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HUNTER×HUNTER No.290『名前』 (週刊少年ジャンプ 2009 年 02 号)

今週号の『H×H』を読む際に、途中で何度も中断した。猫やら子猫ちゃんやらのジャマが入ったからだ。すると、どうだろう──普段より何倍も作品を楽しめた。

一コマ一コマを噛みしめながら読む──とくに本作品ではお勧めする読み方だ。

たとえば、『バクマン。』は ひとつのコマで多くのことを説明しようとする。それに対して、『H×H』はコマ同士のつながり・流れで描く。そのため、一コマごとに読むのを中断すると、その先の展開についていろいろと考えさせられる。シーンの前後関係を重視して描かれているので、一コマだけを取り出すと理解が難しかったりする。それが面白い。

ある人物(バレバレだ)の登場シーンで手を止められるのは、拷問に近い。続きを読むまで、どういうことが起こったのかアレコレ想像して──怖かった。

例によって今回も複数回に分けて感想を書く。前半はネタバレなしで語るのは至難の業(わざ)だが、なんとか書いてみよう。

やることを……やれ !!

モラウが屈辱を感じるのも分かるが、ナックルが かわいそうである。たしかにナックルは甘坊だ。しかし、ユピーには自分たち人間と同じものが流れている、と感じたのはモラウも同様のはず。

それが分かっていながら、任務のために戦う意志を曲げられないモラウもまた、哀れに感じる。

倒す理由

ノヴの登場については、ネタバレだが書くしかない。

なんというモノを描くのか──この作者は! ノヴの変化に驚いた。ファンなら失神レベルだろう。パームは──変わらなかったりして。ノヴの容姿よりも性格にパームは惚れていた気がする。

最近、ある女性キャラの過去の男性経験を巡って、騒ぎがあったと聞く。それについて自分の感想は、ひと言。「アホか

どんな過去があっても、変化があっても、受け止めるのが「好き」ということだ。二次元世界のキャラにすら愛を貫けないなんて、ご愁傷様としか言いようがない。まぁ、この話はこれくらいにして──。

登場時にノヴが語った内容から、王を間近で見たのか、と初めは思った。しかし、それはないはず。とすると、ノヴはユピーのオーラを見て、「あのように」なったのか。それとも、龍に乗る前の王を見たのかもしれない。王を見ていなければ、言っていることのつじつまが合わない。まぁ、たしかに筋の通った話ができそうにない状態に見えるが……。

弟子クラスのナックルがユピーと戦い続けたのに、師匠クラスのノヴが心を折られたのは変だ、と思う人もいるだろう。

同じような場面として、ゴンとキルアに念(燃)を教えるウイングを思い出した。本気ではないとしても「殺す」気で念を発するウイングから、キルアは逃げ出した。「キルアは臆病者だ」と読者は思う。しかし──強い者ほど自分をよく知る。そして臆病なものである。そうではないと、生き残れないのだ。実戦ならゴンは殺されていただろう(天空闘技場編では、まだキルアの「針」の設定を作者は考えていなかったはず)。

モラウは任せろ……

外見はともかく、目つきが怪しいのはともかく、ノヴの言動に少し安心した。

というのも──前述の通り、ノヴの登場シーンで中断したときに思ったのが、「ノヴが念能力を使えなくなったら」ということだった。すなわち、「4 次元マンション(ハイドアンドシーク)」が永久に閉じられるのではないか、と。そうなると、まだ中にいるシュートと医師たちは……。

おそらく、ノヴはハンターを辞めるのだろう。それでも、今回の任務に関しては自分のできる範囲で動こうとする。死ぬほどの恐怖を味わったのに……。そうしてみると、立派だと思う。自分だったら、とっくに逃げ出している。

さて、気になるのは「会長の使い」が伝えた内容だ。あそこが予定通りの場所だったとは──って、たしかに戦うには都合が良すぎると思ったが。あまりヒネリがないけど、空爆でもする気なのだろうか? あるいは、ゴンがゲンスルー戦で使った「あの手」とか(この作者が同じ場面を描くとは思えないけど)。

ナックルはメレオロンと共に走るが、すでに標的の護衛軍──ユピーもプフ(の本体)も飛び立った。仮にピトーの元に向かったとしても、ナックルが拳を向けることはないだろう。すでにナックルの戦いは終わっている、と見える。ナックルが目指すべき場所は、どこだ……?

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