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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 11 巻 「会えて嬉しい」

picture book about the earth (by torisan3500) (by torisan3500)

本巻の最後が 第 99 話です。ということは、次巻で、いよいよ第 100 話達成ですね!

思えば、第 1 話のトリッキィさに感心しながらも、ヘンにヒネくれた感想を持っていたのが、もう 2 年以上も前なのでした。時の流れは、早いなぁ……。

『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 1 巻 感想 : 亜細亜ノ蛾

これからも、『SKET DANCE』を応援していきます! なので、もっとロマン成分をください>作者

第 97 話 「会えて嬉しい」

これはいい話でしたね。ホッコリしました。

あの椿が、本当に藤崎家へご飯を食べに来るとは、ちょっと意外な感じがします。しかし、前に出てきたように、そもそもケンカを してた訳でもありません。それに、ボッスンも椿も、軽く口約束をするような男ではないのです。

ルミがメチャメチャかわいらしい! それなのに、男連中が 2 人とも、まったくルミに異性を意識していないです。まぁ、ボッスンから見れば血のつながりはなくてもルミは「妹」だし、椿が女性をヘンに意識したりしないでしょう。

──でも、なんだかんだ言って、この「左右兄弟」みたいなタイプが、アッサリと若いうちに結婚したりするんだろうなぁ……。なんとなく、そんな予感がしました。

今回の話は、アカネかあちゃんの存在が大きいです。彼女のような母親が中心にいなければ、今回の対面はなかったかもしれません。すくなくとも、こんなに和やかな雰囲気にはならなかったのでは。アカネに育てられたから、ボッスンとルミはまっすぐに成長したのでしょうね。

子供の頃は… 一人で居るのが好きだった、と椿が語っています。これって、普通なら、けっこう話しづらいことですよね。このマンガでは、こういった振り返りたくないような過去の話が、バンバン出てくる。「面白ければいいんだ」という少年マンガで、こういった暗いエピソードは厳禁なのでは?

──大丈夫! すぐにうわ暗っ! とドン引きしながらも絡んでくる人物が、このマンガにはたくさん出てくるのです。ムリにその人を変えようとしたり、過去を忘れさせたりせずに、まずはその人を受け入れる。あとは、本人が生きたいように見守るのです。

難しいテーマでも、御都合主義でごまかしたりせずに描く、作者の力量が素晴らしい。

みんなでビデオを見る場面が、温かくていいですね。椿にとっては、あの医師夫婦が「両親」であることには間違いありません。それでも、本当に血のつながりのある両親を見られたときに、椿はどれほど感動したことでしょう。

会えて嬉しいですと椿は言い、それを受けて私もよとアカネは応える。きっと、天国から見ているリョウスケとハルも、同じ気持ちでしょうね。

第 98 話 「顔で笑って心で…」

ひとコマ目からラストまで温かい気持ちになれる話を描いたと思ったら、次はギャグです。チュウさんの珍発明の話は、ハズレがありませんね。

感情と表情がバラバラになるという話は、別のマンガで読んだ記憶があります。しかし、今回のようなヒネリはなかったはず。いつもながら、たとえよくある話でも、アレンジがウマいです。

即席でコントを作るスイッチとヒメコがスゴい! ネタはイマイチですが、なかなか急にはできませんよ。ファンレターネタの直後に、期待を込めた顔でボッスンを見る 2 人がグーです!(スイッチはいつもと同じ顔だけど)ヒメコの、キラキラした表情が妙に面白い。

スイッチの「笑」ネタは、今後の定番にしてもいいくらいの破壊力です。イケメンなのに、なんのためらいもなく、こういうことをやるスイッチがスゴい。

それにしても、毎回のようにものすごい発明品を作っている、チュウさんは何者なのでしょうね。この巻で意外な過去も分かったし、まだまだ謎がありそうです。

第 99 話 「モモカ舞台女優への道」

冒頭のカラオケが面白い。歌っている時はノリノリなのに、間奏で無表情になってしまう。エレベータに乗っているときに近い「あの感覚」を、マンガでよく再現しています。

そうそう、すっかりモモカは歌手デビューをしているものかと思っていました。最近の声優業界の流れとか、『バクマン。』の亜豆を見て、勘違いしていたのです。

──というか、今回は当然のように「そういうオチ」が付くことがまる見えですよね。そこを、ヒメコの口を借りて、作者自らが 2 ページ目でバラすという、なかなか斬新なトリックです。第一章で探偵が「今回は物理トリックが出てきそうだな……」と言うようなものですね(?)。

モモカは、以前は不良だったことが、ウソのようですね。いつの間にか、舎弟の 3 人も出てきません。それに、モモカが不良になった理由は「性格が素直じゃなかったから」なのに、いまでは素直そのものです。

──けっこう「いい意味で過去を引きずる」描写が多い本作にしては、珍しい。

ボッスンの演技は、カッコ良すぎます! 普段がアレなだけに、あまりのギャップでモモカがボス男に惚れる──という展開には、ミジンもなりませんでしたケド。さりげなく、ヒメコがキュンキュン するわあと言っているのがツボです。もう、くっついちゃえよ!

いつの間にやら主題から離れて、後半になるにつれてグダグダになる、という『SKET DANCE』らしい話でした。ほとんどの話を 1 話完結で、毎週毎週よく話を作れるな……。感心するばかりです。

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