バクマン。 #75-1 「新居と新連載」 家賃 5 万と強力若元!

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『バクマン。』 75 ページ 「新居と新連載」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 13 号)

marca (by alvazer) (by alvazer)

今週号は急展開の連続です。誰もがビックリするようなデキゴトが、最低でも 2 つはありました。

とくに 2 つ目──ラストのコマは衝撃的です。これってもしかして、例の「権限」をエイジが発動する予告なのでは? いや、そんなハズはないと思うケド……。

もったいないマンション

引っ越す前の部屋はいいモノです。自分がいまいるこのアパートの一室は、前の部屋よりもせまくて「えー、こんなところで暮らすのかよ……」と思ってしまいました。しかし、現在の圧迫感と比べると、越してくる前は広々としていたなぁ……。

別荘や別宅を持っている人は、この「本格的に生活する前の、広々感」が何度も味わえるのでしょうね。ウラヤマシイ……。と思ったけど、そうか、ホテルや旅館で何泊かすれば、似たような気分になる──のかな? 旅行をあまりしない自分には、よく分かりません。

このページでは、すでに「結婚 3 年目」みたいなシュージンと、幸せいっぱいのカヤとの温度差が気になりました。この 2 人は以前からこんな感じですが、シュージンがドンドンと「追い込まれている」感じにならないか、心配だな……。

手伝うってば

シュージンとカヤの気持ちの差は、言葉にもよく表われています。2 人とも目の前に迫り来る予定のことを語っているのに、カヤはすぐ 現実に戻るとシュージンに突っ込んでいる。幸せすぎて、現実味が薄い状態なんでしょうね。

ジャンプでの新連載と結婚・ゼイタクな新居──いい事ずくめのハズなのに、シュージンの顔は浮かない。そんなことでは、幸せを逃すぞ! ──と思いました。

しかし、シュージンは、自分の実力で新連載の『タント』を成功させて、カヤを幸せにするために、プレッシャを感じているのでしょう。そのためには、浮かれてばかりも居られない。どうしても現実的になってしまうんですね。

担当を ねじ伏せる作品

折原は、すっかりと亜城木夢叶の仕事場になじんでいます。自称・人見知りの激しいサイコーと、元・無口キャラの高浜だけだったら、重苦しい職場のままでした。カヤも落ち着いてきたし、折原が来てちょうどいいバランスです。

このページを読んでいる時点では、「高浜は、ひがみキャラが定着したのか……」と思いました。そのせいでトラブルが起きるのでは? と心配半分・期待半分です。どうなることやら……。

ギャグで押すべき

速報の結果しだいで、2 つのパターンを描き分ける。──そう考えている作家・編集者は多いでしょう。しかし、サイコーとシュージンは、ネームだけではなくてペン入れまで仕上げている! これにはものすごい意欲を感じました。人気を取るために、いろいろと考えているんだなぁ……。

高浜からすれば、あまり いいやり方とは 思えない。『BB ケンイチ』と『タント』との作風の違いを指摘しているワケですね。なるほど、そうか……。

高浜は冷静に、亜城木夢叶のことを思って意見を言っている。それで安心しました。けっして、港浦のせいで自分の連載が打切りになったことのヒガミを、シュージンにぶつけているワケではないのです。正直なところ、そうなってもオカシクはないと思う。

描きたいものを 描いてないん じゃ、と心配をしていたり、高浜は優しくて良い性格をしていますね。彼も早く、ジャンプの舞台に上がってきて欲しいです。

ファンタ爺の方で いい

まったくハキのなくなった港浦から、速報の結果がきました。なんとも、微妙な順位です……。いや、ビミョウどころか『+NATURAL』よりも下の順位なので、シュージンからすると「負けた」と言ってもいいでしょう。

なんだか、『疑探偵 TRAP』が『CROW』の順位に追いついたころが、大昔のようです。あれは、ユメマボロシだったのか……。いや、そんなハズはありません。まだまだ連載は始まったばかりだし、今後の巻き返しも期待できる──といいなぁ……。

これがまた、サイコーが倒れて以来、なぜかすっかり態度が悪くなって、やる気もないまま描いて順位を落とした──のなら分かるんですよ。でも、そうじゃない。入院の前後で、サイコーの気力は変わっていないのです。むしろ、鬼気迫るくらいでした。

そうなると、いまの亜城木夢叶の順位は、そのまま 2 人の本当の実力なのか、と思ってしまいますね……。

コメント

  1. dum より:

    高浜の「描きたいものを描いてないんじゃ」とエイジのラストのひと言が今後の展開の鍵を握っているような気がします。
    やはり『タント』は亜城木のふたりには合っていないような気がします。『future watch』のような作品こそがふたりの真骨頂だと思えます。あらすじ聞いているだけでも興味そそられましたし、作中で漫画を見る目が一番鋭いエイジ自身絶賛してましたし。
    エイジがあの権限を使うのも悪くないかもしれないと思ってます。それでふたりが自分たちの原点に帰ってくれれば。なにより港浦が変わらないといけないです。今の港浦は亜城木のためというより、自分のためにアドバイスしているように見えます。悪く言えば、自分の描きたいものを自分じゃ描けないから、作家の長所を無視して作家に描かせている。そんな印象です。とにかく今のままだとふたりはまた大変な思いをしそうです。