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HUNTER×HUNTER No.308 「閃光」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 24 号)

Sparkler (by naoyafujii)
(人の命は「線香」花火のように──)

一瞬にして敵の背後に回り、首筋の直前まで刀を走らせる──(そして避けられる)。バトルマンガによくある場面ですよね。

──いやいや、いやいやいやいや、よくあったらダメだろうがぁぁぁああぁ!!!!

上で書いたような「ぜんぜんまったく 0.000000001% も危機感のない危機一髪」を読者は見慣れています。オーナインシステムとはよく言ったものだわ。

「見慣れる」──つまりは「見飽きてしまう」ことこそ、バトルマンガ──いやマンガにとって、それこそ危機的状況なのです!

そのせいで、今週号の『H×H』に出てきたあるシーンのスゴさが、まったく伝わらなかったのでは? このマンガでは、よほどの実力差がある時にしか見られない、非常に珍しい場面だったのに……。

ということで、今回の話で「圧倒的な力を見せつけたキャラクタ」も、ほかのマンガにゲスト出演したら──

ザコキャラ扱いだってばよ! ……だと…… !?(混ざるなキケン)

まぁ、崇高ナル大殺戮 !! 様には、勝てないだろうな……。

ここさえ しのげば…

西塔二階──コムギを最後に見た部屋まで、王はやってきました。

どうやら、プフの「お片付け」も間にあったようで、「軍儀(ぐんぎ)」の盤はなくなっています。王の記憶を呼び覚ますようなカギは、もうコムギ本人しかいないのでしょうか……。

──でも、あれだけ強烈な思いをしたのに、王が完全にコムギを忘れている、というのもオカシイ気がする。プフやユピーが苦しまぎれに言った、必要な 御記憶は これから全て 取り戻せます !! という言葉は、本当に実現するのかもしれませんね。

もしもメルエムの記憶が完全に戻ったら──、偽証の罪で、プフとユピーは無事ではいられないだろう……。

9 時までには

「選別」を決行する時間を動かす可能性が出てきました。これにはビックリです。

討伐隊が突入する前に、選別後の大会は 意地でも 予定通り 行う! とメレオロンは断言していました。その根拠は、大会の 延長や中断王の妥協 王の敗北を 意味するから、とのこと(『HUNTER×HUNTER (24)』)。

──自信満々のメレオロンの予想は、ある意味では当たっている。しかし、前倒しは十分 可能という点が抜けていましたね。

そうやって考えていくと、今回の突入は、始めから終わりまで予想外のデキゴトばかりでした。──まだ、終わっていないけれど……。

ピトーを 探そう

なんとかコムギの存在を消し去ろうとするプフ・ユピーにとって、最後の障害がネフェルピトーとは──、皮肉な話を描きますね。普通の作家だったら、今回の話を先に書いて、そのあとで──「踊るピトー」を描きそうなものです。

ピトーの身に何が起こったのかを知らない王たちが、まるで「ピトーの思い出」を語るようなやり取りが──、なんとも切ない……。

策略家のプフと、だんだんと彼に似てきたユピーが、ピトーのことを知ったら──どう思うのでしょうかね? 彼らに芽生えた「無償の愛」は、仲間を思いやる心も生んだのだろうか……。

頼んだぞ ピトー

メルエムがコムギを思い出すまで、あと一歩まで来た──という感じがします。死闘を繰り広げたネテロ会長のことは、スズメの涙の中のゴミほども思い出す気配はありませんが……。

性格が変わってしまった王は、「自分が誰かに『命令』ではなく『頼み事』をすることは、よっぽどのことだ」と気がつかなさそうです。そこから思考がたどれないとすると、ピトーかコムギに会うまでは、記憶が失われたままなのかも。

いま、ちょっと思ったのは──、コムギの記憶が戻ったとして、王は──メルエムは、彼女のことをどうするのでしょうか。記憶を失う前も、それはハッキリしなかった。

冷静に考えてみれば、コムギがメルエムに与えたモノは──、それほどまでに大きかったのだろうか。たしかに、軍儀の盤上を飛び越えて、コムギは人間の可能性を「キメラアントの王」に見せつけた。

