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『バクマン。』 55 ページ 「3 カットと 3 作」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 44 号)

Insofferenza all'Uso (by Alessandro Pinna) (by Alessandro Pinna)

シュージンは、味付け程度なら ギャグもいいというのが正解と思っている。しかし、『この世は金と知恵』みたいな SF モノで、ギャグを盛り込むのは難しそうですね。

ただ──そういえば、同じくハードな SF マンガである『銃夢』は、ときどきギャグが出てきて、作者のセンスの良さが楽しめました。その笑いのセンスは、『水中騎士』でも生き生きと発揮──しすぎたのか、連載は「水のあぶく」と消えたけど……。

サイコーもシュージンも、「オレたちは、コレ!」と決めつけないで、いろんな道を進んでみるべきです。今回は見送っても、数年後に亜城木夢叶はギャグマンガを描いているかもしれない。

たとえば、ヤンキーマンガで人気を取った先生が、スポーツで泣かせたりお笑いに挑戦したりしていたなぁ。──ぜひとも、週刊少年ジャンプで描き続けて欲しかった!

機嫌悪すぎ

『疑探偵 TRAP』のギャグ路線を、見吉は気に入っていたようです。個人的にお笑いが好き(らしい)というのを差し引いても、港浦がシュージンのギャグセンスを買っていたのは、間違いではないのでは。

シュージンがギャグマンガを選ばない理由は、サイコーに言われたからなんですよね。本人は、かなり乗り気でした。けっこう、コロコロと方向性を変えているのは、サイコーのほうです。

しかし、ここが「高校生マンガ家」として見ると、リアルですよね。この年代で考えがこり固まっているより、ずっといい!

見吉が言うあなたの 彼女ですものというセリフは、深いです。コレがとっさに出てくるのは、2 人の仲の深さと、意外と控えめな見吉の性格が表われていますね。

ああ、自分も、こんなことを言われたかったなぁ……>元カノ(と未来のカノジョ)各位

中井さん ……

中井の携帯電話は、(思った通り)電話帳のメモリィが少なすぎます。「あ」行には、仕事関連の電話番号しか入っていない……。

さりげなく、蒼樹の番号には本名が書いてありますね。本人から直接きいたのでしょうか? ──いや、蒼樹の住所は、編集部から聞き出していたよなぁ、たしか……。

こんにちは

蒼樹がジャンプでは作品を描かないことを、中井は知らなかった。これは予想外です。そうか、相田もわざわざ中井に教えないよな、そりゃ……。

自分の絵で 描こうと 思ってますと言われれば、同じ絵を描く人間としては、何も言えませんよね。ほかの人間と組む、と言われるよりはマシだし。

向いてなかったんです

蒼樹が淡々と語る内容は、けっしてイヤミや謙遜ではなく、自分の作品を正当に評価している。しかし、だからこそ中井は黙って聞くしかない。それが、ツラいところです。

さらに、なぜ 私なんですか? などと聞かれたら──。

──中井に言えることは、ただ 1 つ、愛の告白しかない。

でも ごめんなさい

蒼樹は、中井にハッキリと自分の気持ちを言って、良かったと思う。男性を傷つけないように、遠回しに言う女性って、ズルいし嫌いです。まぁ、ストレートに言ってしまうと、「あとがコワい」相手もいますけどね……。

中井の落ち込みっぷりもスゴいですが、「自宅の電話にもかけてきた……」とイヤがっている蒼樹の気持ちも分かります。まさか、「そんな目」で見られているとは思わなかった、というわけでもないでしょうけど……。

中井・蒼樹コンビ自体は面白かったし、『hideout door』という作品も良かったけど、ジャンプではウケなかった。ただ、それだけだと思います。だから、中井はジャンプを離れて、蒼樹と一緒に作品を描く、という道を選んでも良かったのでは? 蒼樹がその話に乗るかどうかは別として……。

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