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『バクマン。』 104 ページ 「ステップとウォッチ」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 45 号)

Crumpled Paper Mario Wallpaper
(彼は四角いのか──丸いのか)

ペン入れの際にも作画時間の短縮を狙うサイコーが描かれました。どこまでも向上心のある彼は、イボには気をつけたほうがいいですね(『銀魂』ネタ)。

昨日も地獄のミサワネタを書きましたが──、アシスタントの前でこれ見よがしに作画の時間を計るサイコーを見ると、「え? 今(時間)刻んでた? 完全に無意識だったわ」などと言い出しそうに見えてしまう。

惚れさせ38 「8ビート」 | 地獄のミサワの「女に惚れさす名言集」

テレビアニメの『バクマン。』でこの場面は、『デスノート』のように派手なエフェクトがかかりながら、サイコーは時計を止めるのかな……。

将来的にもう 1 本

あいかわらず折原の解説が仕事場に響き渡っている。彼がいなかったら、だれもサイコーのストップウォッチに突っ込まなかったかもしれませんね。今となっては、折原ひとりがこの仕事場を支えている……!(ツッコミだけは)

このページで意外だったことは 2 点あります。

まず、サイコーが連載を狙っている雑誌は「ジャンプ SQ.」だということ。新妻エイジが先に 2 作品を「ジャンプ」で描いているから──という理由です。なんだかとっても「オトナの対応」だなぁ。

でも、いままで「エイジを超える!」と頑張ってきたのに、違う雑誌で連載を開始するのは、ある意味では逃げているのでは? サイコーらしくない。エイジと同じ舞台で勝負して欲しいです。

次に、サイコーがもう 1 本の作品を描くと聞いて、白鳥がほぼ無反応だったこと。

この場に高浜がいたら、かならず「…… !? 亜城木夢叶で 2 作品も描いたら 白鳥くんの作品はどうなるんだ?」と彼のモノローグ(独白・心の中の声)が入るはず。

高浜ほど敏感に人の心理を読む人間はこの仕事場にはいませんが、サイコーの発言を聞いて、白鳥も何か思うところはあったと思います。自分の連載に影響がないか、心配したでしょうね。

早いっスよ 今日!

原稿が仕上がると、速攻で森屋が帰っていく──。このコマを見たときには、「もうこの場所にいたくない一心なのだな」と勘違いしました。白鳥への嫉妬心だけで行動しているように見えたのです。いくらなんでも、そこまで愚かではないか。

これだけ身近な人間が自分の原稿を仕上げたりデビューしたりしているのに、折原はブレがないですね。まったくネームすら描こうとしない。彼は、アシスタント業だけで十分に幸せなのかも。

近い将来、折原は幸せ太りで──第 2 の中ナントカさんになりそうな気がする……。

森屋と 申しますが

「週刊少年ジャンプ」の編集者・服部に自分の作品を認められなかったから、森屋は「少年スリー」に原稿を持ち込もうとしている。

なんだかこの森屋の行動も「逃げ」として読めそうですが──、そんな事はありません。自分に合った編集者・雑誌を選ぶべきでしょう。作家の人生の半分くらいは担当の編集者に左右されると思うので、慎重に決めたほうが良いですね。

白鳥の場合は、たまたま服部のおかげで話が良い方向へ進みましたが、もしも港浦が担当だったら……。「これじゃ 高木くんがほとんど話を書いているじゃないか! ダメだ!」と港浦は頭ごなしに怒鳴りつけそう。

少年マンガ なんだからさー

編集者・間中と森屋との会話は、『レベルE』の一場面みたいです。少年マンガの中で挑戦しようとする森屋のような、作家志望者も多いのでしょうね。そのたびに、このような会話になる。

それに、森屋の作品を少年マンガなんだからと間中は切り捨てながらも、「じゃあ 青年誌の編集者を紹介しようか」とはならない。つまりは、マンガとしてボツということ。

マンガをまったく読まずにデビューした平丸のように、別の世界からマンガ家を目指す人間が増えて欲しいです。最近の「ジャンプ」に載っている新連載や読み切りは、どこかで見たことがある作品ばかり。

ここ 5 年間くらいの「ジャンプ」で、新しい世界に挑戦した作品というと、まっ先に『魔人探偵脳噛ネウロ』を思い出します。アレはすごかった……!

「探偵物」も「魔人」も「ヒロインが大食漢」も探せばほかに見つかるし、作者もマンガ畑の出身ですが、『ネウロ』ほどの個性はめったにない。

松井優征 - Wikipedia

たとえるなら『ネウロ』や『ジョジョ』のように、王道マンガと見せかけて奇妙なマンガをもっと読みたいです! スタイリッシュに戦う超人が主人公のマンガは、もういいだろ……。

森屋は、新境地を切り開けるだろうか?

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