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『バクマン。』 59 ページ 「経験とデータ」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 48 号)

the time stopped at 17:35 (by Bern@t) (by Bern@t)

今回はビックリの連続でしたよ(←×今回も、の間違い)。

序盤から「──え、なんで?」という疑問ばかりが出てきて、最後の最後まで「いやいやだって、でもしかし」と心の中で渦巻いている。緩急のある展開ではなく、急激な心境の変化で見せる、という意欲的な回に感じました。

──女心と、秋の『バクマン。』(謎)。

駄目だと思っていた

何だか前回のラストと同じような始まりですが、2 人のセリフも表情も変わっています。港浦は、「大事なことなので」順位を 2 回も言った、のでしょうか。という細かいツッコミは置いておいて──。

港浦の歯切れの悪さから、自分は『未来時計』での連載も難しいのかと思いました。「いまの亜城木夢叶では、とても連載を許可できない」などと編集部の上層部から宣告されている、とか……。

実際には、港浦の口が重かったのは「順位は下だったが、どうしても『TEN』で連載がしたい!」という理由からでした。しかし、この 1 ページ目を見ただけでは、読者は不安に思う。そういう「トラップ」なのだと判断しました。今回は、こういうワナが多いです。

うんうん おめでとう

このページは、本当に驚きました。いったい、何が起こったのか、分からないくらい。

シュージンは元から、『Future watch』でも『TEN』でも連載ができればいい、という感じのことを言っていました。だから、ひとまずは結果に満足している。見吉の祝福も、自然です。

しかし、サイコーまで 9 位ってビミューだな…程度の感想なのは、どういう事でしょうか。ちょっと、信じられない。

いままでのサイコーだったら、この結果を受けて、「くそっ、このままじゃダメだ。シュージン、『未来時計』を超えるネームを半月で練り直そうぜ!」くらいのことは言いそうです。高校時代のサイコーなら、そう言い切ったはず。

さらにガッカリすることに、『疑探偵 TRAP』の評価まで自分たちで落としている。『TRAP』でさえ二桁の順位が多かったのだから、『未来時計』の 9 位という結果は満足だ、といった意味のことを言っています。

たしかに、その通り。天下の「ジャンプ」に連載している猛者どもの中で、一桁の順位に入ることは、立派なことです。

──でも、真城最高と高木秋人は、そんな低いココロザシでマンガを描いていたっけ?

「18 歳までにジャンプで人気作家になってアニメ化」などという(青臭い)夢を追いかけていたり、「オレたちがジャンプを変える!」という福田の野心にすこしは共感したり、入院してまで読者のために執筆を続けたり──あの熱い 2 人は、どこへ行ったのでしょうか……。

いつの間にか、サイコーは「まぁ、やれることはやったのだから、あとはバクチを打つだけだ」とあきらめている……。

怖えー事 言うなよ

──と、上ではグチを書きながらも、次号あたりで 2 人 がバッチリ決めてくれる、という展開をワクテカしていて待っています。好きだからこそ出る不満、ですね。

そう、何だかんだと言っても、もう結果は出てしまったのだし、サイコーの言うようにがんばるしかないのです。読み切りを 2 作品も連続で載せたのは、編集部が期待をかけて許可したわけで、いまさら「思うほど結果が出なかったから、今回はナシで」とはならないでしょう。

だったら、終わったことは忘れて、頭を切り替えて、順位が高かった『未来時計』の連載ネームに力を入れるべきです。何度も挫折を味わった 2 人だからこそ、今回のようにアッサリとした態度を取ったのですね。ようやく、自分の中で納得ができました(←理解が遅い)。

亜豆からのメールを読むと、彼女もかなり打ち解けてきたなぁ、と思います。初期のころは、かなり猫を被っていたのだな、と今になって分かるわけですね。

(まったく関係ないけど、「猫を被る」という言葉は、昔の三味線の製法を思い起こすので、猫好きとしてはツラい)。

どっちでいくか

初期のころと違う、といえば服部と雄二郎ですね。とくに雄二郎なんて「誰だよ!」という感じです。本当に日本人なのか?

さて、その雄二郎の印象からすると、『TEN』と『未来時計』のどちらでも連載を狙えるという、ゼイタク悩みを港浦は抱えている、となるようです。たしかに、アンケートの結果に差がないのだから、間違いではないでしょう。

さらに、相田の笑いを 入れたのが 成功という(ややわざとらしい)会話の流れから、『TEN』で連載でも良いのでは、という道が見えてきました。

前回までの話が、だんだんと逆転していきます。じつに『バクマン。』らしい展開、とも言えますね。

スベるなら 1 話目から

ということで、『BB ケンイチ』が読み切りでは 2 位だったのに連載の 1 話目では 6 位を取った──という結果を、前回では「失敗」と高浜は受け取りました。しかし、過去のデータによると、完全に悪い結果とは言えない、という可能性が出てきているのです。

前回の感想で、自分は下記のように感想を書きました。

「港浦の意見を取り入れた『BB ケンイチ』は、本当は面白いのでは?」という疑問をはさむ余地は、ないのです。読み切りが 2 位で、連載の 1 回目は 6 位だった。その結果が、すべてです。

バクマン。 #58-4 「一桁と二桁」 高浜からの電話と無理な笑い : 亜細亜ノ蛾

ものの見事に、作者の仕掛けたワナに引っかかりましたね。連載というものは、最低でも 8-10 話くらいは続くのです。たった 1 回の評価では結論を出すのが早すぎる、ということでした。

──ちくしょー、まただまされた! くやしい! 面白い!!

(3x 歳の書く文章ではないと思うよ)

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