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『バクマン。』 54 ページ 「ギャグとシリアス」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 43 号)

DSCN6314.JPG (by Darius Capulet) (by Darius Capulet)

「54 ページ」が載っているジャンプには、『SKET DANCE』でアブナいネタをやっていました。読者から指摘があった(あるいはネットで誰かが騒いだ)ためか、ジャンプの公式サイトに謝罪の言葉が掲載されています。

週刊少年ジャンプ42号「SKET DANCE」作中においてヘリウムガスをボンベより直接吸い込む描写がありました。
こうした行為は窒息事故を招く可能性があり大変危険です。読者の皆様は決して真似されないようお願い致します。

集英社『週刊少年ジャンプ』公式サイト shonenjump.com

──うん、たしかに、危険な行為だし、編集部の誠意ある対応は素晴らしい。

でも、「日本刀で(それも女性を)ぶった切る行為」とか「毒液を人にぶっかける技」とか「銃で人を撃つ」とか、それこをマネをしたら取り返しの付かない表現って、ガンガン載っている気がするけれど……。

上の段落に挙げた例は、「非現実的な世界の話である」という指摘が予想されます。では、「少年誌に歌舞伎町のキャバクラを描写」とか「高校を平気で休みまくる学生を出す」とか、問題視されないのは何故でしょうか。

──いや、別に自分は「過激な表現は規制しろ」とも「規制するな」とも主張する気はありません。ただ言いたい事は、

「マンガから悪い影響を受けるような人は、元から悪いだけ」

何とかして自分の手で

『TRAP』を終わらせた原因が自分にある、と港浦は かなり気にしているようです。この人物は、神経が細いのか太いのか、いまだによく分かりません。付き合いが浅い時期には「勢いだけの調子がいいヤツ」に見えるのに、内面を探ると意外にも細かいところまで気にしていたりする。

編集者もいろいろなタイプがいて、面白いですね。

ほとんど放置していた担当作家(エイジ)がジャンプの看板まで育ったり、同時期に立ち上げた新人でひとり(福田)だけ生き残ったり、雄二郎はラッキィの固まりです。

一方、新人に対して「各週で連載用のネームを描かせる」という作戦を実行した、服部は知能的と言えるでしょう。

彼らに比べると、港浦は力不足に見えてしまいます。本人も気が気でない様子ですが、悪い方向に行かないといいのですね……。

勉強ってつまんないね

ものすごい正論を見吉は言っています。今週の、クイーン・オブ・セイロンですね(←?)。

明らかに少しは勉強したあとで中学の教科書について疑問を持つとは、かなり年季の入った「時差ツッコミ」です。いや、ボケているのか……(本当の意味で)。

自分は、高校生時代に勉強を少しだけサボっていたら、「クラスの真ん中から下のグループ」に入り、それ以来は「勉強すること」を放棄しました。小学校・中学校と「勉強しなくても上のほう」だった自分は、ちょっと「できるくん」と勘違いしていたようです。

そんな自分からすると、中学レベルできれば 受かる大学がある、という話にビックリしました。たぶん、この部分だけは、フィクションじゃないんですよね……。大学って、何だろう?

サイコーとシュージンが高校へ通い続けた、そして卒業できる予定、ということすら、自分には違和感があります。たとえば、板前で食っていく・職人になると決めたら、高校をやめて誰かの下で働く人も多いでしょう。高校の教育は「義務」ではないのだから。

そう考えると、「とりあえず高校・大学くらいは出ていないと」という半端な気持ちでいる 2 人と、マンガに対して情熱を燃やす 2 人とは、同じ人物に思えないほどです。たぶん違うと思うけど、「PTA 対策」に見えてしまう。

いきなり 連載ネーム ですか?

港浦も大学には行っておいた方が いいと言っています。「どういう意味で」かは不明ですが、まぁ、それが一般的な意見なのでしょうね。

編集長から即戦力として考えてると言われ、原稿料も上がった。普通なら、しかも高校生なら、シュージンのように気分が良くなる。しかし、サイコーの表情は不安がっています。

けっこう、このコンビは「シュージンが気分屋」で「サイコーは慎重派」何ですよね。立ち位置的・髪の色的に、『HUNTER×HUNTER』と真逆という感じ(両作品に失礼)。

確実にやるべきだと 思います

サイコーの慎重な態度を見て、港浦は真城くんらしくないと判断しています。たしかに、あの病院でのサイコーを見れば、「とにかく、早く次の連載を始めたくて仕方がない」と言い出しそうですね。

港浦からすれば、編集長や相田から太鼓判を押されたコンビの新連載なので、失敗するとは夢にも思っていないのでしょう。このビッグウェーブに乗って、さっさと自分の「連載 DT」を切りたい、という心境のはず(DT って何?)。

このページの問答だけを聞くと、なんだか港浦の方が正しくて、サイコーは弱気になっているだけに思えてしまう。

──言うまでもなく、それが作者の仕掛けたマジックです。サイコーも自分が正しいと完全に信じているわけではなく、少しだけ迷いがある。その迷いを読者にも味合わせよう、という場面ですね。

やるからには 連載を 目指す!

今週のキング・オブ・セイロンは、港浦ですね(ん?)。長々と語られる港浦の正論に、シュージンも同意しています。サイコーまで自分の考えがゆらいできて、読んでいる方も心配になる。

この時点では、港浦とサイコーの、どちらが正しいかは分かりませんね。シュージンが賛同したから、やや港浦側が有利になっています。

さて、描くべきネームは、読み切りか連載用か──。未来予知ができる自分は先の展開を知っているわけですが、まさか、あんなことになろうとは……!

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