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『バクマン。』 58 ページ 「一桁と二桁」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 47 号)

Cheetah (by Arno & Louise) (by Arno & Louise)

今週号の『バクマン。』は、巻頭カラーでした。カラーのページが 3 ページ分もあって、「しめしめ、感想が短くて済むぞ……」と思ったら、モノクロのマンガ部分は、いつもと同じ 19 ページあります。小畑さんの筆の速さには、いつも驚かされますね。

カラーページでは、作中のマンガについて人気投票をした結果が載っていました。まぁ、順当な結果でしょうか。

笑えるのが、アンケート票の理由に、エグい心理戦が面白いとか、トリックが良くできているとか書いてあることです。──いやいや、そんな感想が出るくらい、マンガの部分は描かれてないよ!

『バクマン。』の読者には、想像を絶するような想像力が備わっている、ということでしょうか……。

ハッキリする

二号連続で亜城木夢叶の連載読切掲載される──。前回の終わりでは、ちょっと戸惑っていた二人ですが、今回は素直に喜んでいます。これ以上はない、望ましい展開でしょう。

ところが、『TEN』が本当に読者にウケるのか、いまごろになって不安がっている。見吉までシュージンのギャグセンスを酷評しています。

このサイコーと見吉の評価を聞いた、シュージンの反応が彼らしいですね。シュージン自身も、自分のギャグがイケているのかどうか、よく分からない。港浦に描かされた、という部分が半分なのでしょう。そのあたりは平丸と吉田の関係に似ています。ただ、平丸は天才過ぎた──。

そう、じつは、サイコーは初期のころから「シュージンはシリアス!」と思っているのですが、当の本人は、自分の持ち味が、まだつかめていない。

──いや、まだ 18 歳なんだから、それでも構わないはずです。これから一生をマンガに賭けていくのだから、何度も作風を変えていい。

そう考えていくと、今回はギャグマンガの『TEN』を挑戦してみる、というのも 1 つの手だと思いました。

おめでとう 言わせて

高浜は、本当に嬉しそうですね。何度も何度も書きますが、初対面の高浜からは考えられない、豊かな表情です。

──みなさんの近くにも、一見すると「暗くて何を考えているのか分からない」けど「根は面白い人」がいるかもしれませんよ……(オレとか)。

シュージンは、高浜に祝いの言葉をおくる──と見せかけて、「港浦対策」について相談しようと目論んでいます。この抜け目のなさが、オトナの世界で生き残るためには必要かもしれません。

少なくとも『バクマン。』の作中では、シュージンが「自分の本当に描きたい話を描いた」ことはなかったのでは? いつも、受賞のため、サイコーのため、他人に合わせて話を描いている。

サイコーが本当に描きたかった話は、『疑探偵 TRAP』でいったん終わりました。いつかは、シュージンが本当に描きたいマンガを作って欲しいです。最初のころのシュージンは、『ドラゴンボール』の名前を出していましたね。今から考えると、ちょっと意外かも。

待たせて スマン

残念なことに、『怪盗チーター』は終了するようです。担当者との「仲良くケンカ」の末、化けると思ったのですが……。響恭太郎先生の、次回作に期待です!(棒読み)

港浦はまだ、亜城木の 2 人に対して、作品の正確な評価を伝えようとしません。自分にとって都合の良い情報だけを伝えようとしている。すぐにサイコーからツッコミを入れられているし、バレバレです。もう、こんなごまかしは、やめたほうがいいですね。

一番いい評価

月例賞に出された作品の中で、『Future watch』は最高の評価だったようです。しかし、港浦からも言われていますが、プロなら当然ですね。

たとえば──。たまたま、新妻エイジや平丸一也のような超がつくほどの天才が、亜城木夢叶と同じトレジャーへ作品を出していたら、このような結果にはならなかったでしょう。静河流という気になる存在もいる。月例賞で一番を取れなかった、という可能性もあったわけです。

トレジャーでの結果に心を折られる──という可能性もあったのでは。まぁ、マンガの展開上、あり得ないことですが……。

それに、やはりシュージンの描く話には、キャラクタの弱さが目立つようです。この部分をどう克服するのか、あるいはストーリィや画力で圧倒するのか、注目ですね。

最高の結果

いつものように、作家の前では尊大な港浦です。どこの大物編集さんだよ!

自分たちにとって最高の条件を出してもらえたとはいえ、担当の港浦とは険悪なフンイキになってしまったので、サイコーとシュージンは恐縮しています。若い 2 人には、ちょっとした試練でしょう。しかし、プロのマンガ家というモノは、作品以外でも戦う必要があるのですね。

港浦が出したアンケートの目標が 150 票というのは、ものすごく少なく感じます。順位が一桁、つまりは 9 位以内というのも、低いハードルに思える。ということで、この時点では、連載は楽勝に感じました。ところが……。

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