『バクマン。』 39 ページ 「文集と写真集」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 27 号)

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今週号で 1 番笑えたのが、亜豆の見ている卒業文集である。──最後まで読み終わると、単純には笑えないが……。

ここですかさず、今週号の『いぬまるだしっ』を見てみよう。あきらかに、この文集のパロディが描いてあるのだ!(これまでのあらすじの最後)

『バクマン。』の作者と大石先生とは、交流があるのだろう。うらやましい……。

うらやましいと言えば、亜豆たちが小学校を卒業したのは平成 18 年度である。あらためて気付くが、若い! その若さこそが、もっとも手に入らないものだ。

話が合うはずないです

亜城木夢叶の仕事場で喋らなかった理由が、高浜本人の口から語られた。すこし偏屈な気もするが、ある程度は共感ができる。しっかりとした理由だ。

──でも、小河・加藤の素性が分からない初対面のころから、すでに無口だったような……。

サイコーと会話をする高浜の顔が面白い。ひし形の口は、まるで『パタリロ!』みたいだ。あるいは玖保キリコさんが描いたキャラのように見える。

生き生きとした表情で会話をする高浜は新鮮だ。話をしながら仕事を続けているのも好印象である。──こんな人物だっけ、と誰もが驚いただろう。

いま考えると、港浦がアシスタントを選ぶ基準として、性格も重視していた。それなのに無口な高浜がやってきて違和感があったのだが、高浜の本性を港浦は見抜いていたのかもしれない。

やっぱり小さい時から

真城がジャンプを読み終わるのを待つ高浜は、いい表情をしている。マンガが大好きなのだな、と伝わってくるのが良い。

アシスタントの 3 人の中で、仕事場の空気を 1 番悪くしている人物は高浜と思われていた。それが急に、高浜との会話が仕事場での 1 番楽しい時間だとサイコーは思うようになる。面白い変化だ。

いや、そもそもマンガのアシスタントをしている人間なら、誰でもマンガ好きだろう。小河や加藤とだって、じっくりとマンガ談義をすれば楽しいに違いない。「マンガ好きに悪い人はいない」──とは限らないけれど(悪いヤツほど面白いし)。

サイコーの急成長ぶりに高浜は驚いている。──それ以上のスピードデビューを果たした平丸一也のことを知ったら、もっとビックリするだろう。上を見ればキリがない。

新妻エイジや平丸は、飛び抜けた才能を持っている。サイコーとシュージンも恵まれたほうだろう。

その一方で、高浜や中井といった、デビューまでに苦労を重ねる人物も描く。

──作者が本当に描きたかったのは、この「苦労組」なのだと思った。言葉遊びが好きそうな作者のことだから、エイジが描く『CROW(クロウ)』は「苦労」に かけてあるのではないか(考えすぎ?)。

やるかやらないのか

亜豆のあだ名が「あまめ」だったことが分かる。ほほえましい。たしかに、この名字から「あずき」とすぐには読めないだろう。

ただ、自分のメールアドレスに「mihomiho」と付けるくらいなので、亜豆自身は「ミホミホ」と読んで欲しかったのかもしれない。

亜豆が書いた文章の、「さよなら」なんて言わないよかわらないのだからといった言い回しは、いかにも子どもらしくて笑える。ちょっとオマセさんな感じが亜豆らしい。

喜んでいいんでしょうか?

亜城木夢叶が描く連載マンガ・『疑探偵 TRAP』がジャンプに掲載された。

ここまでの道筋が長かったわりに、アッサリと一コマで終わっている。

じつは、今週号のジャンプには、大場先生が語るネームのコツが載っているのだ(p. 222)。ここにも「わざと小さいコマでサラッと書く」というテクニックが書いてある。

なんでもないコマを「なん……だと…… !?」と大きく描くのもいいけれど、センスが必要だ。それ以上にハッタリをかますだけの人気も必要だろう。マンガ家を目指す人は、コマ運びを勉強するほうが良い。

ネガティブに考えるな!

週刊少年ジャンプで連載を始めて、人気アンケートで 3 位を獲る──スゴいことなのに、亜城木の 2 人は素直に喜べない。

それは、2 人の目標意識が高いからだ。ここで満足するわけにはいかない。

それにしても、高木は心配性だ。ここで港浦と次回のアンケート結果を予想していても、意味がない。気持ちは分かるが、港浦の言うように素直に喜べばいいのだ。

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