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『バクマン。』 70 ページ 「三度目と 2 本目」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 08 号)

3 Mosaic (by Leo Reynolds) (by Leo Reynolds)

編集長が碇ゲンドウに見えて仕方がない今日この頃、皆様いかがお過ごしですか。

──いまふと思ったけど、本当に、

佐々木「──え? これゲンドウのコスプレだけど何か? エヴァ好きだし」

だったらどうしよう(どうもしない)。

よりパワーアップさせる

亜城木夢叶の 2 人と港浦の 3 人が打合せをしています。

ほんの少し話し合うだけで、「ライバルを出す」というアイデアが出ました。サイコーとシュージンだけでは、ずっと出なかった考えでしょう。こういったときに(ごくたまに)、港浦は頼りになるな、と思います。

創作でも仕事でも、行き詰ったときには人と話すことが有効ですね。──ただ、恋愛は、他人に相談すると、ドロ沼にハマることが多いけれど……。

ところが、どうも、亜城木夢叶には緊張感がない。

なんだか、「連載会議で落とされたのは港浦のせいだから、港浦が打開策を考えるのは当然だ」という態度にも見えるのです。もちろん、2 人にはそんな気はないのでしょうが、港浦の言葉に対する反応が薄い。

聞いてないですよ

亜城木夢叶の次回作である『走れ大発タント』の連載に向けて、港浦は力を入れています。あせっている、と言ってもいいくらいの勢いがある。そのため、連載がもうすぐ終わる、高浜の『BB ケンイチ』には気が入っていないのでしょう。

──そういった気持ちは、伝わるものです。編集長の所へ、高浜が単身でやって来ました。港浦にもその意味がすぐに分かったということは、港浦と高浜の間には、良くない空気が流れていたのでしょうね。

それにしても、編集長が港浦に亜城木くんも 連れて来いと言った真意は、何なのでしょうか。

この辺で いいよ

タイミングが良いのか悪いのか、たまたまサイコーとシュージンが集英社に来ていたから、「師匠」の前で高浜は衝撃の告白をすることになりました。

てっきり、中井が抜けたことについてのお願いかと思ったら、港浦への不満とは……。まぁ、いつかはこういう事態になるとは思っていました。ひょっとしたら、高浜の直訴は、亜城木夢叶から出た可能性もありますね。

理由は それだけか?

編集長の言うことは、正論です。誰も否定ができないでしょう。ただ、あまりにもキビシすぎる、と感じた人も多いのでは?

高浜くんには まだ その力がないの「まだ」に、編集長の期待と愛情を感じました。この二文字がなければ、かなりキツい一言ですね。

特例は 作らん

どんな 大御所作家の 申し出でも、担当の編集者を替えたことはないそうです(すくなくとも『バクマン。』の世界では)。これは意外です。ジャンプに大きく貢献している作家さんのワガママなら、ある程度は聞きそうな印象だったんですけどね。

ただ、どうも編集長の言い方だと、「そういう決まりだから」という理由でしかない気がします。たとえば、担当の編集者の決め方が適切なのかどうか、考慮する余地がありそう。

ジャンプにはジャンプの伝統的なやり方があって、その枠組みの中でやっていける人だけが、成功する。──ものすごく古くさく思いますが、「そういうこと」なのでしょう。

編集長がこの場に亜城木夢叶を呼んだのは、2 人の港浦に対する不満を感じ取っていたのかもしれませんね。そこで、事前にジャンプの決まりを見せつけた。

──べつに編集長は意地が悪いのではなく、「この状況の中でも、面白い作品が生き残る。亜城木夢叶も高浜も、もっと面白いマンガを描いて欲しい」という期待があるのだと思います。

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