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『バクマン。』 79 ページ 「わがままとアドバイス」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 17 号)

Kirin Zero, fewer calories #7343 (by Nemo's great uncle) (by Nemo's great uncle)

少年マンガにはライバルがつきものです。

強大なラスボスをボン! と置くだけではなく、主人公たちと一緒に成長していくようライバルがいると、どちらも応援したくなります。ライバルの善し悪しで人気も決まる──とまではいきませんが、重要なのは変わりない。

──なんとなく、掲載の順位が下位でくすぶっているマンガや、マンネリ化してきたマンガは、このライバルの描写がおろそかな気がします。そう考えると、『賢い犬リリエンタール』は、もっと上位に来てもいいと思うケド……。

われらが『バクマン。』でいうと、亜城木夢叶のライバルは当然、亜豆ミホ(彼女には勝てない)──ではなく、新妻エイジですよね。でも彼は、いまとなってはラスボスです。当面のライバルは、静河流となるでしょう。

ただ問題は、亜城木と静河が接する機会って、あるのでしょうか……。あ、でも、「史上初・一度も会ったことがないライバルキャラ」になるかも。

何を描かせればいいんだ?

自分は「考察」ではなくて「感想」を書きたいので、自由に好きなことを書けばいいのです。読者の反応? 何ですか、それ?(こういうことを書くヤツほど、人の目を気にするよね)

それでも個人的な感情を抜きにして、フラットな視点で考察ぎみに見てみると、港浦になんのペナルティもない、というのがオカシイ気がします。

『疑探偵 TRAP』『Business Boy ケンイチ』『走れ! 大発タント』──、と立て続けに短気で連載を終了させて、現在は担当している連載の作品もない。そんな港浦が、亜城木夢叶と高浜昇陽の連載作品は、今後も無条件で担当できる。これは、どう考えても虫のいい話に聞こえます……。

「それが、週刊少年ジャンプ・編集部のやり方だ」と佐々木編集長は言うのでしょうかね。

とはいえ、自分はこの作品のことを、「若きマンガ家コンビ・亜城木夢叶と、ギリギリ若者の編集者・港浦吾郎が、お互いに成長していく物語である」と思っている。しばらくは、港浦のことを見守ります。

耐えがたきを耐え、忍びがたきを忍び、血が出るほど歯を食いしばりながら──(そんなにイヤか)。

意味がないな

そう、このページ! この静河流と山久との会話があるから、今回の話は何倍も厚みがあるのです!

今回は、「いよいよ亜城木夢叶が、本当に描きたい作品へ向けて全力を出す」ための準備をする話でした。 知り合いの作家たちと編集者たちが、亜城木の 2 人を盛り上げようとしています。「マンガ的に考えて」、何度かザセツを味わいながらも、けっきょく亜城木は連載を始めるのだろうな、と誰もが思う。

そこへ「待った!」をかけるのが、静河・山久コンビ! ここに来て、静河流はサイコーとシュージンの真のライバルとなりそうです。

よく考えたら、亜城木夢叶のブラックな作風とカブっているのは、静河くらいしかいないんですよね。サイコー・シュージンと新妻エイジとが、お互いにライバル視していても、邪道・王道の違いがあるから読者層が分かれる。「票の取り合い」にならないわけですね。

ところが、亜城木夢叶と静河流が同じ雑誌に載ったら、アンケートの取り合いは必至です。さらに、シュージンはキャラクタには冷めているのに、静河流は思いっきり人物に自己投影している。そこが正反対なんです。──ジャンプの読者にウケそうなのは、自己投影型のような気がする……。

静河はもう、ゲームに逃げたりせずに、まっすぐに原稿と向かい合っている。こう見えても、山久との関係も良好そうです。いわゆる「スイッチが入った」状態ですね。

新妻エイジが大絶賛したこの才能に、亜城木夢叶は勝てるのだろうか……。

恥を忍んで ダメ元で

服部哲の自室が出てきました! マンション暮らしだったんですね。やはり、いち編集者の給料ではそんなものか……(このマンション全体が服部の持ち物、という可能性はある)。

このマンションの外観と表札は、どこかで見覚えがあるような……。『バクマン。』ではないかもしれません。まぁ、いちいちマンションまでデザインしているとは思えないので、何かの素材を元にして描いた絵が、ほかの作品と似てしまった、のかもしれませんね。

服部の部屋で気になったことは、異常に本が多いこと──ではありません。次のページで(おそらく)大半がジャンプコミックスであることが明かされるのですが──サイズでかくね? 一つの棚に 10 冊前後しか入らないって、ドンだけ大きいんだよ!

──と気になったので、『バクマン。』のコミックスを自分の顔と比べてみる。すると、「服部とコミックスとの、大きさの比率」とあまり変わりませんでした(アゴからヒタイまで)。とすると、コミックスの横幅が大きすぎるか、棚がビミョウに小さいか、あるいは遠近法のせいですね。──どうでもいいよ!

港浦が言うとおり、服部はなぜ亜城木くんは 新妻くんと競えると 本気で思ってるのか、すこし疑問です。服部のカンというだけではなく、何か根拠があるのでしょうか。

俺にも責任がある

新妻エイジと競えるようなマンガを亜城木夢叶が描けなければ、服部は責任をとるつもりとのこと。以前に港浦が辞めようとしたときは、吉田がそれは卑怯だろと注意していました。その現場にいた服部だから、「責任をとって辞める」とは言わないでしょう。

──まさか、「頭を丸める」つもりなのかな、服部……(ちょっとだけ見てみたい気もする)。

それにしても、服部はスゴすぎる。まだ変わっていなければ、『ONE PIECE』(ともう一本)を担当し、『+NATURAL』のストーリィの大本を考え、亜城木の作品も手助けしようとしている。

しかも服部はまだ、班長ですらないんですよ。それなのに、ジャンプをこれだけウラから支えているとは……。ただたんにラッキィだけで出世していきそうな、雄二郎とは大違いですね。

いま思ったけれど、ひょっとすると、『バクマン。』に描かれていないだけで、ほかのジャンプ作品にも服部の息がかかっているのでは……。ある程度のところまで来たら、服部は何か大きいことをやりそうですね。

服部哲:
「現時刻をもって、週刊少年ジャンプ編集部は、我が『服部党』が占拠します。佐々木氏は退去願います」
佐々木:
「なにを寝ぼけたことを言っているんだ、服部!」
瓶子:
「言うとおりにしてもらいましょうか、佐々木さん」
相田:
「そうだそうだ!」(名字の読み替え、ではない)
佐々木:
「お、お前たちまで……!」
服部雄二郎:
「(『服部党』……? え、オレ聞いてないぞ……)」
港浦:
「(僕も……)」
服部哲:
「計画通り!」

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