装甲車は壁に激突した。──それなのに、ブロウはあわてている。なぜか?

この時点で、自分は「おっ!」と小さくガッツポーズした(イチローと違って、5 点入ったりはしなかったが: イミフwwwうはwwwwおkwwww イチロー始まった)。自分の予想が当たっていたことに気が付いたからだ。

HUNTER×HUNTER No.282『密室』 飛ぶブロヴーダだ : 亜細亜ノ蛾 (「飛ぶザリガニ」の章を参照のこと)

前回のブロウのセリフ、「あるかも !!」で惑わされた人は多いのでは。「ある」という言葉から、何か道具のような物を想像してしまう。自分も上の予想を書いているときに、道具を見つけるアイデアではないので不正解と思っていた。日本語としてギリギリ成り立つような言葉遣いであり、ミステリィ好きほど引っかかるワナだ。普通に読み流す人は、とくに違和感がなかっただろう。

ところで、ブロウが「しまった…… !!」と思っている場面は、本当に面喰っているように見える。無表情のままなのに、「汗をかく」というおなじみのマンガ的表現ひとつで、ブロウの焦りが伝わる。漫符を初めに考え出した人はすごい。

漫符 - Wikipedia

逃げ遅れた…… !?

イカルゴは脱出口をふさぐことに成功し、第 1 関門クリアした。しかし、すぐにもブロウの追撃が待ち構えている──。

ここから先の展開は、まったく読めなかった。モニタ室にある物を利用して、最善の策を練る──。偶然にも、使った物の予想は当たっていた。でも、まさかイカルゴの特性そのものを使ってくるとは!

作者の用意周到さに感心しつつも、少しだけ御都合主義的な部分が気になった。

まず、エレベータの出入り口と装甲車とサイズがピッタリなこと。扉に合わせて装甲車をオーダーメイドしたのだろうか。

次に、睡眠ガスはいつまで出続けているのか。普通に考えて、エレベータの容積を満たすガスを噴出したあとは停止するだろう。今回の最後のほうで、監視員が止めるまでガスが出続ける仕様だったことが分かる。設計ミスのように思えるが……。

そのほか、装甲車の運転が初めてと思われるイカルゴが上手に乗りこなしていたり、ガスが発火性だったら どうするのかは無策だったり、そもそも装甲車を準備している間にブロウが出口に気が付いたらどうするのか──など、気になることはいくつもある。

上に書いたことは、重箱の隅を雀の涙でつつくような、ささいな問題だ。──と思うことにしよう。

数センチ

今回、イカルゴ(というかタコ)の特性が急に描かれた。ただ、これは過去の描写から十分に推測が可能なので、都合のいい設定と言わないように。

イカルゴとキルアと戦ったころから、この特性はハッキリと描かれていた。それに、イカルゴの「死体を操る能力」のことを考えてみれば、違和感はない。──それにしても、イカルゴが死体を操っているときの「状態」を想像すると……。

そういえば、イカルゴはほぼ 100% タコだ(今回、珍しく自分のことをタコと呼んでいる)。顔は「元人間」を受け継いでいるが──イカルゴには「蟻」(昆虫)の部分がないのだ。ほかのキメラアントは、元になった人間や動物にない特徴がある。間接や指が独特な形だ。なぜ、イカルゴだけ蟻の要素がないのだろう(メレオロンも昆虫部分が見当たらないが、足がどうなっているか分からない)。

まとめ

正直、書くことが少ない回だ。──と思っていたら、いつものように長くなった。1,200 文字(400 字詰め原稿用紙 3 枚分)を目安に書いているのだが、今回は 2,000 文字くらいある。もっともっと、文字数と魂を削って書きたい。

さて、明日も『ハンター』の感想は続く。ここに来て作者がイカルゴを推しているのは何故だろう──などについて書く予定だ。

ぶっちゃけると、今週は『バクマン。』のほうが書きたいことが多すぎる。今週中に書き終わるだろうか……。

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