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『バクマン。』 84 ページ 「ワンピースとサプライズ」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 23 号)

Xevious (by cinz)
(ナスカの地上絵といえば──)

今回、少年誌で犯罪は ダメだろ、とサイコーは慌てていますが──、

ほとんどのマンガの主人公は、法に触れる行為をしている。三度の飯より器物破損だったり、無許可で帯刀していたり、海賊だったり……。

ジャンプの登場人物の中で、一番大きな罪を犯しているのは、誰だろう? やはり、仕事とはいえ、多くの人の命を奪った、キルアでしょうか。「罪の多さ」ならば、『こち亀』の両さんには勝てないと思うケド……。

尾行してみてわかった

はい、自分が考えた前回の予想は、またまた大ハズレでしたね。

おそらく、亜城木夢叶の次回作は尾行がテーマ──ではなく、「他人を第三者の視点から見る」ことがカギになるのでは。

バクマン。 #83-4 「スパイと次回」 ホステスっぽい人と大真面目 : 亜細亜ノ蛾

シュージンが言っていたセリフそのままの──完全犯罪マンガ! を描くようです。

──「犯罪」という言葉自体が違法行為を指しているのに、人に迷惑を かけたりするんじゃ ない、とはどういうことなの・・・という気がする。ああ、でも、世の中には法に触れていても、それほど他人に迷惑がかからない行為は多いですね。「未成年の飲酒 @ 自宅」とか。

ハラハラ ドキドキ しただろ

シリアスな笑いは、多くのジャンプマンガに含まれた隠し味です。「なん……だと…… !?」とか「犠牲になったのだ」とか「ゴンさん」とか……。

──ん? いやいや、上で挙げた例は、ただたんに「作者の意図とは別のところで笑っている」だけですよね。そうではなくて──、計画的に笑いを取る、というマンガを亜城木夢叶は描こうとしている。

それにしたって、完全犯罪にあこがれるような発言をするのは、頭の良い人に多い気がします。頭が残念な人は、「完全」なんて目指さない(目指せない)。サイコーとシュージンが 2 人とも、クラスの奴 みんな馬鹿に 見えると思っていた──という話(「2 ページ」)を思い出しました。

ドッキリに近いけど 違う

シュージンが作ろうとしている話は、ピカレスク小説に近いですね。ただし、本当の犯罪を するわけじゃ ない、というところが違う。

違法行為から緊張! ギリギリ感! ハプニング! だけを取り出して味わうというのは──、考えようによっては、犯罪者よりタチが悪いかもしれません。

──名前を書いた相手を殺せるノートを持ったとして、私利私欲の為に使い 何人か殺してしまう 人間の方がまだ理解できるが、神になろうなどと 勘違いをしているのはクレイジーな 大量殺人犯 である──、という『DEATH NOTE』の一場面が頭に浮かびます。

犯行には 緻密さが必要

小さな事から大きなことまで、完全犯罪のアイデアを出して熱く語り合う 2 人は、ちょっと第三者の視点から見るとアブナイ。興奮して周りが見えないようですが、誰か聞き耳を立てている人がいたら、どう思うのだろうか……。

──と、先ほどから批判的なことを書いていますが、少し不安なんですよね。

ご存じのとおり、ジャンプではマンガの上とはいえ、暴力行為や殺人などがごくごく普通に描かれている。しかし──、飲酒や喫煙の描写は、たとえ成年者だろうとなるべく避けています。

たとえば、『銀魂』の土方がタバコを吸っている姿にクレームが来た(学生服で喫煙しているように見えたらしい)──と作者自身がネタにしている。また、未成年だった新妻先生が新年会で飲んでいたのは、あくまでもジュースです! と強調して描いていました(ひっく)。

──このように、「人をアヤメテもいいけれど、酒・タバコはダメ。ゼッタイ。」という逆転現象がジャンプ界では起きているんですよね。ようするに、殺人は非日常の光景だから見逃すが、子どもの近くにあるドラッグは許さん──ということでしょう。

そう考えると、シュージンが例に挙げた、大銀行に貼り紙だけして 何も盗らない、という話なら大丈夫でしょうね。しかし、「本当の違法行為──ではないイタズラ」こそ、クレームがつきそうな気がする。

亜城木夢叶の連載が、そして『バクマン。』が、過剰な批判にさらされないか、心配です……。

ミステリーサークル!

シュージンが考えた話の仮題が、なんと『完全犯罪クラブ』ですよ! 最後のページで書いてありますが、同名の映画があります。そして、「こんなこともあろうかと」、自分も感想を書いているのでした……!

『完全犯罪クラブ』 詰め込みすぎの佳作サスペンス : 亜細亜ノ蛾

ということで、おそらく、このタイトルは変更されるでしょうね。でも、「完全犯罪」に「クラブ」をくっつけるなんて、なかなか良いセンスだと思う。サイコーが(いつものように)ヘンな顔をして喜ぶ気持ちも分かります。

シュージンが熱っぽく語っている。それを聞いていると──おお、これは面白そうなマンガになりそうな気がします!

ただ、マンガの主人公たちと亜城木夢叶の敵は、警察や悪の組織──よりも、P と T と A が付くところでしょうね……。

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