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『バクマン。』 90 ページ 「芸術と商品」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 29 号)

Wondering How (by luckygirllefty)
(猫にならスネを差し出したい)

「今週号のジャンプは面白かった」話の第二段です。

みなさん、今回の『いぬまるだしっ』は読みましたか? 普段は音速でページを飛ばす人も、今回は(今回も)ちゃんと読みましょう! とくに最後のページが、爆裂に面白かった。

ネタバレしないようにザックリ説明すると、幼稚園児たちが老人ホームの交流会に参加する──という内容です。最後に園児たちがこれからも元気で長生きしてね !! と定番・鉄板のセリフを言う。すると──、

──老人たちの返答がすさまじかった!

ぜひ、「ジャンプ」誌上で読んでみてください。ちょっと感動というか感心した。これは、一寸先は闇の このご時勢にはピッタリのオチです(「ご時世」が正しいと思うケド)。よく、『メゾン・ド・ペンギン』の作者が、この領域に達したものだ……。

このように、マンガ家──作家は、思いも寄らぬ急成長を遂げるのです。たとえば、『とっても! ラッキーマン』の作者が(あれ? こんな夜中にだr)

マンガ家目指すなら

一癖も二癖も九十九癖(つくもくせ・造語)もありそうな 2 人のアシスタントです。

森屋秀一の経歴を聞くと、かなり気合いが入っているようですね。言っちゃ悪いですが──、手塚賞の最終候補に残ったぐらいで専門学校をやめるなんて、根性ありすぎです。

「イマドキのワカモノ」という色眼鏡では、森屋は見られないですね。普通だったら──、親の金でダラダラと専門学校に通いつつ、遊びつつ、卒業の間際になって「マンガ家でも──目指すか」となりそう。

森屋を見ていると、福田を思い出します。もしかすると森屋も、専門学校のお金を自分で稼いでいたり、何か事情があったりするのでしょうか。

白鳥のほうは──森屋と比べると、アシスタントを志望した動機も外見も、かなり頼りなさそう。

──というか、男かよ!(ガッカリ)

白鳥が新妻エイジのアシスタントを希望していたことは、ビジュアル的に納得です。「有限会社えいじー」には──ジャニー■ Jr. の卵みたいなアシスタントがたくさんいましたからね……。

──ということは、雄二郎は、ジャ(あれ? 誰かきた)

それにしても、白鳥は絵を描くの好きとはいえ、マンガ家志望でもないのにペンで描いてみたと軽く言っています。サイコーでも、ペンに慣れるまでに時間がかかったというのに……。そして、絵の上手さは服部の保証付きです。

ひょっとして白鳥は、エイジ・平丸に続く、もう 1 人の天才なのではないでしょうか? しかも、平丸と同じく「天才型の天才」なのかも。

下っ端じゃない ですか

折原はケンソンしていますが、『走れ! 大発タント』の時は、高浜と折原の 2 人だけでアシスタントをこなしていました。ギャグマンガだから背景も簡素だったのかもしれませんが、折原の実力もかなり付いているはず。

でも──いかんせん、折原ってキャラが弱いんですよね……。高浜のようにフテブテシイかと思ったら性格が良かったり、加藤のように仕事場へアヤウサを持ち込んだり、小河のように意外な家庭の事情があったり──、そんな「濃さ」が折原には足りない。

──アシスタントに濃さが必要か? とも思うケド。

もう 3 度目の連載だからアシスタントたちを仕切れるな、と服部は言う。人見知りをするサイコーにとっては、ちょっとした試練ですね。

とはいえ──、『タント』の時には、折原はスンナリとなじんでいたなぁ……。こうやって考えてみると、やっぱり『タント』を連載していた時は、すこしだけ描写が雑だった気がする。

厳しいですね…

だんだんとカンロクが付いてきたサイコーは、アシスタントの 3 人を試すことになりました。

サイコーは人見知りするとはいえ、マンガのことなら誰とでも対等に話せるようです。エイジの仕事場に来た当初も、福田とエイジを巻き込んでマンガ談義で盛り上がっていました。

「ひとつのこと」を通して多くの人と関わり合う──という点では、ほかの「ジャンプ」マンガの主人公とサイコーは同じですね。「マンガ」か「バトル」かの違いだけです。

──それ、大きな違いじゃないかい?

さて、テストが始まる前に見せた森屋の自信は、どう見ても──死亡フラグですね。これで森屋が勝ったら、てェしたモンだ!

それに対して白鳥は、自信がなさそうなワリには、サイコーの描いたアタリを無視してまで、自分の絵を優先しようとしている。これは、先生によっては反感を買いそうです。サイコー先生は、どう評価するのか?

あと、ドーデモイーことですが──、アシスタントは 3 人とも──耳が出ていない(寒いから?)。

終わりました

意外なことに、下描きが一番遅かったのは──折原でした。しかも、ダントツで遅い。

シロート判断ですが、この簡単そうな背景は──慣れたアシスタントであれば、15 分間もあれば描けるのでは? それなのに、折原は「ほかのアシスタント + 15 分間」もかかっている。これでよく、『タント』のアシスタントができたものだ……。

ひょっとしたら折原は、『タント』が終わってから今まで、絵の修行をしていなかったのでは。それとも、テイネイに描きすぎただけでしょうか。いずれにしても、ちょっと折原を見る目が変わりました。

テストの結果を待つ 3 人の顔が、3 人とも面白い。折原は壊れたような顔をしているし、森屋はすでにドヤ顔になっている。白鳥は──まるで綾波レイじゃないか!

作者は一体、どういう層向けに白鳥を描いているんだろう……。

なぜ 彼に?

白鳥が下描きの担当になった──という結果を聞いた、3 人の反応で性格が分かりますね。無邪気に絵が描けることを喜ぶ白鳥と、素直に祝う折原、そして──森屋は認めたがらない。

このテストの結果が、そのままアシスタントの力量を測る──とはならないと思います。サイコーが言うとおり、サイコーのイメージにいちばん近い絵が、たまたま白鳥の絵だったのでしょう。描くスピードも速かった。

いずれにせよ、どんどん折原のキャラが薄くなっていくなぁ……。

仕事場にケンアクなムードが流れつつあります。この作者は、「初登場のキャラクタは『イヤなヤツ』に描く」のが特徴なので、森屋の言動は予想どおり。

しかし、白鳥は「いいヤツ」なのでは? ──と思ったら……。

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