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『バクマン。』 103 ページ 「無駄と挑戦」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 44 号)

ULTIMATE FACEBALL!!1!
(もっと──もっとインパクトを!)

今週の『バクマン。』が始まる直前のページで、バクマン。 総集編 『ハジマン。』を宣伝しています。コミックスのオビにも書いてある。

『バクマン。』のタイトルで肝心なのは、「バク」のほうだと自分は思う。もともとは「バクチ」の意味ですが、「爆」という意味にも取れるから現代語と相性が良い。

それなのに、『バクマン。』がらみの商法では、やたらと「マン」を推しています。マンおし。マンプッシュ。それはなんだか違う意味に取られそうだから、やめたほうが良いと思うマン。

だいたい、「マン」ではなく「マン。」と必ず「。」を付けているから、「マン○」という伏せ字かと思われそう──という人もいると思われる。

サイコーの方が 全然上手い

白鳥シュンが作画した『恋太 & ピース』の絵柄が描かれました。小さなカットと数コマだけですが──、素晴らしく上手ですよね! 表紙に載っている恋太とピースの表情は、どちらも味があります。

「絵が描ければいい」というユルい理由でアシスタントを始めて、一年間もたっていない状態の白鳥が、もうこのレベルの絵を描いている。これは本当に、将来は亜城木夢叶──サイコーのライバルになりそうです。

『恋太』を読んだサイコーとシュージンの反応が面白い。シュージンが話を考えたのに、『PCP』以上には人気が出ないと思ったり、サイコーに気を遣ったりしている。サイコーは、冷静に順位を読んでいます。

この 2 人の反応の差は、どこから来るのか。主観と客観との違いでしょう。当初はサイコーのほうが白鳥を応援していましたが、白鳥の作品そのものに協力しているのはシュージンです。そのため、シュージンは『恋太』を客観視できない。

何も考えずにやっぱり 「恋太」 面白いよ、と素直に言えるカヤの存在は、亜城木にとって貴重です。いやそれも、ダンナをひいきした感想なのかも……。

7 位ですか…

『PCP』との順位争いに負けて以来、『+NATURAL』は『PCP』の下あたりが定位置になっているようです。

──あの時、涙を見せた岩瀬は何だったんだ……。

シュージンと岩瀬とを比べて、原作者として どちらが才能あると 思いますか、と岩瀬は港浦にたずねている。

マンガ家からこの手の質問をされても、編集者の立場からは答えられませんよね。それに相手が岩瀬ならば、個人的な意見を言うことも命取りになる。

恋人から「仕事と私のどっちが大事なの!」とか「私のこと好き?」などと聞かれるのと同じです。選択肢の広さ(せまさ)を考えると、「せかいの はんぶんを おまえに やろう」とも同じ。

さらに港浦の場合は、服部と違って、岩瀬を持ち上げても好意につながらない……。初登場の時は威勢のいい(調子のいい)ニイチャンだった港浦が、このごろはビジネスライクに仕事をしているのも仕方ありませんね。

比べられないな ……

事情を知らない岩瀬からすると、シュージンが原作を 2 つも書いていることは、相当にショックだったでしょう。

ただ、いまの岩瀬には「気付け薬」の代わりというか、飲み会での「かけつけ三杯」みたいに、エンジンがかかるキッカケになったようです。

女王様タイプのようでいて、しっかりと管理しなければ走らない。意外にも、平丸とは気が合いそうな岩瀬です。

──あ、そうか、岩瀬の担当も吉田がピッタリかも。ただ、「オトナの世界」な展開になりそうなので、作者も意図的に避けているのでしょう。

同人誌の原作者としてデビューしようかな……。

今週も 2 位!

『バクマン。』の世界と現実世界とは、どれくらいリンクしているのでしょうか。すくなくとも「ジャンプ」は両世界に存在していて、連載しているマンガもほとんど変わらないようです。

ということで、どれだけ新妻エイジの『CROW』が面白くても、その順位は 3 位が多かった。たぶん、『ONE PIECE』や『BLEACH』あたりを作者は意識しているのでしょう。

では、なぜ『CROW』が急に 2 位になったのか。

ちょうど現実世界での人気マンガ 2 作品にも、異変が起こっています。あの「元メガネ」さんが■■されたり、2 年後の世界が描かれたり……。それを読んだ大場さんが「こりゃないわー」と思って、『CROW』を上にしたのかも。

それとも、作者同士のネットワークによって、どちらかの連載終了が知らされたとか……。

そんなことよりも、このページの見どころは、「エイジの座り方」です! 姿勢が良いのか悪いのか分からぬ。

原作は 高木先生ですよね

『恋太』を読んだエイジは、作者がシュージンだと見抜きました。ペンネームではなく、その内容から判断するとは──、あいかわらず超能力並のマンガ読みスキルです。

その異常さをなるほどで流す雄二郎も、なかなかすごい。もうさんざんエイジの天才ぶりを目の当たりにしているから、たいていのことでは驚かないのでしょうね。

エイジ:
「新ヒロインの気持ちになりきるために 女の子になりましたー! シュピピーン!」
アフロ:
「そっか」

エイジが『恋太』のことをこんなのと呼んでいるのは、「2 つも作品も描いていては、『PCP』がおろそかになる」ということなのか、『恋太』の話自体がダメなのか、どちらでしょうね。

これまでにエイジの予言は外れたことがない。ということは、シュージンが『恋太』に本腰を入れるようになったら、亜城木夢叶も終わりなのかも……。

(現実世界の「ジャンプ」で掲載予定の、連載作家の読み切りを批判しているのだったりして)

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