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『バクマン。』 91 ページ 「票と表」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 30 号)

Cooking Lecture: Japanese - 赤飯 (Sekihan) - Azuki Bean Rice
(材料が「あずき」だからサイコーにピッタリ)

昨日の感想を書いた範囲には、終わりに「見開きの 2 ページにまたがったコマ」がありました。このマンガには、非常に珍しい。

さらに言うと、「セリフのないページ」は、ほとんどありません(「38 ページ」で、中井が輝いていたマボロシの回くらい)。いつもいつも──毎ページ毎ページ──、ビッシリとセリフや情報がつまっている。

今回のように、やった…しか言っていないコマや、大きなコマが出てくると、ものすごく目立つ。

それだけに、サイコーたちの喜びが、コマから飛び出して伝わってくる!

同じころ、ライバルたちも──燃えるようなキッカケに出会うのです。主人公とライバルが同じレベルで(インフレ的に)パワーアップしていく──という、バトルマンガでもオナジミの展開ですね。

『バクマン。』は邪道マンガのようでいて、キッチリと王道を歩んでいるのです。

おう! やったな!

さて、昨日の感想でも書きましたが、『PCP』の順位を聞いても、シュージンは──あまり喜んでいない。「どうしてそんなに騒いでいるんだ?」と引いている。これには、かなり不思議な印象を受けました。

シュージンはおそらく、こんな心境なのでしょう──。

いくつかの難局を乗り越えて、苦労に苦労を重ねて、ようやく 1 位を獲った。しかし──、あまりにも急に栄光をつかんだために、シュージンは喜びが実感ができない。サイコーの最高な表情を見て、ようやくコトの重大さに気がつく──。こんなところでしょうか。

我に返った 時には デパートで鯛と赤飯 買ってた──、とあの冷静な服部が、泣きながら言っています。どんだけだよ! という喜びようですね。服部の新たな一面を見ました。

すごい票数だ

『ロードレーサー淵切』は 2 位だったようです。掲載の時期が『PCP』とカブらなければ、もっと票数が伸びたでしょうね。

この結果を受けて、雄二郎は『淵切』を連載に持っていく気マンマンです。いつになく、アフロが燃えている(本当に火がついているようにも見える)。

今回の雄二郎は、素晴らしい! なぜかと言うと──。

マンガを連載中の作家が、同時に読み切りを載せるなんて、現実世界の「ジャンプ」ではあまり例がありません。

もしも実際に、『淵切』と同じような結果になったら──、「いままでの連載はなんだったんだ……」と少しは落ち込むはず。

そこで雄二郎は、いまの連載──『KIYOSHI 騎士』をバッサリと切るように指示を出しました。「えー」という感じですが、ここでヘンに気を遣うと、作家は余計にキツイ──と思う。

いままで福田とはフランクな付き合いかたをしていたからこそ、今回のように突っ込んだ意見が雄二郎は言えたのです。雄二郎、よくやった!

でも、班長に なるだろう──とかいう出世欲は、出さないほうが格好良かったのに。

あとは──、福田と安岡に、たまには栄養のあるモノを食べさせた方が良いと思う。いつか、倒れるぞ……。

亜城木くん 1 位だ

港浦と岩瀬の打合せに、「フランク」という言葉は──ない。

と思ったのですが──、なんと、打合せ中に岩瀬は食事をしています。しかもスパゲティは、けっこう食べにくいですよね。面と向かっている相手と気楽な仲じゃないと、こうやって食べられないのでは?

もしかして、岩瀬は港浦を──。

と思ったケド、「まったく気にならない相手」なのかも。

岩瀬はだんだんと「お笑いキャラ」に近づいていますね……。もう、平丸と一緒で、完全にお笑い要因なのかな?

シュージンと服部を呼び捨てにしているし、「いまだに恋のミレンに身を焦がす女」──ではなく、完全に作家として上に行きたいと岩瀬は思っていますね。これはこれで、良かったのでしょう。

そのうち、「新世界の(マンガの)神になる!」とか、岩瀬が言い出しそうで心配だけど……。

できればで いいんだが…

岩瀬の言葉を右から左へと、港浦はエイジに伝えています。それだけのことで──、

──岩瀬もエイジも燃えている!

結果として、港浦はほとんど仕事をしていなくても、『+NATURAL』は面白くなっていくのでしょう。これから先も……。

なんだか、雄二郎と同じような出世パターンですね(まだ出世していないけれど)。そういえば、服部も「なるべく作家の要望どおりにやらせる」という方針です。

ん──? 編集者の仕事って──「何もしないこと」が一番なのか……?

亜城木先生に 上いかれますから !! とエイジが言っている。『PCP』の第 1 話は、アンケートで 1 位でした。これは、亜城木夢叶が新妻エイジの作品を、初めて順位で上回った結果ですが──、

──エイジは「1 話目だけ」と思っているのでしょう。

サイコーとシュージンも、「エイジに勝った!」という意識はないようです。亜城木の描いた作品が、何週間もエイジ作品の上を行く──という状況になって、初めて 2 人は勝利を実感するということなのか。

──それはちょっと、むずかしいな……。

この票には騒然としてた

『PCP』のアンケート結果は、かなり面白いです。10 歳以下と 18 歳以上で より票を稼いでいる、とのこと。グラフを見ると、見事に中央がへこんでいます。

よく見ると、グラフの年齢を示す10 以下17 以上は、それぞれが一本にまとまっている。それでも、確実に 12-15 歳は人数がすくない。

いまよりも票を取ろうと思った時に、グラフ両側の年齢層を同時に狙うのは──ムリでしょう。「子どもにもオトナにもウケるけれど、中高生は読まない」マンガなんて──、想像がつかない。

これは──むしろ、「中間の年齢層は票がすくなかった」ことを、くわしく分析するべきでは。単純に、その層は『淵切』に投票した──ということでしょうかね。だったら、来週号からは『PCP』の順位が安定するはず。

このマンガのことだから、この先の『PCP』は──はげしい逆風に吹かれるのだろうな……。

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