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『SKET DANCE(スケット・ダンス)』 第 12 巻 「ドロップ」

crabbbbbb (by zrim) (by zrim)

とうとう、『SKET DANCE』は 100 話を達成しました! そのワリには平常運転で、ある意味では安心です。ずっとこのノリで突っ走って欲しいですね。

そう、このマンガは、「ずっと変わらない」ことが一つのテーマになっている、と思う。

第 100 話 「COMBAT DANCE」

記念すべき 100 回目のお題目は、さるかに合戦です。

さるかに合戦は、過去の作品で何度も描かれてきた──と思ったけど、そんなには多くなさそう。以前に『SKET DANCE』でも描かれた、桃太郎ネタはよく見ます。しかし、さるかに合戦って──地味ですよね。自分が覚えている話には、「牛の糞」なんていなかった気もするし。

話的に考えても、サル一匹に対して複数がよってたかってリンチするという──。また PTA かどこからクレームが来そうな話です(過去は忘れよう)。

さて、この作品で、昔話を素直に再現するはずがありません。まず、キャラクタの設定がヒネってあります。

ヒメコのカニ姿は、ナレータからムリヤリに納得させられるのですが、最後まで読むと「メカである必要がない」ことが分かるんですね。ほかのメンバは全力で擬人化しているし。細かいけれど、ヒメコのカニメカも、「別にメカやなくてエエやろ!」というツッコミ待ちのネタだと見ました。

森下小麻のハチが、個人的にはツボです! 何というエロさ……。コマの性格からして、絶対に本編ではこんな格好はしないでしょうね。ハニコムが針を見せる場面は「……いいのか?」と心配になるくらい、エロティックでした。

高橋・モンブランもカワイイ! キャプテンは、本当にいいキャラクタです。みんなを思いやるマジメな性格でジンワリさせながら、軽くボケをやる。4 人目のスケット団と言ってもいいくらいですね。──あ、4 人目の座はロマンが座っているハズですが──出番が少ないのと、場を荒らしすぎるからなぁ……。

ダンテは人気のあるキャラなのですが、作者自身が「イジリにくい」と感じているような気もします。たとえば、ダンテとロマンと J ソン先生が一緒に出てくる話なんて、とても描けないだろうなぁ……。

上で書いたとおり、自分の中では「さるかに合戦」に牛の糞は出てきません。そのため、ボッスンは何役なのかが初めは分からなかった。

──主人公が、ウンコて! 「主人公が普段は頼りない」のと「作者が師弟関係」つながりである『銀魂』でも、さすがに銀さんがウンコ役にはならないでしょう。でも、ボッスンは、ヤル!

いいキャラクタがそろったところで、いつものように「室内で座って雑談」ですよ。やっぱりこの作品には、このスタイルがしっくりしますね。ヒメコもイキイキしています。このフンイキは、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』に通ずるモノがありますね。

第 101 話 「しばらく観させてもらいます」

「ボッスンとヒメコは仲が良すぎる」──という公然の事実を、あらためて検証する話です。

恋人同士がイチャイチャするのと違って、ボッスン・ヒメコは、友情に似た関係でつながっている。そこをワザワザ探るのは、なんだか照れくさい。まぁ、ハタから見たら どう見ても カップルですケド……。

垣内仁のツッコミはスゴい。ヒメコにここまで突っ込めるのは、彼くらいでしょう。今後も仁は「ヒメコが好き」というネタで登場すると思いますが、それだけではもったいないくらい、ツッコミ能力が高いですね。

スイッチはときどき、達観したことを言います。一時期、スケット団のまわりで起こるオモシロオカシイことは、すべてスイッチが仕組んでいるのでは──と思ったことがあるくらい。じっさいには、ほかの登場人物と同じく、面白いことが好きなだけ何ですけどね。

スイッチが言う「絆」は、ヤワな男女関係と違い、一生モノです。前にも書いたのですが、ボッスンとヒメコ・スイッチは、それぞれ別々に結婚相手を見つけて、結婚後も仲良く暮らす──となりそうな気がする。

第 102 話 「榛葉道流のエレガント・クッキング」

榛葉は、ほかのマンガに出てきたら、絶対に人気が出そう。それなのに、人気投票 19 位という……。何ででしょうかね? このマンガの読者層には、「フ」な人がすくないのかも。

安形がこんな感じにイチャモンを付けてくるなんて、珍しいですね。しかもデージーまで。まるでヤクザとアネサンじゃないですか! 二人とは付き合いが長い榛葉じゃなければ、心底コワイ状況です。

八木レポータに対して、ホントに 無表情だな、とツッコミ兼ボケをかますスイッチが面白い! スイッチが無表情になった経緯を知っているから、スゲェなぁ、と感心してしまう。

毎回のように感想に書いていますが──。このマンガでは、一般的にネガティブと思われている感情・性格・状況を、その人の個性としてそのまま描いています。それがイイ!

たとえば、あの『エヴァンゲリオン』の綾波レイですら、作者は「笑わせよう」「表情を豊かにしよう」として、ちょっとガッカリしました。綾波は、「感情がない──のではなく、感情を知らない」というところが良いのです。

スケット団が中心の話よりも、生徒会の面々がメインの話のほうが、最後のグダグダ感が強い気がする。大丈夫か、この学校……。

第 103 話 「占い師をやっつけろ 前編」

第 104 話 「占い師をやっつけろ 後編」

占いはいわば、統計学の分野でしょう。それならば、スイッチが得意なジャンルなのに、なぜ嫌っているのか?

そう思って読み進めると──なるほど、占いそのものではなく、占いを利用して人を食い物にする行為に、スイッチは怒っているのですね。そういう人も、多いからなぁ……(詳しくは知らないし、知りたくもない)。

「オカルト研究部」の部室が描かれるのは、初めて──かな? 彼女たちは普段、どんな感じの生徒なのだろう……。一種のコスプレだから、案外フツーにしているかもしれませんね。──とはいえ、結城さんはそのままだった……。

澪呼がスイッチを占う場面は、ちょっとムリがあります。だって、澪呼はスイッチのことをよく知っているから。具体的に未来のことも言っていないし。そのオカシサに澪呼が気付かないところも、すでに通常の澪呼ではなくなっている、ということでしょうね。

そんな澪呼を見て、普通じゃなくなった ケンカ相手には 興味がないだけだ、とスイッチは言う。カッコイイ! スイッチと澪呼も、スイッチとボッスンみたいにヒトスジナワではいかない、面白い関係ですね。

さて、ウサンクサイ占い師との対決は、『SKET DANCE』らしい知能戦です! この作品を長年読んでいれば、すぐに思いつきそうなトリックなのに、まるで気付かなかった! くやしい!!

科学は「疑う」 オカルトは「信じる」──お互いに我が道を行こう、とスイッチが澪呼に言う場面は最高ですね。自分を見失っていた人間には、ときには優しい励ましではなく、軽くホホを叩くような言葉が必要です。

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