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『バクマン。』 57 ページ 「フリワケと引き分け」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 46 号)

TotemoNippon.JPG (by DabiDesign) (by DabiDesign)

今回の雄二郎を見ていると、新妻エイジの保護者みたいですね。そういえば、エイジはまだ、19 歳くらいのはず。「有限会社えいじー」の社長(?)とはいえ、まだ保護が必要な年齢ではあります。

新しい有限会社が存在するところから、やはり、このマンガの世界は架空であることが分かりますね(重箱の隅をチクチク)。

有限会社(ゆうげんがいしゃ)とは、日本において過去に存在した会社の形態の1つである。2006年5月1日の会社法施行に伴い根拠法の有限会社法が廃止され、それ以降は設立できなくなった。

有限会社 - Wikipedia

──作者が上記のことを知らなかった、という可能性もありますが……(だとしたら編集部側のチェックにも問題あり)。

ヒイキしてません

今まで、マンガに関しては、エイジの評価にハズレはありませんでした。エイジの眼鏡にかなったマンガ家は、半分は成功を約束されたようなものです。

静河流(しずかりゅう)が描いた『斜本(シャポン)』(日本の終わり)を、エイジは評価しました。サイコーと同じ 18 歳というところからも、今後のライバルになりそうなニオイがプンプンします。

さて、エイジによると、亜城木夢叶は主人公に 自己投影しない、静河流は思い切り自己投影型という違いがあるとのこと。この違いは大きい。

シュージンは中学生の時、賞を獲るために審査員にウケる文章を書いていました。マンガも、その延長線上で描いているのでしょう。それでジャンプの連載まで行けるのだから、かなりの才能です。ただ、器用貧乏になってしまうキケンもある。

それに対して静河流は、本当に自分の描きたいモノを、原稿に叩きつけているのでしょうね。作風が暗すぎるようですが、これは、化けそう。後ろからやって来てアッサリと人気作家になった、平丸みたいになるのか?

賞はあげられない

雄二郎とエイジの会話は、まるで友だち同士のようです。または、クラブ活動での先輩・後輩みたいな感じ。とくに、審査の表を押しつけるエイジと雄二郎のやり取りがカワイイ!

この時のやめろっ…とか、前のページのコレ ツマラン!とか、すこし前の感想で書きましたが、急に手書き文字が増えましたね。ある時から、セリフに登場人物や作品のアイコンが付いたり、いろいろな手法を作者が試しているようです。

このマンガと作者は、どこまで進化を続けるのか……!

プラス 新妻エイジ

新妻エイジは、かなり強く静河流を推薦していますね。亜城木夢叶の『この世は金と知恵』以来の絶賛ぶりです。

すこし気になることに、内容が危な過ぎる以外に編集部の評価が出ていません。マンガとしての評価は、どうなんでしょうか。特別賞に入るくらいだから、ほかの作品よりは優れているはず。

エイジの言葉を、編集長は翻訳していて笑えます。実際に月例賞で載っているコメントも、こうやって改変されているのでしょうね。

佳作もなしじゃ

小畑さんの(アシスタントの?)器用さは異常ですね。「佳作にもならなかった作品」が少しだけ描かれていますが、コレで十分に「どう見てもダメ」であることが伝わります。『Future watch』とは、比べものになりません。

「吉田」という編集者は、まるで 2 人いるように思ってしまいます。平丸にマンガを描かせている人物と、亜城木夢叶の良き理解者とは、別人に見える。どちらも、そのマンガ家の性質を確実に見抜く、デキる編集者には違いありません。それにしても、ここ最近の吉田は、カッコ良すぎです。

吉田と瓶子・佐々木との会話が興味深い。この審査会の最重要セリフです。

亜城木は『未来時計』で連載を狙っているのに、港浦の好みで連載用のネームも描かされている。連載ネームが読み切りを超えるとは思えないが、それだけでは 上手くいかないのが 連載、という──。

サイコーが描きたい作品と、連載を続けられる作品とは、一致しない──という可能性も出てきたワケです。『HITMAN 10』で連載を始めた方が、大成功するかもしれない。難しいところですね。

さすがのジャンプ編集者らしく、エイジの奇行や発言にも動じない、というのが面白い。マンガ家の中には、変わった人が多いでしょうからね……。

ダントツだ

港浦からの電話の意図は、サイコーにはバレバレでした。もう、港浦に対する不信感は、サイコーの中で最大限に高まっています。港浦の気持ちは分かりますが、今のサイコーとシュージンは『HITMAN』のネームをがんばるしかないので、正直に結果を伝えるべきでしょう。

この不信感が、今後の展開で信頼に変わることは、あるのでしょうか……?

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