バクマン。 #100-2 「余裕と落とし穴」 男同士でデートと林間学校

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『バクマン。』 100 ページ 「余裕と落とし穴」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 41 号)

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(こちらは、女同士でデート──なのか?)

サイコーは以前に、週刊連載は 休んじゃ駄目なんだ !! と叫んでいました。また、あこがれのカノジョよりも、マンガの方が 大切とも言っている(『バクマン。 (6)』)。

マンガ家にとって、作品とはそれくらい大事なモノなのですね。だから、簡単には連載を落とさない──ハズ(例外が多すぎるケド……)。

そんなマンガ家を見習って、個人的にツライ出来事がありましたが、何とかコンピュータのキィを叩いてみました。まぁ、このブログのハシ休め程度に、サラッと日記も読んでくださいな。

「かわいそう」は言わないで – 亜細亜ノ蛾 – ダイアリー

原作書いてても

何もかもが順調に進んでいる──とあらためて強調されると、やっぱりイヤな予感がします。これまでにも、何度か見た「よくない展開」の前兆のような……。

想像上の亜豆の表情も、なんだか暗いように見えます。微妙~に、デッサンも狂っている気がする(広角レンズで撮るとこうなるケド)。

ただ、読者はともかくとして、サイコーとシュージンはとくに不安を感じていません。これは良いですね。この程度のプレッシャに押しつぶされているようでは、エイジを抜く・抜き続けることなんてムリです。

シュージンが言うとおり、大切なのは これから

カヤの反応も素直でステキですね。えっ すごいじゃんと言っている時のカヤは、メチャメチャかわいい! ──子どもたちからしたら、近所のヘンなおば──お姉さん、なんだろうけど。

僕が貼りますよ

このページは、折原がかわいそうでしたね。

まず、トーン貼りを折原が代わろうとしましたが、カヤに断られました。これは何気ない場面ですけれど、けっこう大きいですよ。

どういうことかというと、折原は正式なアシスタントですが、カヤは「お手伝い」のハズ。ここは、サイコーもシュージンも、カヤをしかるべきです。せめて、カヤを正式なアシスタントにする(という場面を描く)と良いのでは。

また、森屋と白鳥は、「なかよく けんかしな♪」状態だったようです。または、『美味しんぼ』の団社長と嫁みたい(たとえがマニアックすぎる?)。

──ということで、ここでも折原は「お呼びでない」。

こんなにも折原を追い込むと、いつの日か「闇の力を制御する耳当て」を取るかもしれませんよ……(ゴゴゴゴゴ……)。

「闇の力ってなぁに?」「耳が──とてもクサイ」

描かなきゃ 駄目ですか?

さらに折原に追い打ちがかかります。

サイコーは、キャリアの長い折原よりも、白鳥くんが 1 番絵が上手いと判断している。そういえば、サイコーは、折原に「作品を描けば」と言ったことがない。

折原は、キャラも画力も、おくれを取っている……。

絵を描くのが 好きなだけ、と消極的な態度の白鳥です。──どうも白鳥は、あのサゲマ■さんこと、加藤と立ち位置が似ている気がするな……。

打合せのために服部がやって来ると、カヤを含めてアシスタントたちは退散します。雄二郎と福田との打合せを見慣れているからか、「別にアシスタントがいてもいいのに」と思ってしまいました。

やっぱり、そんなにユルイ編集者は、アフロだけか。

原稿は これで OK

ドラマ CD のシナリオを読んだシュージンは、安之城舞のセリフを増やすように提案しています。

このシュージンの言葉は、「舞を演じる、亜豆の声をたくさん聴きたい」──というサイコーの気持ちを察して出たように思える。しかし、シュージンは、作品に対しては意外とドライですからね。単純に作品の完成度を上げるための意見でしょう。

さすがに、「完全犯罪」をキッチリと書くためには、ちゃんとした作家じゃないとムズカシイでしょうね。──ドラマ CD の脚本を書いた人も、ちゃんとしているとは思うケド。

『疑探偵 TRAP』の時にも思いましたが、週刊連載のマンガで、トリックを描くのは──すごすぎる!

それに比べれば、絵のことを考えなくて済むし、月刊・季刊のペースで書けるので、小説家は楽だな──、と失礼ながら思いました。さらに、絵はすぐに古く見えますが、文章は違和感なく読めます。

世の中には、週刊で連載しているマンガの原作と、自分の小説とを、両方とも描ける人もいるけれど……!

西尾維新 – Wikipedia

普通そこまで やらない

何年もお休み中のマンガ家・小説家が多い中、上で紹介したような超絶作家さんの領域へ、シュージンも近づこうとしています。

このページを初めて読んだ時には、「シュージンが調子に乗りすぎていて、服部が面食らっている」ように見えてしまいました。でも、読み返してみると、服部はそんな事を思っていないでしょう。

たぶん、(策略家の)服部からすると、シュージンがドラマ CD の原作を引き受ける可能性を、50% 以上は見ていたはず。その上で、服部は申し訳なさそうに話を切り出している。策士ですなー。

しかし、その服部ですら予想できなかったくらいに、シュージンは軽く引き受けた──、そんな印象を受けます。いつの間にか、服部でも把握できないくらいに、シュージンの実力が付いてきたのでしょう。

ただ、だんだんと服部の仕事がなくなって行くようで、すこし心配です。そこから仲違いにならないと良いけれど……。

服部が心配すべきなのは、婚期だったりして。