『バクマン。』 29 ページ 「文学と音楽」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 16 号)

At Least (by Thomas Hawk) (by Thomas Hawk)

昨日の感想で、うっかりとスルーしてしまった。シュージンが、ものすごい暴言を吐いている。

あんな若くて カワイイ編集 なんて ありえないだろ

これは……。

狭い範囲で見れば、集英社のジャンプ編集部には、そのような編集者はいない、と受け取れる。しかし、広い視線で見ると、すべての編集者が対象と言っていることになるのだ。

マンガの編集者と言っても、少女マンガもあるのだし、ちょっと乱暴すぎる発言である。

ただし! これは、作中の登場人物であるシュージンのセリフだ。くれぐれも、「原作者はそう思っている」と単純に受け取ってはいけない。

ところで、マンガ家と編集者が結婚して幸せに続いていることって、あまりないようだ。プライベートと仕事が近いと、ウマく行かないのだろうか。

私は好きです

蒼樹紅は、自分の好みをハッキリと主張する。これには好意が持てた。

自分たちと感覚がズレているせいで、サイコーとシュージンは引いている。しかし、マンガ家は自分の感性を武器にする職業だ。自分の主義を貫かないと、やっていけない。まぁ、いまのジャンプの傾向からすると、蒼樹の感性は合わない気もするが……。

中井と蒼樹のコンビがどのようなマンガを描くのか、まだ分からない。簡単に分類するなら ファンタジーとのことだが、冒険の話から乙女の夢まで、ファンタジィの範囲は広い。それは、「バトルマンガ」や「ラブストーリィ」・「探偵物」でも同じだ。ジャンプの読者の好みに合うのだろうか。

長年ジャンプマンガを読んでいるが、自分でも意外なことに「ジャンプらしいマンガ」の定義が分からない。

逆に、今までのヒット作品の中で、「ジャンプらしくないマンガ」は あっただろうか。一番名が上がりそうなのが『DEATH NOTE』だが、今となってはジャンプの代表的なマンガにも思える。ああ、『まじかる☆タルるートくん』が当てはまるかも(バトルマンガ的な展開があった気もするが)。

『カラフジカル』を蒼樹が認めているが、いかにもジャンプには合わなさそう。どう考えても、「アフタヌーン」向きだ。しかし、この話をジャンプに載せようと思う時点で、かなりの野心を感じる。ジャンプでアーティスティックなマンガというと、「なん……だと……」くらいだし(アート?)。

それにしても、テーブルを囲んでマンガの批評をしている若者 4 人(3 人 +1 人?)は、外野から見れば「何かのオフ会」のようだ。しかし、じつは、プロの 4 人である。東京(の神保町)では、このような風景が日常的なのだろう。

蒼樹さん リードで

蒼樹がリード……だと…… !?(ゴクリ……) なんだか、余計な想像をしてしまった。

中井と蒼樹の 2 人を見て、たいていの人は こう思うだろう。蒼樹は、中井を好きにならない、と。ふだん「オンナの考えていることは、サッパリ分からん!」と考えている人ほど、こういう場面では決めつける。この作品では、さんざん「恋愛の形は さまざま」と語られてきたのに。

意外と、蒼樹と中井は、公私ともにベストパートナになったりして。──予想が外れることがウリのブログで、こういう事を書くと……。

連載に向けて

今週号の服部は、妙に表情が豊かだ。初登場の時には、お面をかぶっているような顔だったのに。とくに、「連載に備えよう」と言っている横顔は、マスオさんみたいで笑えた。

2 人が高校に通いながら連載を始めることを、ようやく服部は認める。準備の期間が長かっただけに、唐突に感じた。あまり意識していなかったが、金未来杯にエントリィされることは、それほど連載に近かったのか。

金未来杯のアンケートについて、服部は語る。この時の服部は、まるで進研ゼミのマンガに出てくるお兄さんのようだ。

唐突に、「進研ゼミマンガ風『DEATH NOTE』」というネタを思いついた。おそらく、「世界まる見え!風」と同様に、どこかでネタになっているだろう。その逆は、もうあるようだが……。

進研ゼミの漫画がデスノートをインスパイヤハムスター速報 2ろぐ

シュージンはシュージンで、中井から聞いた話を自分の考えのように話す。それを受けた服部は、またも進研ゼミのお兄さん風に笑ってごまかしている。

──または、このあと、洗剤とか浄水器を勧めないか、ちょっと心配になった。服部なら、ソッチでも成功しそうだが。

いい結果を出した作品

さて、金未来杯の掲載順は絶対に 1 番でなければ駄目って 事ではない、と服部は語る。

その証拠として、掲載された順番が1 番じゃなくても連載になった 作品の名前を服部は挙げた。しかし──。

正直なところ、『ムヒョロジ』以外は、すぐに連載が終わった気がする。

そういう印象論ではなく、ちゃんと調べてみた。

──この通り。

中井が挙げた「金未来杯に掲載された順番が 1 番で、結果を出した作品」である、『ぬらりひょんの孫』と『べるぜバブ』は、両方とも面白い。やはり、そういう差があるような……。

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