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『バクマン。』 39 ページ 「文集と写真集」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 27 号)

useless mail slot (by Darwin Bell) (by Darwin Bell)

いまから書く感想の範囲には、気になるメールでの会話がある。

(ちなみに、ここは『バクマン。』の 1 話に対して 4 回分くらいの感想を書くという、fool ……もとい cool なブログです)

真城が「元気ですか?」とメールを送ると、亜豆は「うん 元気だよ(笑)」と返す。──まったく中身のない会話である。

自分も本当のことが言い出せずに、過去に何度も意味のないメールを送った。そのたびに、さらに意味のない返事が返ってくる。

こういう時に、女の子は何を思って返事を書いているのだろうか……?

「状況と人による」が答えだとは思うが、いままで出会った女性は、みな同じ反応だった気がする。

──すなわち、「気がない男への返事は、そっけない」のだ。

もちろん、『バクマン。』の作中で真城と亜豆は、恋人同士(仮)である。距離は離れていても、お互いの心は通じ合っている──はずだ。それなのに、このような意味のない会話になるのか。

とはいえ、恋する者同の会話の 8 割以上は、中身がないものだ。

ヘタに中身がある会話──「ちょっと、ここに座ってくれる?(作り笑顔で)」とか「最近、病院に行ってきたんだけどね……」とか「○○くんって、『子どもが好き』って言ってたよね?」などと切り出されるよりは、当たり障りのない話のほうが気楽だ。

満足はしてないよ

なんだかまた極端にデフォルメされた顔のサイコーである。顔はアレだが、言っていることは格好いい。

本当の勝負は 2 話目」と真城は言う。これは、本当らしい。

小説の世界でも、第 2 話目や 2 作目に作者の力量が現われるようだ。──このブログでは何度も書いているが、「森博嗣さんが、そう言っていた」。

港浦は楽観的すぎる、と高木は言う。たしかに、作家を持ち上げることも担当者の仕事だとは思うが、危機感がない。

勝て! 絶対に負けるな !!」と叫んでいた服部の声が、サイコーとシュージンの中には残っているのだろう。普段が不気味なくらい落ち着いている服部だからこそ、あの時の熱い思いは 2 人に届いた。

仕事はデキるし細かい配慮も行き届いているが、いまいち港浦の「マンガへの情熱」が伝わってこない。ただヤミクモに「大丈夫だ! 自信を持て !!」と言っているだけに聞こえてしまう。

ただ、それは経験不足から来ているだけかもしれない。亜城木夢叶と同様に、港浦もこれから成長するのだろう。そう期待しておく。

始まっちゃったんだし

妙に落ち着いたサイコーの態度に、違和感がある。

そこを、すかさず茶化すシュージンと見吉のコンビが笑えた。見吉の顔なんて、ほぼ原形がない。

今回は、いつもよりは暗い話である。それだけに、意図的にくずした笑える絵にしたのでは、と思った。サラッと読める割に、あとからジワッと効いてくる。

真城がペン入れを始めると、高木と見吉は帰って行く。もう、完全にベタ塗りやトーン貼りを手伝うことは ないようだ。やっぱり、このあたりはアシスタントたちと高木・見吉との間で、何かあったのでは──と想像してしまう。

密度が濃い作品だけに、こういう細かいことが気になる。想像する余地があるだけ、楽しめて良いのだが……。

たとえば、そこそこの収入があるはずなのに、高木の着ている物が変わらないのは なぜか、とか。

でも元気ならいいや……

いつものように、亜豆へ送ったメールは、すぐに返事が来る。しかし、その内容は、味気ない。

自分だったら、こういった返事の場合は、気になって返事を出す。そうしたら、またシンプルな返事が来るか、無視されるだけなのだが……。

メールを読んだあと、すぐ仕事にとりかかるサイコーは、偉い。すこしはショックを受けたはずなのに、気持ちを切り替えている。

真城は立派にプロなのだな、と分かる一コマだ。

僕が決める事ではない

意外なことに、ミホからのメールが続けてきた。このメールを読んで、ハッキリと分かったことがある。

亜豆は、写真集の撮影を真城に止めて欲しいのだろう。そうとしか思えない。

それなのに、サイコーは中途半端な返事を出すから、亜豆は とんでもないメールを送ってしまう。自分と同じくらいオンナゴコロが分からないサイコーには共感するが、第三者から見るとヤキモキする。

真面目に話そう

ミホからの冗談めいたメールを見て、ボウゼンとする真城がスゴい。「誰だよ!」というツッコミ(by. たまこ先生・『いぬまるだしっ』)が聞こえてきそうだ。

さらに亜豆らしくない返信を見て、彼女が本気であることをサイコーは確信する。

『To Loveる』的な展開キター! 小畑健さんの超・美麗な絵柄で、亜豆の×××な□□□が拝める……!

──と、思った読者は、いないだろうか?(責任転嫁)

この時の亜豆の心境が、サッパリ分からない。いや、後半を読めばある程度は気持ちを推測できる。それでも、この返信はあり得ない。真城を からかっているだけだ。あるいは、試しているか。

亜豆美保が段々とメンヘルっぽくなってきている……(あ、でもジャンプのヒロインでは初、かも?)。

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