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『バクマン。』 46 ページ 「目力と協力」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 34 号)

The Eye Of the Mini-Tiger (by ♪ María ♥♣ Trébol ♪) (by ♪ María ♥♣ Trébol ♪)

世の中には、答えの出ない問題がたくさんあります。

「戦争はなくならないのか」とか「生きる意味は」とか「『ヱヴァンゲリヲン新劇場版: Q』の公開は いつか」とか……。

男女の間にも、答えが出せない問題は多い。

そして、「聞いては いけない質問」もあるのです。それを聞くことで、仲が引き裂かれる──。

今回の亜豆は、まさにそんな問いかけをしていて、ハラハラしました。なんとなく最近の流れからして、このまま終わるのではないか──と。

どうやらそんな事はないようで、ひと安心しました。──しかし、この作者は、読者を安心させたあとで、とんでもない展開を突きつけてくるからなぁ……。

意識してた

小学校 6 年生のときに、サイコーに目力で「好きです」って 告白していたそうです、亜豆さんは……。どんだけオマセさんなんだよ!

あの美雪お母さんのことだから、「レディとしての しつけ」を美保にしたのかな、と思いました。が、──いやいや、

「いい? オトコは目で落とすのよ」

などと小学生の娘に教える家庭が、どこにありますか!

これは、亜豆の「女としての本能」から、目力で告白するという芸当をこなしたのでしょう。──これも母親譲りの「血」かもしれません。

小 4 のころから「心に決めた人」がいたので、男の子が苦手、と亜豆は自称していたのですね。

当のサイコーは、「1 ページ」では冷め切っていました。シュージンがマンガの世界に誘わなければ、何ごともなく中学校を卒業して、亜豆とは離ればなれに……。

人生、何があるか分かりません。

そう、だから亜豆が言うように、死んだら夢は叶わないのです。生きていればこそ、楽しいこともある。

かけがえの ない人

これ以上ないくらいステキな愛の告白を亜豆から聞いても、サイコーは浮かない表情をしています。中三のころに聞いていたら、嬉しすぎてショック死していたかもしれないのに。

そして、またまた「聞くべきではない質問」を亜豆はする。

「私と仕事と、どっちが大事なの!」

──という、紀元前から延々と続く女性からの問いかけですね。聞かれても、そんなの 比べられないし、両方大切に 決まってる

会っちゃったじゃ ない

この状況でマンガの方が 大切と言い切るサイコーは正しい。ただし、あくまでもそういう聞き方をされたから、ですね。状況が違えば、亜豆のほうを取ったでしょう。

このあたりの話の持っていき方が絶妙ですね。現実世界では、なかなかこうウマくは行きません。たいていは、女性に泣かれて終わるのです……。

ヒドいことを言われているはずなのに、亜豆は泣いて喜んでいる。この表情を見る限りでは、いままでもずっと、亜豆はサイコーに会いたかったのでしょうね。こうして見ると、2 人とも意地っ張りなだけ、なのかも。

亜豆にこれだけ言われて、それでも、サイコーはマンガを描くと言う。

心配しないでと締めくくっているのだから、「すこし休んでから描く」のかと思っていたら──。

休載ですか…

エイジがこんなにも ダラケている姿は珍しいです、じつは。変なポージングは していても、意外とハンサムフェイスは崩れないんです。

新妻エイジは、すべての基準をマンガで考える。

今回も、ただただ亜城木夢叶とマンガで対決できなかったことを残念がっています。もちろん、サイコーの体調も心配しているのでしょうが、ひょっとすると、マンガを描ける体調か否か、確かめに行ったのかも。

エイジは いつでも、「考えるより先に行動」という感じで気持ちがいいです。ただし、そこには彼一流の計算が含まれている気もしますね。今回の言動も、さりげなく雄二郎を急がせるため だったのでは。

マンガって いいな

シュージンもまた、マンガを基準に考えているようです。サイコーと亜豆のやり取りを、マンガの形で想像している。マンガ家は みな、こんな感じなのでしょうか。

冷たい態度を取っていたので、てっきりサイコーは亜豆に対しての思いが消えたのかと思いました。たしかに、「仕事か私か」という質問は、100 年の恋も冷める。

──しかし、内心は喜んでいたのです。なんだ、サイコーは「彼女の前ではキリッ」としていただけなのか……。ちょっと安心しました。

自分は、本当に一コマ一コマをじっくり読んでいます。サイコーに原稿を せかされて、シュージンがどんな結論を出すのか、しばらく考えました。

サイコーの気持ちも分かるし、見吉が言うことも正しい。はたして、どんな答えが正解だったのでしょうね。

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