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『バクマン。』 70 ページ 「三度目と 2 本目」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 08 号)

Dynamite (by plushoff) (by plushoff)

作家によって、キャラクタを 120 万 %(?)描ききるタイプと、あくまでもストーリィのために人物を使うタイプがいます。前者の代表が『HUNTER×HUNTER』の冨樫義博先生で、後者が『バクマン。』の大場つぐみ先生でしょう。

最近の服部は、かなりキャラが変わってきましたね。初期の(不気味な)彼は、何だったんだろう……。編集生活が体にしみこんで、ヘンに垢抜けてきたのかも。

今回の話は、服部が積極的になってきたからこそ、面白くなったのです。服部が自分の中にため込む性格だったら、話が進みませんでした。

一番愚か

編集長の言葉は正しく、重い。現役のマンガ家や、これからマンガ家を目指す人、創作の世界で生きていきたい人は、素直に聞くべきですね。

担当者の意見をねじ伏せて成功した作品とは何か──ものすごく気になります。映画やゲームではよく「制作秘話」が語られますが、マンガは少ないですよね。ごく一部の大成功を収めた作品くらいしか、マンガ家のインタビューを聞いたことがありません。

──この、編集長が目をつぶって話す場面の直前のコマは、「高浜を連れて港浦が一緒に退場しようとしている」ようにも見えますよね。なので、初見の時は、「ある意味本物だとも 考えている──って、誰もいないのかよ!」となるかと思いました(ねェよ)。

最近、どこか甘えたような態度だった亜城木夢叶の 2 人は、帰りの電車で反省しています。編集長がそこまで考えたとは思えませんが、あの場にサイコーとシュージンを呼んだのは大正解でしたね。

少しいいですか

ここからは、お待ちかねの服部ラッシュですよ!

その昔、服部はポーカ・フェイスで、表情からは考えていることが読み取れませんでした。ところが今回は、全身から「なにやら企んでいる」オーラが出まくっています。表情も豊かになってきたし、自分の中では「後半になるほどいろんな面が出てきた、死神リューク」のイメージと重なるなぁ。

雄二郎は、出るたびに若返っています。服部のお誘いをイヤがる表情なんて、中高生みたい。お前は荒木飛呂彦先生かっ!

荒木飛呂彦は不老不死ですか? - Yahoo!知恵袋

さて、雄二郎が考えたとおり、秋名愛子──岩瀬の原作に絵を付けるのは、読者の多くが中井だと思ったのですが──

何言ってんだ ダメダメ

──なんと、服部は、新妻エイジに作画をさせるつもりです!

このページを見た瞬間、脳がフリーズしました。「──えっえっ? 何ゆってんの…… !?」と。服部の策士ぶり、作者の発想力には驚くばかりですね。

雄二郎の発言を読むと、亜城木くんを「二人で一人」と思っているようです。すこし前のページに戻ってみると、相田も亜城木くん高浜くんを合わせて、その 2 人と呼んでいる。ジャンプの編集者は、みな同じように呼ぶのでしょうね。

原作に岩瀬・作画にエイジを起用するという服部の奇策は、とてつもなく面白い! 服部の言うとおり、サイコーとシュージンにとって、最高の良い刺激になりそうです。

──ただ、エイジにとっては負担になるだけだし、担当である雄二郎は止めたがるはず。服部はどうやって雄二郎を口説き落とすのか?(ヘンな意味に取らないように)

悪い事じゃ ないでしょう

雄二郎に対して服部が言ったことをまとめると、皆がライバル心を 燃やして競うのが 目的という一点です。それだけだと、売れっ子マンガ家の時間を割いてもらうのには、いかにも弱い。

それなのに、あまりにも熱く服部が語るものだから、雄二郎も折れました。雄二郎からすると不安な材料は多いのに、服部は自信たっぷりです。

人を納得させるのは、理屈ではなく、情熱ですね。

ヒヨコじゃない !?

エイジの読みっぷりがスゴい。ここまでコウフンしてマンガを読んでいる彼は、初めてではないでしょうか。エイジは、『バクマン。』の中でもっともマンガを見る目がある人物ですから、岩瀬の才能は本物ですね。

それにしても、岩瀬の原作(無題?)は、あらすじだけを聞くと面白そうではない。しかし、人を引きつける。そういう作品ってありますよね。『孤独のグルメ』はその筆頭でしょう。それに、もちろん『バクマン。』も、地味なようで面白い。

これを面白く 描ける作家なら 誰でもいいと言っているときの服部は、いまだかつてない凶悪な顔をしています。やっぱり、死神だったのか……(?)。

自分からはハッキリ言わず、エイジが自主的に描きたくなるように、服部はアオっているわけですね。ホンマに、悪いやっちゃで……。

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