『バクマン。』 42 ページ 「笑いとセリフ」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 30 号)

Powerful Dragon - IMGP1952 (by yuankuei) (by yuankuei)

今週号の後半で一番気になったのは、中井である。

なぜ中井は『ドラゴンボール』の T シャツを着て、悟空に なりきっているのだろうか? どう考えても、今まで見てきた『door』の作風とは合わない。ただ単に、中井が作画する時にテンションを上げる おまじないだろうか。

たぶん、「面白おかしい中井の一面」を描いただけだとは思う。しかし──もしかして 5 話目くらいから、

「え !? あの『hide out door』のメルヘンな作風で、(『ドラゴンボール』的な)バトルまで描くとは!」「しかも面白いじゃん、これ」「この作品は、まだまだ化けるな」(ざわ……ざわ……)

みたいな展開になったりして。──ないか(ねェよ)。

またひとつ上がった

『疑探偵 TRAP』の順位が上がった。しかし、港浦には その理由が分からないのだ。まだ素直には喜べない。

そもそも、掲載したマンガの順位を予測することも、編集者の仕事であるはずだ。作風を極端に変えずに、一定以上の順位を保つためにも、担当の編集者は人気の風向きを読む必要がある。それに、作家が順位の上下に一喜一憂するのは、作家にも作品にも良くない。それなのに、港浦の予測は当たらない──というか、予測すらしていないようだ。

とはいえ、読者の反応を読み切ることは、株価の予想並に難しいのだろう。

港浦に順位の上がった理由を聞かれた服部は、また冷たい返し方をしている。しかし、内心ではホッとしているに違いない。──いつの間にか、自分の中では服部はツンデレキャラになっている。服部の本心は、どうなのだろう?

『hide out door』が初登場で 1 位を獲得している。これは単純にスゴい。いまのジャンプでメルヘン物がトップを取るのは、快挙と言ってもいいだろう。

しばらく蒼樹の姿を見ない。ジャンプ向けに話を作り直したり、何らかの努力を続けているのだろうか。

発表 いたします

安易にテコ入れせず、がんばったのが良かったのか、『TRAP』の順位がさらに上がっている。思わず港浦もニッコリだ。

それは良いのだが、ここでまた港浦の甘さが出ている。6 位で満足しているのだ。当然のように、サイコーとシュージンは、もっと上を狙っている。

港浦は いまだに高順位の理由が分からず、サイコーは すぐにひらめく。このあたりの意識のズレは話を面白くするが、なんとなく、この先が不安になる。今のところは、港浦が亜城木夢叶の足を引っ張る、という描写はないが……。

浸透して きたんです

「亜城木夢叶先生」へ届いた大量のファンレターを渡す港浦は、置くところに 困ってと無神経な発言をしている。港浦は、編集者としての成長は著しいが、そう簡単に性格は変わらない。彼の個性として温かく見守るしかないのか(超・上から目線)。

やはり、2 人にとってもファンからの手紙は嬉しいようだ。よく考えると、2 人がファンレターを受け取ったのは、これが初めてではないか。読み切りを描いたデビュー前の作家へ手紙を送る人は、さすがに少ないだろう。

「ファンレターをもらう」なんて、作家でもない限りは、あり得ないことだ。そして、サイコー・シュージンにとっては初めての経験である。その喜びは、ちょっと想像できない。まさに、作家だけの特権だ。

ペンで 攻撃 !!

亜城木夢叶の作品は、まだまだ順位が上がりそうである。さらに、エイジも亜城木の人気を当然のこととして話す。これが逆に、アマノジャクな自分には心配になった。なにかワナがあるのでは……。

そもそも、この原作者が描いてきた話を思い出してみよう。そうすると、「話が良くなったので順位が上がるはずだ」→「順位が上がった!」──などという展開にするだろうか。それはない。

ただ、そうなると「たくさんの作品を見て、セリフを磨いた」→「順位が落ちた」となるワケで、話がつながらない。話のつながりを意外なところから持ってくる作者なので、そこが楽しみだ。

もしかして、平丸の逃亡が何か関係してくるのか?(ないない)

[2] このページの一番上へ戻る