『バクマン。』 29 ページ 「文学と音楽」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 16 号)

本日のコーヒー (by Kanko*) (by Kanko*)

新キャラクタが登場する。

──と書くとネタバレだが、ネタバレを読みたくない読者がこのブログに来る意味を考えると、鼻の奥がムズムズする思いだ。たぶん、花粉の影響だろう。

自分は、アニメ作品をほとんど見たことがない。ハマった作品は、『新世紀エヴァンゲリオン』と『トムとジェリー』・『はれときどきぶた』くらいだ。そのおかげで、マンガやアニメ作品を語るときの、共通の話題に とぼしい。

今回の新キャラクタに似た人物を、どこかのアニメで見た覚えがある。絶対に「あの作品の誰々」にソックリなのだ。ガンダムのような、超が付くくらいメジャな作品にいるはずなのに、分からない。

──もしかして『ナウシカ』かな、とも思った。

例の 凄腕アシスタント

思わぬ所で中井が登場する。それ以上に、向かいの席にいる人に驚いた。

なんだろう、この 80 年代アニメに出てきそうなキャラクタは──かわいすぎる。

ボクサーの拳は凶器として扱われるという(本当かは知らない)。小畑健の描く女性も、凶器として認定すべきだ。中井でなくても、人生を賭けたくなる(意味が違う)。

この女性と中井との組み合わせを見ると、女性から「いい話があるのですが──」と言われるような、アヤシイ話に思える。じつは、そのとおりだった、という展開が笑えた。

ここでも、サイコーの性格の悪さを感じる。

中井が「連載してー 女ほしー」と寝言を言っていた(言葉のとおり)ことを、シュージンが知っているのだ。当然、サイコーが「一字一句」シュージンに伝えたはず。ふつう、そこまで話すか?(マンガだから、というツッコミは無用)。

それにしても──。幸せそうな中井の横顔を見ると、肌がテカテカして、なんだか──「事後」みたいに見える。たぶん、自分の心が汚れているのだろう。

金未来杯の ライバル

蒼樹 紅(あおき こう)──それが、新登場の女性の名前である。おそらく、ペンネームだろう。

一瞬、シュージンに振られた腹いせで、必死にマンガを勉強した岩瀬が、蒼樹の正体かと思った。ヘアスタイルとメイク・声を変えて登場した、とか。まぁ、『マーガレット』にお世話に なっていたと言っているから、それは有り得ない。

それでもしつこく、岩瀬がシュージンに対抗するために金未来杯に送り込んだ、超マンガサイボーグが蒼樹紅なのでは、とか(超マンガサイボーグって、なに?)。ひょっとして岩瀬の親類──という可能性も残っている。

ちょっと気になるのが、蒼樹の原作にずっと 絵をつける人居なくてという中井の言葉である。編集部で相田がサイコーに声をかけた時は、ある程度の絵が描ければ誰でもいい、という感じだった。それなのに今まで絵の担当が見つからなかった。

これは、原作者が付いたマンガを描こうとする人は少ない、ということだろうか。それとも、サイコーや中井のレベルの絵を描ける人がいない、ということかもしれない。

一昔前までは、「マンガ家」といえば「(うまい)絵の描ける人」だった。いや、映画の制作でたとえると、マンガ家は監督であり、カメラマンであり、脚本・編集・大道具・小道具──何でもできて当たり前の人間だけがマンガ家になれたのだ。

アシスタントを雇わずに(週刊連載の)マンガを描く、という行為がどれだけ無謀かが分かる。そして、一時期だけでもそれを実行していた冨樫義博氏が、どれだけスゴいかも納得するはずだ(連載中にオクサンを口説いて結婚したほうがスゴかったりして)。

いまは、ストーリィの原作者でもマンガ家になれる。確実に、その人材をマンガ業界は求めている。もう、丸くて大きな鼻とベレー帽がトレードマークの天才(神)の跡を追うだけが、マンガ家への道ではないのだ。

絵で勝てないかも……

金未来杯に載る作品の、名前と作者が分かった。なんと、新妻組──もとい、福田組から 3 人も載るのだ。

これは熱い展開だ! 昨日の仲間が明日の強敵(ライバル)、である。──都合が良すぎる気もするけど。

今から思うと、福田が中井を格下のように扱っていたのは、叩けばいつかは芽を出す、と思っていたのかもしれない。中井が蒼樹と組んだのは偶然だが、アシスタントの仕事をマジメにやっていたから、その機会が来たのだ。

週刊少年ジャンプのマンガは、掲載の順番がほぼ人気順となっている。有名な話だ。

それだけではなく、金未来杯なども、編集部が一番の期待をかけている作品が、最初の号に掲載されるらしい。これはあくまで中井の説(大場つぐみの説)だが、説得力がある。

このすぐあとで、服部は中井の説を否定している。しかし、服部の説明では納得できない点があるのだ。──詳しくは、明日(以降)に書く。

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