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『バクマン。』 27 ページ 「策士と騙し」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 14 号)

Love Defined (by abardwell) (by abardwell)

服部の活躍が 2 週に渡って見られるとは、なんという幸せだろう。後半では、さらに面白い展開になる──のだが、感想は、しばしお待ちを……。

2009/03/04(水)には『バクマン。 2 (2) (ジャンプコミックス)』が発売される。それまでに今週号の感想を書き上げるのは無理だ(と、さりげなく宣伝)。

先週号の感想では、「服部の、良い意味でのあくどさが見られた。」と書こうとした。しかし、一般的には、「あくどい」を「良い意味」で使うことはないだろう。辞書で調べても、良い面は見つからない。

Yahoo!辞書 - すべての辞書 - あくどい

(ちなみに、あらゆる辞書サイトを使ってきたが、「Yahoo!辞書」は類語辞書まで検索してくれるのが良い。語彙の少ない自分は、かなり勉強になる)

自分は、悪い人間・あくどいヤツが好きだ。ただし、センスや頭が悪い人間・犯罪者は除く。この条件に合いさえすれば、人をだますような人間も好きである。

──ここで、「人をだますのは、詐欺罪じゃないか」という意見もあるだろう。そう、「人をだまして罪になる人間」は論外だ。人をだますなら──相手がだまされたことに気が付かないようにするべきである。金もうけでも、恋愛でも……。

同様に、他人に気を配らずに我を通す態度・ルールから少しだけはみ出す行為・ずるがしこさは、ある程度は生きていく上で必要になる。正直者が馬鹿を見るのは世の常だ。

──それでも、一生、馬鹿正直に生きられたら、この上なくステキだが……。

早く 手を打った方が

さて、服部がしようとしていることは、悪いことだろうか。オトナの策略で子どもを食い物にする──服部がそんな人物なら失望する。

もちろん、服部にそんな悪意はない。第三者から見ても、服部の行動を責める人はいないだろう。

ただ、ある種の支配欲から出た行動ではある。他人に対しての行ないは、結果的にその人の人生を変える。良くも悪くも。──そんなことを考えていては人と接することはできないし、実際に生き方を変えるのは本人の意志だから、あまり気にする必要はない。

集英社の社員として・ジャンプ編集部の編集者として、ごく常識的な範囲内の業務──持ち込み原稿の評価と最低限のアドバイスだけを服部がしていたら、サイコーもシュージンも、ここでマンガ人生が終わっていたかもしれない。服部が個人的な感情から「策士」として動いた、ある意味では 2 人をだまそうとしたことは、良い行ないだ。

長々と書いてきたが、ひと言でまとめると「服部 GJ!」

相談したい事が

服部の「思い立ったらすぐ行動」を見習おう。

そう言えば、このマンガの登場人物は全員、行動が早い。自分は、尻についた火が延焼して辺り一帯を焼け野原にしたあとで「──さて、そろそろ」と動き出すタイプなので、頭が下がる思いだ(そんな「タイプ」はない)。

服部とシュージンが電話で話す一コマは──なんだか「夜神月リューク」に見えてしまった。

細かい話だが、シュージンが集英社へ向かう時間を(おそらく午後の)6 時に設定したことが気になる。先週号でサイコーは「まだ学校午前中」と語っているのだ。授業が終わったあと、何があるのだろうか?

──見吉か! 見吉と(自主規制)で遅くなるのかー! ──と、思った読者も多いだろう(他人になすりつけ)。

真城くんと組むのは

ここで、シュージンはサイコーと組む気が変わっていないことが分かる。ひと安心した。

そもそも、シュージンは「1 ページ」からずっと、サイコー以外のパートナは考えていない。どちらかというと、サイコーのほうがシュージンと組むことを(なぜか)避けていた。いまでは信じられない過去だ。思い返してみると、ちょっとストーカっぽかったシュージンが笑える。

『バクマン。』の登場人物は、ほぼ全員の第一印象が悪い。おそらく意図的にそう描いていると思う。サイコーは生意気で冷めていたし、シュージンは得体が知れなかった。服部も頼りなくて いい加減な人間に見えたし、雄二郎は──雄二郎は悪い印象が変わっていない。──まぁ、例外はあるが、おおむね「第一印象サイアク、いまは大好き」な人物ばかりだ。

そう、人の印象なんて、その程度の物だ。

「初めて合ってから○秒間ですべてが決まる」みたいな情報が定着しているし、自分もその通りだとは思うが、第一印象だけで相手のことを全部わかるはずがない。

人間は いつも「自分のことを分かって欲しい」という欲求を持っているのに、なぜか他人は簡単に決めつけてしまう。一度「あの人はこうだ」と思い込むと、なかなか考えを変えられない。人は日々、変化していくのに……。

ということで、自分はこの作品の登場人物には、ドンドンと変わっていって欲しい。いまは嫌いな人物(雄二郎とか)が好きになったり、また、その逆が起こってもいいと思う。普通は、マンガのキャラクタの印象がそこまでコロコロ変わることはない。しかし、「普通ではない」作品──『HUNTER×HUNTER』や『DEATH NOTE』という前例があるだけに、『バクマン。』にも期待している。

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