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Photoshop で写真の生々しさを抑える

写真の生っぽさを抑える・4 (by asiamoth) (by asiamoth)

Photoshop 歴 10 年近く(半分くらいブランクあり)の自分が、いろんなテクニックを「──まぁ、教えてあげてもよくってよ?」と小出しに小出しにしていく、のコーナです(長いし語感が悪い)。

今回は、「半端なくピントが合いすぎてお顔のアレコレが写りすぎている女性の肖像写真(ポートレイト)から、なんとなく生々しさを和らげたりするテク」を書きました(だから長いし・略)。

完成のイメージは、上の画像をご覧ください。

Nikon のサイトから(勝手に)お借りした超絶解像度の写真が、柔らかい印象に変わりました。

D700:撮影画像サンプル - デジタル一眼レフカメラ | ニコンイメージング

「うぶ毛や毛穴まで写る!」と喜ぶのは、カメラのマニアだけです。撮られる女性からすると、ちょっと困りますよね……(さりげなく、女性の気持ちを理解しているオレ、をアピール)。

そうかといって、レフ板を顔面に押し当てんばかりに光を浴びせたり、スーパー・フォトショ・テクニック──という名の「修正ブラシ塗りたくり・明度上げまくり」を使いまくったりして、「まるで能面」みたいなテカテカツルツルの顔にするのも、カンベンして欲しいところです。

あくまでも自然に、そして簡単に、効果的な写真の演出方法をお試しください。

実際の手順

ここから先は、実際の作業手順を書いてきます。すこし長いですが、慣れると すぐにできますよ。

手順 1

写真の生っぽさを抑える・1 (by asiamoth) (by asiamoth)

まずは、アナログプリントの「白にじみ」「黒にじみ」に似せた加工を行ないます。

  1. 背景レイヤを 2 枚複製する(Ctrl+J
  2. 最上部のレイヤに「明るさの最大値」を「2px」で実行
  3. 「ぼかし(ガウス)」の「4px」でぼかす
  4. レイヤの状態を「比較(明)」不透明度を「20%」へ変更
  5. もう一枚のレイヤは「明るさの最小値・2px」「ぼかし(ガウス)・4px」「比較(暗)・20%」にする

言うまでもなく、設定値は画像によって変更します。あくまでも数値は目安ですね。ディテールが甘くなりすぎず、ソフトな感じを出せるギリギリのところを見極めましょう。

手順 2

写真の生っぽさを抑える・2 (by asiamoth) (by asiamoth)

次に、銀塩写真の味である「粒状感」を演出します。

レイヤを統合して「ノイズを加える」を適正量(1-10%)で実行している人も多いですが、それだと単純に「ノイズが乗っただけ」なんですね。もっと面白い方法がありますよ。

ここでは「魔法の杖」こと「50% グレィで塗りつぶしたレイヤ」を使います。この杖は応用範囲が広いので、次の操作を「アクション」へ登録しておきましょう。自分は F5 キィへ登録しています。

  1. レイヤーを新規作成(Shift+Ctrl+N
  2. 塗りつぶしダイアログ(Shift+F5)→「50% グレィ」
  3. レイヤを全面(上)へ移動(Ctrl+]

まず、大前提から説明しましょう。

この 50% グレィのレイヤを、一番上に持ってきます。当然、灰色一色になりました。そこからレイヤのモードを「オーバーレイ」か「ソフトライト」にすると、どうなりますか?

──なんと、下のレイヤから何も変化しないのです! グレィは どこへ !?

ここで驚いた人は、Photoshop のマニュアルをよく読みましょう……(その前に、そのフォトショは どうやって手に入れましたか?)。

さて、この前提をウマく利用して、下のレイヤへ効果を与えますね。具体的には、次のように操作します。

  1. 「手順 1」のレイヤの上へ、50% グレィの塗りつぶしレイヤを 2 枚つくる
  2. 最上部のレイヤへ「ノイズを加える・2%」を実行
  3. レイヤのモードは「ソフトライト・10%」にする
  4. 2 枚目は「ノイズ・2%」を 2 回実行、「オーバーレイ・20%」へ変更
  5. さらに 2 枚目は「レイヤーマスク」を追加して、そこへ「ノイズ・2%」を実行

かなり ややこしいことをしているように見えますが、フィルタは Ctrl+F で繰り返し実行できるで、かなり楽です。

ポイントは「ソフトライト」と「オーバーレイ」の効果の違いですね。

50% グレィ・ノイズのレイヤは、ソフトライトにすると、全体的にノイズが加えられます。ちょうど、統合したレイヤへ、普通にノイズを加えた感じ。ハイライト(もっとも明るい部分の付近)からシャドウ(もっとも暗い部分の付近)まで、均一にノイズが乗ります。

それに対して、オーバーレイにすると、ハイライトとシャドウにはノイズが乗りません! ちょうど、アナログカメラと高感度フィルムで撮影して、銀塩プリントしたときのように。

この 2 つのレイヤの組み合わせで、自在に粒状感をコントロールできます。人によっては、片方だけでも十分でしょう。自分は、今回の例よりも粒状感を増したほうが好きです。お好みで どうぞ。

手順 3

写真の生っぽさを抑える・3 (by asiamoth) (by asiamoth)

この手順は、完全に自分の好みですね。

自分は、「白を白く撮る」というカメラのオートホワイトバランス機能が、あまり好きじゃない。それに、蛍光灯の色よりも、電球色が好きです。お日様の光も、黄色っぽいと思う。

そこで、「真っ白の部分を黄色くする」方法をいくつか試しました。「黄色く塗ったレイヤをカラー・乗算などで重ねる」とか「カラーバランス」とか……。

一番お手軽で確実なのは、調整レイヤの「レンズフィルタ」でした。

ほかの方法だと、どうも「色相がねじれる」現象が起きるのです。それに、やり直しができなかったり、メンドウだったり、ヒストグラムがガタガタになったりしました。

いま、自分が一番好きな調整レイヤは、このレンズフィルタくんです。ポートレイトだったら、「マゼンダを ほんの少し重ねる」のもお勧めですよ(今回、忘れていた……)。

まとめ

以上の手順は、慣れてくれば数分で終わります。微調整のほうに時間がかかるくらい。

それに、毎回同じ操作でいいので、「アクション」に登録しておくと楽です。──良心的なサイトであれば「下からアクションファイルをダウロード」できるのでしょうが、「そんなもの、うちにはないよ……」

というか、自分の手で覚えるんですよ! 手で!!

情報元

長々と書いてきておいてアレですが、今回のネタは自分の完全オリジナル、ではありません。下のページからネタをいただきました。感謝!!

モニター調整&レタッチ講座 - Puu's Gallery

このページを「穴が空くほど」見て、自分なりに消化したのが、上の記事です。ホント、Photoshop ってテクニックが数限りなくありますね。これからも、面白テクを身につけていきます!

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