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『バクマン。』 85 ページ 「完全犯罪と第一関門」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 24 号)

Cry (by lenifuzhead)
(文字通りの意味で「涙をのむ」なら、ワタクシにお任せあれ──女性限定で)

今回の新妻エイジは、ベロを出したりフィギュアで遊んだりしています。おまけに、この男性らしからぬ座り方は──。

──この場面はどう見ても、『DEATH NOTE』の“L”やニアを思い出しますよね。

子どもっぽく振る舞っているようでいて、言葉は本質を突いている。それに、周りの人間(W 服部)がまったく動じていない、というのも『デスノ』っぽい。

これは作者からのメタな読者サービスなのか、それとも「エイジの中で『デスノ』ブームが起きている」ということなのか……。

焦らずにいきましょうよ

亜城木夢叶の次回作・自信作である『完全犯罪クラブ』(仮)は、連載会議に提出する 3 話分のネームが仕上がりました。

ところが、そのことを一切、港浦は相田に報告しない。なぜなら、連載会議の締め切りギリギリになってから、ほかの編集者に見せる作戦を取ったからです。

──この、港浦の考えで連載会議までネームの完成を伏せておく──という部分が引っかかるんですよね。そもそも『完全』のキッカケを考えた服部にすら、状況を説明していないのは問題でしょう。

うーむ、またしても、港浦のせいで良くない結果になる──という展開では……。

亜城木に負けないように、高浜も自信満々の様子でネームを見せています。

ただ、港浦から言われた通りに 直しました! という──どこかで見たような展開が不安ですね……。港浦は確かに 面白く なってるという感想ですが、それは、自分の好みになったからでしょう。

あれと比べて しまうと……

かつて服部は、シュージンに対して、マンガ家は 必ず編集の上を いかなければならない、と珍しく力を込めて力説していました。シュージンが「引く」ほどに……。

それからの亜城木夢叶は、服部を驚かせるようなマンガを描き続けました。服部はマンガ以上に、亜城木の行動にビックリしたと思いますケド。

高浜はまだ、編集者の予想を上回るようなマンガを描けていないようです。それは、経験が足りないのか、それとも才能の問題なのか……。高浜の努力が実を結ぶのは、まだまだ先になりそうです。

ただ、港浦の言い分は、連載会議では亜城木夢叶を優先的に通すため、高浜はあきらめてくれ──、と言っているように聞こえてしまいますよね。

この時、港浦が言いたかったことは、高浜の描いたネームよりも、『完全』のネームのほうが面白い──というただ一点だけです。それならば、わざわざ『タント』を やめる時に出された 条件の話はしなくても良かった。

──どうもこの、話の振り方が下手なところも、港浦の欠点ですね……。

数段に面白いからだ

前から感想に書いていますが、高浜は非常に性格が良い! そして粘り強いです。──そうじゃないと、マンガ家なんてやっていけないのでしょうね。

アシスタントや港浦に振り回されて、高浜が初めて連載した『BB ケンイチ』は打切りになりました。第三者である編集部や読者からすれば、「高浜の努力や才能が足りなかった」と言うかもしれません。

それでも──、高浜は、少しくらいは怒ってもいいと思う。

ところが高浜は、めげずに港浦と向き合って、新しいマンガを描き始めました。港浦の意見も、素直に聞いている。

あきらめずに──逃げずに──まっすぐに、高浜はマンガを描き続ける事でしょう。

戦わずして 負けるのは 納得いきません、と言い切る高浜は、本当に格好良かったです。

港浦は港浦で、連載を獲りさえすればいい、という考えを改めました。──ここに来てようやくという感じで、遅すぎる気もしますが、これからの港浦には期待ができる、と思います。

いい知らせだ

『+NATURAL』の人気は、半分くらいはエイジのネームによるものだと思う。さらに残りの半分のうち、ほとんどが服部の手腕だったりするし……。

そんな状況でも、

『+NATURAL』は、100% 自分の作品ではない

──といった思いがエイジにはあるのでは。『+NATURAL』が「CROW」より 人気出ちゃいます かね !? という言葉に、そのような気持ちが出ている気がしました。

まぁ、エイジは「面白いマンガが描ければ良い」と思っているのでしょう。

そのせいか、アニメ化を喜ぶよりも、「亜城木先生」の心配をしている。なんだかんだ言って、気になっているんですよね。おそらく、連載中は「読んでいない」と言った『タント』も、しっかりとコミックスは買っているに違いない!

面白く なってきたな……

『True human』が『+NATURAL』を抜いたのはスゴイですね。たかだか一回(何回も?)キャバクラに行っただけで、静河が明るい 女の子キャラを描けた──というのは安直ですケド……。

劣等感のカタマリで、自分のことしか考えていなかった静河流が、山久の導きで外の世界に目を向けられた、と良い意味で受け取っておきます。

それにしても──、『ラッコ 11 号』の平丸も静河も、経験ゼロの状態からあっという間にデビューして、いきなり人気マンガの作家さんですよ。

『バクマン。』は、フィクションとはいえ描写はリアル寄りです。「超・天才キャラ」は、この 2 人だけにして欲しいですね。

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