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『バクマン。』 27 ページ 「策士と騙し」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 14 号)

イクラの海! (by ajari) (by ajari)

「透明探偵」について考えてみる。

探偵が透明になれるメリットは何か。事件を解決するための証拠集めに役立つだろう。容疑者の独り言や行動が丸わかりだ。

しかし、それを証拠として警察や裁判所に持っていくための工夫が必要である。「あ、オレ、透明になれるんです」では通らないだろう。──デスノートの使用者を法で裁ける世界があるのだから、透明探偵の発言も認められるかもしれないが。

透明になる条件はあるのか、それも気になる。『DEATH NOTE』も、あれだけルールを厳密にしていたからこそ面白かった。あの作品を読んだシュージンが、「いつでもどこでも透明になれる探偵」を創作するはずがない。透明になるための複雑な条件があるのだろう。──あるいは、「衣服は透過しない」というだけでも、よく考えたらツラいな。冬場とか。

(ここで、全裸で透明になっているときに「心拍数が上がる──というか、ある器官に一定以上の血流が送られると透明化が解ける」などというルールを考えたが、下品なので却下する)

でも……まぁ……透明になれると言えば、『Oh!透明人間』のような展開しか思い浮かばない(子どものころは、どうもお世話になりました!>作者さん)。自分のことだから、絶対にバレないような状況を整えた上で、誰にも気が付かれない・迷惑にならないように、すこしだけイイ思いをさせてもらう──と思う。その具体的な方法は、想像にお任せする。

みなさんは、透明になれたら悪用しませんか?(罪悪感をおすそ分け)

──いやいや、ちょっと待て! もしかして透明探偵って──女性という可能性もあるのでは?(ゴクリ……)

どうですか>マガ■ンあたりで柳の下(第二の赤松)を狙っている作家さん

同じ日に勝手に同じ方向に

思ったよりも早く、サイコーに探偵物を書いていることをシュージンは話す。これはかなり意外だ。

サイコーがコンビを戻したくなるようなネームを描き上げるまで、シュージンはずっと黙っていると思っていた。それとも、この『透明探偵スケルトン(課題)』が会心のネームなのだろうか。

一か月の間、それなりに距離ができていたのに、ほんの少しの会話とバカ笑いで終わり。すがすがしくて良い。やっぱり、この 2 人は最高だ。こうやっていつも笑っていて欲しい。

この笑って解消する場面は、昔の作風で言うと「河原で殴り合って最後には握手」のようだ。「へへ、やるじゃねーか」「お前もな。フックが効いたぜ(ブルース・リーのようなしぐさで口元の血をぬぐう)」みたいな。

殴り合って和解というと、自分はいつも『ゼイリブ』を思い出す。悪い意味で。主人公が殴り合う場面が一か所だけある。それが異常に長いのだ。作品の長さは 94 分間あり、そのうちの 30 分間くらいは殴っていた──というのは言い過ぎだが、それくらいの体感時間なのだ。それ以外が素晴らしいので、ぜひともご覧いただきたい。

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by G-Tools , 2009/03/06

服部さんを騙す

友だちをだますことができないシュージンは──服部はだませる、というのが笑った。編集者と友だちとの間には、大きな溝が……。

サイコーが見吉に対する やきもちを認めたところが良い。高校一年生の男子には、なかなか言いにくいことだと思う。

人の気持ちを察することのできない自分は、「男ともだちに対して男がヤキモチを焼く」ことがある、と27 歳のときに初めて知った。いままでもあったのだろうが、初めて意識したのだ。自分がある友だちと仲良くしていると、ほかの友だちが急に態度を悪くして、疎遠になった。あとから、ヤキモチだったことが分かって、大いに驚いたものだ。

そういう、「普通なら 10 代のうちに経験しておくべきこと」をいくつも忘れてきた自分である。

でも──どうなんだろう。サイコーがシュージンに「あい・にーど・ゆー」と言う場面をイマドキの 10 代が読んで、感動できるのだろうか。自分は照れ笑いが出たが、イマドキの子だと見下した笑いをするのではないか──と思ってしまう。

『バクマン。』は、「スタイリッシュな主人公たちが、若さを生かして今のマンガ業界に立ち向かっていく作品」──という皮を被った、じつは「熱血スポ根物」に近い。スポ(ーツ)の部分はないけど(シュージンが見吉に殴られていたくらい)、「熱血」と「根性」・そして「マンガへの愛」がテーマである。

いつまでも、(強さが)インフレ・バトルマンガばかりに熱くなっていても仕方がない。幸いにして、『バクマン。』はコミックスの売り上げも好調のようである。「いまのジャンプ読者も見る目があるな」と上から目線で思った。

仕事場行こうぜ

まさに、「展開早くていいな」と言いたくなる後半だ。

あと、「女の子が自転車を立ちこぎって──いいの?」と思った。──東京は恐ろしいところっぺや(何弁?)。それとも、もしかして──トーキョーでは当たり前なのか? 「レポート だれか たのむ」

そんな見吉と、普通に会話をするサイコーとシュージンが笑える。「見吉が全力疾走しているのに、なぜ会話ができるのか」と「丸出しなのにツッコミなしかよ」と。──おっと、「ツッコミ」に対して「何を? どこに?」というツッコミは無用だぜ!

もう、この作品の感想で何度も書いたが──「ようやく物語が本格的に始まった」。すべてが丸く収まり、「知らぬは服部ばかりなり」という状況である。

亜豆からのメールで、コンビを再結成した「今日」が 2009/10/1 であることが分かった。イベントごとをスルーする本作品のことだから、クリスマスもバレンタインデーもすっ飛ばして、次回は「半年後」になっていそうな気がする。クリスマスくらいは、見吉もサイコーに会ったらいいのに……。

サイコーが見吉にヤキモチを焼き、亜豆がシュージンに嫉妬する──というのを「文字通りに描いた」二次創作がありそうだな、と思った。

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