でも──、それによって王の考えの中に芽生えた感情は、「特別な人間生かそう」という一点だけです。すくなくとも、表面上は──。

コムギ個人のことを、メルエムは、どうしたいのだろう。

残党狩りと いくか

討伐隊の 4 人(純粋な人間は── 1 人)のアップが出てきた時には、「ふー、今週号も面白かったー!」とページを閉じそうになりました。まだ半分以上あるのに。

このブログでは散々、「メレオロンの“神の共犯者”と、ノヴの“窓を開く者(スクリーム)”とのコンボで、すべての敵が瞬殺できる」といったことを書き続けてきました。

──あるいは、梟(ふくろう)の能力である(であった)“不思議で便利な大風呂敷(ファンファンクロス)”と、ゴレイヌの“黒の賢人(ブラックゴレイヌ)”との組み合わせでも、なんとかなるかも。

参考: HUNTER×HUNTERの能力 - Wikipedia

しかし──、いまの王を見ていると、それでも勝てない気がしてきます……。仮にノヴがビビりじゃなくても、「閉じろ」の前に抜け出しそう。

それに、メレオロンの“神の不在証明(パーフェクトプラン)”ですら、いまのメルエムなら感知できたりして。感知できなくても、近寄るスキを与えないくらい、何日でも“堅(けん)”の状態を維持できるでしょうね。

王──メルエムは、まさに唯一無二の存在 !! となりました。これでは、さすがの「ゴンさん」──じゃなくて、爆・成長中のゴンでも、勝てないのでは……。

完璧な絶望を 植えつけた

討伐隊の年長組がリタイアした今、戦闘の経験が一番多そうなのは、ナックルです。その彼が、王を倒すのに必要な戦闘力を算出したところ──、国家レベルの武力だという……。おそらく、これは当たっているのでしょうね。

もう、本当にイマサラだけど──。王は、討伐隊どころか、人間に勝てる相手ではなかった。それに気がつくための戦いだった、ということでしょうか。

なにしろ、現在の討伐隊が持っている切り札は、

「感知されないようにポットクリンをくっつけて、王から 50m より離れないように逃げ回る」

という──。「何その面白い自殺行為」という感じです。

ユピー戦の時ですら、師匠の全面的なバックアップがあって、ようやく「あと一歩」でした。──いや、仮にユピーのオーラを封じても、勝てたかどうかは分かりません。

初めから、絶望が見えていた戦いだったのか……。

閃光と等しい速度

ピトーとプフがパームを見つけた時の方法を、王も使っています。しかし、移動する速度がまったく違う! 瞬間移動と言ってもいいくらいです。

メルエムがナックルとメレオロンを「なでた」ときには、たぶん、情報を引き出すために「殺さないように手加減した」でしょうね。生まれ変わった王にとって、すこしだけ苦労したのでは。

せめて、プフのオーラくらいは封じたかった。しかし、ナックルが気絶したと同時に、ポットクリンも消える……。

ゴンと言いナックルと言い、討伐隊のカナメになりそうな戦力が、次々に倒れていきます。

でも──、たとえばゴンとキルアが「グリードアイランド」のロムを手に入れようとしたときに、「落札するだけが手じゃない」という逆転の発想を見せましたよね。あれは素晴らしかった!

それと同じように、「ほかの勝利条件」が見いだせると良いのですが──、何か手があるのか?

あと二人………!

その、人類にとっての妥協策につながりそうなのが──パームの背負っているコムギでしょう。コムギとメルエムとの再会で、いったい何が起こるのか……。

──と思わせて、

イカルゴ:
「あ゛あ゛あ゛~~~ん」
メルエム:
「何なのだ !? この生きものは…… !! 余は こいつを どうしたいのだ…… !?(ドキドキ ///)」

という、恋愛エンドと見た!!!!1

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