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『バクマン。』 10 ページ 「不安と期待」 (週刊少年ジャンプ 2008 年 47 号)

ようやく、今回の感想を書き終わった。ジャンプマンガの感想を 3 回に分けて書くなんて、自分ぐらいだろう。しかも 30 過ぎで、寅年の獅子座・B 型で、名古屋出身の三重県在住で──というと、確実に自分だけのはず。

『バクマン。』と読んで思うのは、人生はどんな転機が待っているか分からない、ということだ。今回の話が、まさにそうだ。サイコーの視点から見れば、悪いことばかり起こっている。しかし、シュージンは良い面しか見ていないのだ。たんに性格の違い──と言えばそれだけだが、二人の姿から学べる物は多い。

マンガの絵

手塚賞の受賞者がジャンプ誌上で発表された。そこにサイコーとシュージンの名前を見つけたのは──。

これはいいキモキャラですね。いや、皮肉ですけど(イヤなタイミングで敬語)。石沢って、本当に気持ち悪いわー。

手塚賞というメジャなタイトルとはいえ、受賞者の発表なんて見るだろうか? サイコーとシュージンがマンガの持ち込みをしていることは、ほかに誰も知らないだろうし。そこを、わざわざ知り合いの名前を見つけて、たった一コマを見ただけで、いちゃもんを付けてくるのが最悪だ。

キモいキャラといえば、オレら世代(いつ?)には『ろくでなし BLUES』の中島淳一を思い出す。しかし、彼は作者から愛情を持って描かれていた(と思う)。石沢(とツレ)は、イヤなヤツの要素しかない。

ろくでなしBLUES - Wikipedia

俺と組めば絶対

どこからその自信が出てくるのか、一度でも 31 ページ マンガ描いたこともないくせに、シュージンにコンビを組むように石沢は言い寄ってくる。

なんとなくだけど、石沢みたいなタイプは、意外と将来は「やり手のマンガ編集者」になっていそうな気がする。いや、「マンガ編集者は全員イヤミな性格だ」と言いたいのではなく、これだけ押しが強い人間しか生き残れない業界なのでは、と思った。──はなから、マンガ家として大成するとは思っていないけど。

それでも、まぁ、厨房ってこんな感じだよな、という気がする。相手を傷つけていることなんか考えずに我を通し、無根拠な自信にあふれている──そんな同級生がたくさんいた。空気を読んで「かしこまる」のは、もう少し年を取ってからで良いかも知れない。──石沢がそんな成長をするとは思えないが……。

さて、石沢の話はこれくらいにして──。

シュージンって、やっぱり、格好いいよなー! 計算するタイプなのに、熱くなるときには自制しない。石沢を殴り飛ばすのではなく、心の奥底に訴えかけるように、ネチネチと精神攻撃をする──それくらいはシュージンならできそうだ。

ここは、殴ることが必要な場面だろう。自分ではなく、友だちが傷つけられた。ここで言葉ではなく拳が出なかったら男じゃない──とは言いにくい世の中になってきたし、正直、自分は平和主義者だ。ケンカなんかしたことない。シュージンも、おそらく人を殴ったことは初めてなのでは。サイコーに感化されて、「男の世界」へ入門したのだろう。

おめでとう

石沢を殴った件で、シュージンは自宅謹慎になった。手塚賞の最終候補に残ったことを知った亜豆から、「おめでとう」と言われたサイコーは、素直にうれしがる。

成績落ちた上に謹慎という、サイコーから見ればシュージンは最悪な状況だ。

元はといえば、マンガ家への道をサイコーに示したのはシュージンだし、謹慎になったのも自業自得と言える。それでも、自分の画力のなさが原因で今回の一件が起こった、とサイコーは思っているようだ。イヤミなことをよく言うわりに、友だち思いなサイコーである。

いいとこに来た

サイコーはシュージンのことが心配になり、彼の自宅を訪ねた。そこで見たモノとは──。

毎回毎回、悔しいくらいにラストのページには驚かされる。

中学生時代、同級生の家で発見して驚くモノ・ベスト 3 といえば以下の通り:

  1. エロ本(ウホッ、あいつ、こんな趣味だったのか……!)
  2. 微妙に友だちと似ているがゆえに気になる、妹
  3. 信じられないトッピングのご飯を出すオカン(おでんにウィンナー !?)

それなのに、サイコーがシュージンの家で見たモノは──。

まずは、マンガの原作。原案のノートをサイコーに見せてきたシュージンだが、それはほんの一部と分かった。

物作りは何でもそうだと思うが、良い物を作ろうと思ったら、大量に作った中からより分ける必要がある。初めから最良の物だけを作ろうとするのは、無謀だ。自分は一時期、写真を撮ることが好きだった。なかなか良い写真が撮れずに悩んでいた時に、プロは一回の撮影で何枚も撮ることを知る。良い写真を一発で撮ろうとしなくて良いんだ、と気が楽になった。

そして、サイコーはシュージンの部屋で二人の女生徒を見る。──これって、

「シュージンさんには、みんな、一人一回はヤラレてましたね

ということなのか! オレ、シュージンさんになりてぇって、今思ったよ !!

「つんく♂」と「モー娘。」の関係 吉澤ひとみ「みんな、一人一回はヤラレてましたね」:アルファルファモザイク

見吉香耶(みよし かや)はともかく、岩瀬愛子(いわせ あいこ)までいるのは意外だ。「文武両道」とか「両手に花」とか、どうでもいい言葉が頭に浮かぶ。──これ、何がどうなってこの状況になってるんだろうね。

『バクマン。』7 ページで勉強も運動もできるし背も高いとシュージンは亜豆に評価されていた。勝ち気そうなカヤでさえ、シュージンは自分とは釣り合わない、と弱気にさせる。──そんなシュージンが、ワルの部分を見せた途端にモテるのが面白い。とくに岩瀬なんか、前からシュージンが気になっていたんだろうな、と想像するとニヤニヤ笑いが出てくる。

そう、このラストのシュージンの姿こそが、「モテる男」だよ。

世の中の(自称)モテ男の話を聞くと、「最高で 6 マタかけたっスよ wwwww」などと言う。──前から思っていたのだけど、それ、ただ単に「やりくり上手」なだけですから! 残念 !!(古)

たとえば、セレブ──というか「お金持ち」でもいいんだけど、「苦労して節約して、一億貯めました」という人をセレブとは言わない。生まれや育ちが良くて、自然にそうなった人を、セレブと呼ぶのだろう。あるいは「天才」でもいい。「努力する天才」はいても、「努力して天才になった」人はいない。

──上の段落は反論がありそうだけど、自分はそう考えている。つまり、「多人数に自然に好かれるのが、モテ」ということ。

ここまで語ってきてぶち壊すけど、まぁ、やりくり上手やコツコツ努力をしてでも、何人もの女の子と■■■■したいけどな!

まとめ

最悪な終わり方をした感想だが、後悔はしていない。

言うまでもない、から書いてこなかったけど──。『バクマン。』って最近のジャンプの「バトルマンガ」と構造がよく似ている。強大なライバルとの出会い、いきなりトーナメント戦に参戦、学校生活とバトル、挫折と修行──ほら、そっくり。え、今ごろ思ったけど、その方向で感想を書いたほうが良かった? あれ?

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