『バクマン。』 45 ページ 「病気とやる気」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 33 号)

The New Iphone 3GS gets a Phone. (by The Ninja Monkey) (by The Ninja Monkey)

今回は、ムチャをするサイコーを止めるために、シュージンが電話をかける場面がありました。

ただ──、ちょっと思いついたのが、別の解決方法です。

ようするに、原稿を仕上げても、ジャンプ編集部が受け取りを拒否すればいい。編集長がサイコーへ直接 電話でもして、

「いまの状態で仕上がった原稿は、どんな状況であろうと受け取らない」

と釘をさせばいいのです。

──まぁ、言うだけヤボですし、ケチを付けるわけでもないけれど。

大丈夫な手術

見吉は、何よりもサイコーの体調のことを心配しています。当たり前と言えば当たり前ですよね。しかし、シュージンは休載を仕方ないとは認めにくい……。

スポーツマンガだと、主人公が入院して手術をするという場合は、「手術が成功するかどうか」で心配する。または、リハビリに汗を流す姿を、感動的に描いたり。──もう、何億回と見てきたので、見飽きた感があります。

本作品では、手術自体ではなく、入院期間の長さを問題とする、というヒネリを加えてきましたね。

ただ、どれくらいの体力をマンガのペン入れで使うのかが、分かりにくいです。ちょっと、もどかしい。サイコーたちと同様に、読者も「入院中でもマンガを描くくらいは できるのでは」と思ってしまいます。学校に行っていた時間を休息に割り当てれば、問題ないのでは、と。

川口たろう先生が亡くなった直接の理由は、何なのでしょう。睡眠不足? 栄養失調? ──少なくとも「死因: ペン入れ」では、ないですよね……。

ばっかじゃないの

見吉が言うように、本当の友達なら 止めるべきというのは正論ですね。しかし、シュージンの気持ちもよく分かる。彼の悔しさも……。

おそらく、見吉に殴られることを、シュージンは事情を説明しながら予期していたのでは。それでも、ごまかさずに言うしかない。自分だったら、もう少し都合良く説明したと思います。素直に言ったシュージンはエラい。

友達なんて 簡単な仲じゃないという言葉も、心に しみます。

これは あくまでも、シュージンからサイコーへ向けた思いですが──、このネームを読んだ小畑さんは、どう読んだでしょう。すでに何年もコンビを組んできた、大場さんから小畑さんへのメッセージ──とも読めました。

ごまかしようがない……

シュージンのアイデアが さえています。たしかに、いまのサイコーが話を聞くとしたら、亜豆の言葉だけでしょうね。

なにより、サイコーの恋人だからこそ ちゃんと 教えるべきというのは、その通りです。たとえツラくても、恋人の様子は聞いておきたい。

見吉とシュージンの会話を聞いていると、シュージンのほうが亜豆のことをよく分かっているように思えてしまいます。それが、すこし悲しい。

そういえば、見吉と亜豆の会話は、ほとんど なくなりましたよね……。作中には展開にムダなことが描かれていないだけで、実際には 2 人で よく遊んでいる──と思っておきましょう。

こんばんは

シュージンからの電話を、亜豆が笑顔で出たことは、かなり意外でした。

サイコーが亜豆の元へ向かったときに、シュージンが亜豆を責める電話が最後だったはず。それから久しぶりにかかってきた電話なのに──亜豆は気まずく思わなかったのでしょうか。

自分はコールセンタで働いていて、お客様との対応は、すべて電話で完結します。そうすると、発声が大事になってくるんですね。「口とノドを開けて」発声する。いい声を出すためには、自然と笑顔になります。

ということで、プロの声優である亜豆は、知らず知らずのうちに電話では笑顔になるのでは、と思いました。

入院しちゃった…

亜豆はヒロインらしく、すべてのコマが美しい。どんな表情でも、どんな姿でも、決まっていますね。とくに、母親に泣きつく場面なんか、芝居がかっています。「カメラを意識している」感じ。普段のレッスンのタマモノだったりして。

母・美雪の表情が絶妙ですね。とつぜんの自体に困りつつ、娘を心配しつつ、頼られることが うれしい──そんな表情に見えます。

さて、母親から娘へ、どのような言葉を掛けるのか──。

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