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『バクマン。』 63 ページ 「不信と信用」 (週刊少年ジャンプ 2009 年 52 号)

手編みのマフラー (by anko.gaku_ula) (by anko.gaku_ula)

サイコーとシュージンに向かって、港浦が 1 位獲ろうなと言っている場面は、かつての服部みたいですね。「13 ページ」のラストで、服部は叫んでいました。

あの時は、新妻エイジに勝とう、と服部は意気込んでいました。まさか、こんなにも差ができるとは、思いも寄らずに……。

港浦が 1 位を狙う理由のひとつは、山久への対抗心でしょう。しかし、亜城木夢叶の 2 人は、たんに港浦が本気を出して作品作りに協力している、と受け取ったようです。結果的に良いフンイキになりましたが、編集者が自分の私利私欲を、マンガ家に押しつけるのは問題ですね。まぁ、港浦らしいか……。

何で バレたんだ?

岩瀬に ハメられた……だと…… !? 立場が逆じゃなくて?(えっ?) それはさておき──。

シュージンもサイコーも、岩瀬にはまったく興味がないようです。岩瀬が書いた小説のことなんか忘れているし、あらためて中を見ようともしない。見吉は手紙をそのまま戻したので、よく確認すれば本の中に手紙が入っていたことくらいは、分かったはず。──なんだか、岩瀬がかわいそうに思えてきました。

サイコーのほうが、シュージンと見吉との仲を心配しています。蒼樹との密会を始めたときには、サイコーはメンドウごとになるのがイヤだ、みたいな事を言っていましたが、本当に友だち思いなんですね。これは連載が終わるまで言い続けますが、本当に、「1 ページ」の冷め切ったサイコーとは別人です。

かなりマズい状況ですが、かといって正直に話していいかは、難しい。蒼樹と会っていたことを、なぜ話せないのか──その説明がややこしいですね。シュージンの作品作りのために、どこまで見吉がガマンできるのか──。

ただ、今さらですが、蒼樹と協力してアイデアを交換することは、やはり見吉に話すべきでした。やましい気持ちはない(はず)だし、話しても何の問題もなかった。

──というか、作品のために女性の意見を取り入れることが名目であれば、高木・蒼樹・見吉で会っても良かったのでは? いくら見吉が男勝りとはいえ、女性らしい意見も出せるはず。まぁ、あとの祭りですけれど……。

マンガに集中!

港浦がやってくるコマをご覧ください。ピンポーン 港浦でーす、とコミカルな手描き文字になっています。

──これを見て、見吉が掃除のおばちゃんでーすと明るくやって来る場面を思い出しました。あのあとすぐに、いまの悪い状況へと急下降したのです……。作者がその効果を狙って、わざと港浦の登場シーンを面白く描いた──のではないと思いますが、ちょっとドンヨリしました。

そんな事をまったく知らない港浦は、じつに愉快そうです。ネームでこれほど編集者を笑わせるなんて、マンガ家にとってありがたいことですよね。しかし、あまりにもウケているから、逆に亜城木コンビは引いている。自分で自分の評価は、難しいモノなのです。

いくら読み切りとはいえ、絵はサイコーがひとりで描いていることが気になりました。スケジュールもギリギリだし、サイコーはまたムチャをしそう。入院してあれほど時間と人気をロスしたのに、港浦は何も学習していないのでしょうか……。臨時でアシスタントを入れるべきです。

今日は このくらいで

赤マルに作品が載る作家の中から、ライバルを見つけ出す場面が面白い。

シュージンは、あくまでも「作家・蒼樹紅」として彼女を見ているようですね。好敵手として認めて、立ち向かう意思を感じました。──なので、しつこいようですが、見吉に理解を求めるべきだった……。

サイコーは、静河流が気になるようです。『一億分の』や『金と知恵』などの暗い話を考え出したのはシュージンですが、いまだにそういう作風が好きなのは、サイコーのほうでしょうね。

真に迫る 感じ

『走れ大発タント』の主人公は、けっこうジャンプの主人公らしくデザインされています。『TRAP』から絵柄をガラッと変えたようですね。線が太くて強弱のある、少年マンガらしい作風です。

さて、エイジからジャンプらしくないから面白いと言われた『TRAP』は、不本意な結果に終わりました。『タント』はジャンプらしいギャグマンガのようですが、どこまで人気を取れるのか。ライバルたちの作品も、かなり気になります!

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