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『バクマン。』 27 ページ 「策士と騙し」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 14 号)

Belleh Pilloh (by samantha s.) (by samantha s.)

いまほどマンガのキャラクタを うらやましく感じたことはない。34 年と半年ほど生きてきて、強くそう思う。

自分は、一度でも縁遠くなった人と再び仲良くなる──といった経験がない。引っ越しや就職で離れると、もう「さようなら」だ。別に、会いに行こうと思えば会えるし、連絡は取れるはずである(オンナノコは除く……)。

でも、なぜか、もう一度会おうとは思えない。

そうやって、どんどんと自分から交友範囲を狭くしていく──。

それに比べると、サイコーやシュージンたちは、非常にウマく接している。自分にはキセキにすら見えるのだ。

まぁ、「成功するまで会えない恋人(仮)」という関係を築ける人は、めったにいないと思うが……。

あと、「成功したらセイコウ」とか「亜豆とサイコーがセイコウ」とか、100 万回言われていると思う。絶賛発売中の『バクマン。 2 (2) (ジャンプコミックス)にそんなことは書いていないので、注意が必要である(何のだ)。

シュージンの才能ってすごい

学校でサイコーとシュージンが普通に会話をしている。これが少し意外だった。しかし、別に 2 人はケンカ別れしたわけではない。方向性の違い──でもないし、よそよそしくする意味は、とくにないのだ。

そうは言っても、自分だったら「ひとりでマンガを描く」と決めたら、自然に相方とは疎遠になると思う。マンガはマンガ、友だちは友だち、と割り切れない。

──みなさんは、自分が同じ環境になっても、この 2 人のように振る舞えるだろうか。

ここでシュージンが新妻エイジの作品について語る。このセリフが面白かった。あのエイジが 作品中に環境問題まで取り入れているようだ。

──あの『CROW(クロウ)』で、どうやって環境問題を語るんだ! とツッコミを入れたくなった(そういう面白さ)。

これは、「オレ・ジャンプ」に近い。自分が勝手にストーリィをでっち上げて作品を楽しむ、という遊びである。

たとえば、

「今週の『ドラゴンボール』、ハイキング編も山場だよなー」「ああ。ベジータがニンジン嫌い(笑)であることを隠しきれるかね?」「あのオクサンなら気付くだろー」

とか、

「デスノ(『DEATH NOTE』)、アイツが死神で出てくるとは!」「そうそう、「天国にも地獄にも行けない」って、やっぱりそういう意味でもあったんだなー」「せっかくの清楚さが台無しだ……」

──など、オレ・ジャンプのネタはいくらでも思いつく。というか、それを専門にして、ウェブサイトを立ち上げたり二次創作をしている人は多い。自分のように中途半端なネタは、このあたりにしよう。

「──まさか公式で飛影があんなことを言うとは……(ゴクリ)」

参考: にゅーあきばどっとこむ NEWS060509 「本日の用語:飛影はそんなこと言わない」

簡単そうに 言うもんな……

シュージンにネームの作り方を聞くサイコーの態度には、しっくり来なかった(その変顔にはもっと違和感あり)。

シュージンは、連日、家でシナリオとネームを描き続けて、睡眠時間もろくにとっていない。それは、サイコーにも分かるはずだ。それなのに、シュージンは簡単にネームを書く、とサイコーは言う。

たぶん、自分の不得意なものを他人がやっていると、楽そうに見えるのだろう。シュージンから見れば、サイコーは楽々と上手な絵を仕上げている。2 人から見ると、エイジも恵まれた才能だけで描いているように見えるのかもしれない。

そう、自分がウマく行っていないときには、他人の才能が余計にうらやましくなるものだ。

サイコーの発言は、ある意味ではイヤミにも聞こえる。それを気にせず、シュージンはサイコーが話を作れないことを心配している──ように見えた。

自己中心のサイコー・他人思いのシュージン──コンビを組む前から 2 人は変わらない。2 人が別々の道を歩くのは、絶対に間違っている。

ちゃんとやってるかーっ !!

久しぶりに福田が登場した。エイジ・中井も元気そうである。

相変わらずジャンプの体制について厳しい意見を福田はズバズバ言う。──何となく、「福田をかぶった原作者」が見え隠れする。

以前に、物語の中に描かれたキャラクタのセリフを、そのまま作者の意見として取るのは問題だと思う、と書いた。いまもその気持ちは変わっていない。

バクマン。 #24-2 「ノートとキャラ」 福田の意見と雄二郎の正論 : 亜細亜ノ蛾

福田と同じようなジャンプへの不満は、大場さんは感じていない──とは考えにくい。ひょっとしたら、福田以上に文句があって、いまは小出しにしているところだったりして。だいたい、ジャンプに書けないことは、載らない。いまがギリギリというところだろうか。

そう言う意味でも、「作者が思っていることをキャラクタがそのまま話している」と思わないほうがいい。──まぁ、アレコレと想像するのは楽しいけど。

福田組の成長株(遅咲き)として、中井に火がついているのが興味深い。

「絵画のようなネーム」とは、どんな感じなのだろうか。『バクマン。』のコミックスには、小畑健さんのネームが収録されている。小畑さんですら、ネームは「下書き以前」なのだ。中井のネームは、もっとキレイに書いてあるに違いない。

──でも、「内容わかんないけど

ところで、福田は「あの『ToLoveる』好きの」と、この先ずっと言われ続けるのだろうな……。──何とも名誉なことである。

レギュラーが 2 本

亜豆も着実に声優のキャリアを重ねている。きっと、本人の「営業」努力が実ったのだろう。仕事がツラくて「マクラ」を涙でぬらすことが何度もあったのかもしれない。

「──え、マクラ? 営業? なんのことです?」

とか思っている人は、健全な『バクマン。』の読者にはいないだろうな……!(そりゃ、健全なら考えないだろう)

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