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『バクマン。』 77 ページ 「大好きと否定」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 15 号)

130/365:"And they called me mad,mad I tell you!!!!" (by practicalowl) (by practicalowl)

今回は、服部の言動が気になりました。彼が話した内容の真意は、いったいどこにあるのか……。

よく考えると、現実の世界では結婚式のスピーチに、そこまで意味を求めませんよね。それなのに、自分は『バクマン。』を読んで考え込んでしまった。それもひとえに、服部哲という、いまだにどこかつかみ所のない男がいった言葉だからでしょうか。

いや──違うかな。どうも、『DEATH NOTE』の作者コンビが描いた作品だから、「すべての発言に意味がある」と思ってしまった、というだけかも。『デスノート』の場合、本当に一字一句、すべて見逃せなかったですよね。

ちょっと思ったけど、あるキャラクタが本当に何気ない発言をして、別のキャラクタが深い意味を含んでいると取って、話がふくらんでいく──。それこそが「キャラが勝手に動き出す」ということなのでしょうね(というか、それが「話作り」の基本中の基本、なのか……?)。

実に うらやましい

リンとした表情のカヤが美しい。ここは、全身を描いて欲しかった……! 久米田康治先生だったら、絶対に 3 段ぶち抜きでカヤの花嫁姿を描いたはずです。

一方のシュージンは、──オクレ兄さん…… !?

平丸はまだ、秋名──岩瀬のことを狙っていたのか。てっきり、初対面の時に圧倒されて、あきらめたのかと思っていました。

──いや、平丸のような男は、岩瀬のような女性にリードされたほうが、何かとウマく行きそうですね。岩瀬には、平丸のことなど目に入ってなさそうですけれど……。

サイコーたちがいる席は、男性ばかりが座っています。シュージンの関係者、ということですよね。亜豆の席には、すぐとなりに蒼樹がいる。──物語の都合上、仕方がありませんが、カヤの知り合いがほとんどいないように見えてしまう。実際、カヤの親友である亜豆以外には、友だちがいなかったのかな……。

ご結婚 おめでとう

服部のスピーチは、じつに堂々たるものです。仕事柄、こういった場で話をする機会が多いのでしょうか。誰が聞いても服部の話は、亜城木夢叶の才能を認めるものだし、シュージンとカヤとの結婚を祝福するように聞こえたはずです。

──しかし、ただ一人、サイコーだけはイヤミに聞こえてしまう。

服部が策略家であり、腹黒い一面もあることを読者は知っている。しかし、このスピーチにそこまで裏の意味を込めていたかどうかは、不明です。どうもこの場面では、サイコーが考え過ぎなのでは、と思ってしまいました。

幸運な男性

服部の話を聞いているのかいないのか、一心不乱にエイジは食事を平らげています。その時の擬音に「ガモ」と混じっているのはガモu──まぁ、意味はないのでしょうね、たぶん……。

サイコーに続き、シュージンも服部のスピーチに隠された意味を考え出した。原作と 作画の 化学反応──その言葉を聞いたシュージンは、最近は「生活生活・結婚結婚」ばかり言っていたことを反省している、のかもしれませんね。

『バクマン。』という作品の性格上、結婚式も「めでたいめでたい」で終わらない。それは分かるのですが、結婚式くらいはめでたさに浮かれて終わっても良いのでは、とも思いました。結婚式で料理の対決をして説教を始めるよりは、マシか(それ、何しんぼ?)。

はっきり 言って ください

すぐさまサイコーは服部に真意を問いただす。なかなかスリリングな場面でしたね。

服部が言った化学反応という言葉には、良い方にと頭についていました。このことから逆に、「悪い化学反応」もある、と服部は言いたかったのでは。パートナのどちらかが悪い方向へ進めば、もう片方も悪い道を進むことになる、と。

ただ、服部がどこまで亜城木夢叶の現状を知っているのか、それが分かりません。とくに服部が、たとえば港浦に亜城木の調子を聞く、みたいな場面がないんですよね。

ということで、この時点では、サイコーが一人で早合点しているのでは、と思いました。真実は、どうなんだろうか……。

やめた時の リスクばかり

サイコーが思ったとおり、服部は「やめる」って 言った時を 想定して話してる。どうも、「本心は『タント』なんてやめて欲しいが、集英社との関係が悪くなるので続けたほうがいい」という、服部からのアドバイスに聞こえます。まぁ、「石の上にも三年」でがんばれ、と言ったところでしょうか。

それにしても、この場面での服部は、よく喋りますよね。普段は、10 を聞いてようやく 1-3 くらいが返ってくる、という感じなのに……。そういう観点で見ると、ワザとサイコーを怒らせるように話している、とも見える。

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