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『バクマン。』 17 ページ 「バトルと模写」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 02 号)

事実は小説よりも奇なりという言葉がある。本当にそう思う。

自分のまわりで今週は いろいろなできごとがあった。小説にしてまとめれば、軽く文学賞くらい三つは取る自信がある。問題は、村上春樹をゴーストライタとして雇えるかどうか、という一点だけだ。冗談はさておき、ハルキ的な不思議な毎日だった。いつか、何かの形で発表したい。

事実や小説にマンガも負けておらず、『バクマン。』は今回も面白い。最後の展開に意表を突かれた。いつものように感想を複数に分けて書くので、それはまた明日……。

かかってこい

大場つぐみ・小畑健コンビの前作である『DEATH NOTE』は、「ノートに名前を書くと人を殺せる」という話なので、動きのある場面が少ない。そのため、作者は意図的に派手なシーン──カーチェイスや銃撃戦を話の中に盛り込んだそうだ。いま思い返せば、海外まで舞台の範囲を広げたりして、それなりにアクションが多くて派手だった。

『バクマン。』はマンガ家を目指す高校生たちが主人公──ということで、一段と動きは少ない。まぁ、本作品がアニメ化されたら、サイコーがペンを走らせる際にエフェクトがかかりまくるだろう(ここで、参考動画としてアニメ版の『デスノート』を貼りたかったが──いい場面が見つからなかった。権利者めー!)。

今回は 1 ページ目からアクションシーンでビックリした。いったいシュージンとカヤに何があったのか、と驚く。あと、アオリが痴話喧嘩 !?などとミスリードを誘っていてイヤラシイ。安全のために広い場所で戦っているし、ちゃんと防具を着けているので、すぐに本気でないことは分かるのだが。

元・格闘ゲーム好きとしては、鈴木裕氏が「バーチャファイター」の制作当時、拳の重さを知るために格闘家(拳法の達人だっけ?)と組手した──という話を思い出す。たしかに、バーチャはスゴかった。対戦中に打撃の重さを感じたことを覚えている(自分がハマったのは 3 tb まで)。技は重くても、キャラクタ自身は軽々と宙を舞ったが……。

鈴木裕さんについて検索していると、懐かしいマンガの話を見つけた。これは ぜひともご覧いただきたい! 熱い、熱すぎるぜ裕さん !!

うぱーのお茶会 | バーチャファイターを創った男達:裕さん伝説「オレを殴ってみろ!」

戦う人の気持ち

シュージンはカヤとのバトルを得るものはなかったと言う。しかし、彼が悟った次の言葉は重い。

「戦うって怖い」 これって結構 真理じゃね?

バトルマンガで戦いの怖さを描いた作品は、いくつあるだろうか。ジャンプでは見た覚えが ほとんどない。『うろおぼえウロボロス!』(原作: 西尾維新・作画: 小畑健)がギリギリ近いか。

戦うことを恐れるバトルマンガの主人公──「邪道」路線を行こうとする二人ならピッタリだが、「王道」を行くことを決めた今は描かれることがないだろう。残念だ。ちょっと面白いと思ったのに。

ドラゴンボール

『ドラゴンボール』の模写と言えば、思い出すことは一つ。カプコンデザイン室に入社した社員は全員、『ドラゴンボール』の模写をするらしい。デフォルメされた格闘家の筋肉を参考にする資料として最高だからだ。──ただ、そう聞いたのは かなり昔になる。今でもその伝統が残っているのか、そもそもデザイン室が今も存在するのか、知らない。

模写の話は、西村キヌ嬢やアキマンさんが語っていたような……。キヌ先生と多田由美先生・皇なつき先生との対談が載っている「季刊コミッカーズ 1999 年夏号」と「カプコンイラストレーションズ」をパラパラ眺めたが、裏が取れなかった。それはともかく、カプコン(のイラスト)好きを自称する人なら、左記の 2 冊は絶対に持っておくべき!

みんなすごいよ……

珍しく しおらしくしている見吉が、かわいい。落ち込む理由も見吉に似合っている。

カヤにとって空手を極めることが夢だったのかは不明だが、「夢をあきらめた人間」は、ほとんどの人にとって等身大に見える。超人・変人が多い作中で、見吉の存在はホッとするのだ。見吉には幸せになって欲しい。

亜豆のオーディションの話をカヤから聞いて、サイコーとシュージンとの反応の差が面白い。どちらかといえばサイコーが心配すべきセクハラの話を、シュージンが反応している。サイコーは、同じ夢に向かう者として亜豆の気持ちを察する。同じ気持ちで夢を目指す──サイコーの勘違いだけではなく、本当にお似合いの二人になってきた。

そう、本気で夢に向かっている人間には、落ち込んでいるヒマはないのだ。

取り柄

あたしも何か 夢ほしーと気持ちは うなだれて、体は仰け反っている見吉がセクシィである。そして、これは「前ふり」だった。

いじけるカヤに励ましの言葉を掛けるサイコーとシュージンだが、ここでも二人の明暗が分かれる。今回のシュージンは素直すぎだ。女性に対して淡泊な感じがしていたが、ソッチに興味が出てきたのだろうか。だとすると見吉の影響かもしれない。

今後、『バクマン。』の「マン」はアッチの意味と判明し、勉強のためにシュージンはカヤと……という展開があるかもしれ──ないない。

シュージンは頭が良くて観察力があり、他人に対して気づかいもできる。それなのに、たまにポロッと率直な言葉が飛び出す。何というか、カンペキではないか。そりゃ、モテるよな……。ジャージでメガネなのに(あれ、それがチャームポイント?)。

モテたいヤツは自分を磨け! という結論が出たところで、「17 ページ」の感想は次回も続く……(もう次のジャンプが出るけど)。

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