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『バクマン。』 78 ページ 「やめるとやめない」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 16 号)

2009-03-19 Kids Comic Book Store (by juverna) (by juverna)

マンガ家が連載をやめたければ、編集部はそれを許可するのか? ──読者も気になるところです。『ドラゴンボール』や『幽☆遊☆白書』など、いろいろな例が知られていますからね……。

早期に終了した連載マンガは、「打切りになった」と読者は認識します。しかし、中には、作者の方から連載の終了を申し出たという場合もあるのでは。このページを読んで、そんな想像もしてみました。でも──なかなか珍しいケースでしょうね。

『タント』は、作者があまり乗り気ではないのに、担当の編集者の強いプッシュでなかば強引に連載までこぎ着けた。かなり極端な例である、という印象を受けます。ところが実際には、こうやって編集者の勧めで始まった連載というのも、けっこう多いのでは。

マンガ家は仕事でマンガを描いているので、すべてが自分の好きな作品を描いているワケでもないのでしょう。新妻エイジ(や岸辺露伴)は、かなり特殊な成功者なのかもしれません。

それに、マンガを描き上げる苦労の割りには、マンガ家の所得はすくないとも聞きます。──好きなことだけを描いて、そして一生暮らしていけるような、そんな理想の世界はあるのでしょうか? その答えは、同人誌やウェブコミックにありそうな気が……(あまり詳しくないので、テキトーに書いてます)。

やめさせて くれるだろ?

シュージンは頭が良いのに、肝心なところで抜けている。それに、ちょっと軽い。さらには、ジャンプの主人公キャラに必須条件である、信念(「一本の芯みてーなもん」 by. 坂田銀時)が欠けている気がします。

──なんだかシュージンのことをボロクソに言っていますが、つまりは「サイコーの言うことに流されている」ように見えるんですよね。「大丈夫かシュージン」と言いたくなってくる。

自分と奥様との生活がかかっているというのに、サイコーの意見をそのまま聞いて、シュージンも連載をやめようとしています。そして、編集部的には「どーぞどーぞ!」 なんじゃね? と簡単にやめられると思っている、というのが甘すぎるんですよね……。大丈夫か、シュージン!

冗談じゃないぞ

サイコーとシュージンは、港浦とケンカになることを避けようと、気を遣っています。以前だったら、担当者だろうが編集長だろうが、言い争いになってでも自分の主張を通した。亜城木の 2 人は、このあたりも丸くなっています。

港浦から『タント』のことを子供しか読んでない くらいに思え! と言われても、亜城木の 2 人は平然とそれを受け入れている。ここを聞き入れてしまうと、もう八方塞がりになるんですよね。でも、二人は戦おうとしない。

たとえば、『ドラゴンボール』も最初のころはギャグの要素が強くて、いかにも子ども向けのマンガでしたよね。もしかして、今回の港浦と同じような事を言う編集者もいたのでは? 小学校の低学年だけに向けて『ドラゴンボール』を描いていたら、あの大ヒットはなかったでしょう。

というか、ぶっちゃけて言うと『タント』は『ドラえもん』というよりも、『まじかるタルるートくん』じゃないですか。だったらお色気要素を──より具体的には、目樽桃(めたる もも・ピンク)を! 目樽桃を大々的に描くべきです!!

(いちおう書いておくと、亜城木夢叶が描きたいのは「オトナ向けマンガ」ではなく「シリアスなマンガ」なので、上の行はギャグですよ)

テコ入れするなら

どう考えてもバトル要素を入れるしかない。でも亜城木夢叶にはバトルも向かないという、ますます先がない状況です。

でもその前に、上にいきたいなら 笑いを増やす ことだという港浦の──編集部の意見は、本当に正しいのでしょうかね。最近は『タント』の原稿がまったく描かれないので、判断がムズカシイです。

それにしても、「現在は 11-14 位前後でウロウロしていて、ギャグを増やせば人気が出るマンガ」というのが、どうも想像ができません。現実世界のジャンプで該当しそうなのは──『いぬまるだしっ』でしょうか。このマンガにギャグがもっと増えれば上位に行ける──とは、思えないよなぁ……。

そして港浦の必殺技・「上の人間が言っていたことをそのまま繰り返す」がサクレツですよ。さらに、「上に言ってもらおう」というコンビ技です。ある意味、自分の能力のなさをケンキョに受け止めている、とも言えますが……。

ふざけるな!

ノコノコと編集部までやって来て「こんな作家がいるとして」というタトエ話をしにくるマンガ家は、いるはずがない。そりゃ、怒られるよなぁ……。なんかホントに、この 2 人は考える力がドンドン劣っている。──これが港浦のスタンド能力か!(ドドドド……)

いつものように、瓶子はあたりさわりのない正論を言う。でも、子供の票を取っているからこのマンガは 大事にしたい、というのはよく分かります。たまには良いこと言うなぁ、瓶子も(何様?)

そう、亜城木夢叶(おもにサイコー)が『タント』をやめたい気持ちも理解できる。しかし、一番の問題は、マンガ家や編集部側の都合ではなく、『タント』を楽しみにしている読者でしょう。亜城木は、どうも読者をナイガシロにしている。

君達のはただの思い上がり!

このドタンバになってようやく、次の作品が出来ていて それが圧倒的に 面白い場合、という可能性が港浦の口から語られました。初めから言えばいいのに……。

ただ、いまの状況では、連載を続けながら次回作のネームを描くなんて、とてもムリです。──いままでの亜城木夢叶だったら、ムリでも何でもガムシャラにネームを描いていたのですが……。

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