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『バクマン。』 107 ページ 「合ってるものと好きなもの」 (週刊少年ジャンプ 2010 年 48 号)

Untitled by jiibrille, on Flickr
(傷が付くような名前は──まだない)

今回はサイコーの「おもしろ顔」特集でした。

──いや、そんな話ではないのですが、とにかくサイコーを眺めているだけで、自然とニヤニヤしてくる回でしたね。フ女子かよ!

それと気になるのが、最近の『バクマン。』はアゴとんがり絵柄ウイルス(『さよなら絶望先生』)が広まっていることです。ただ、アゴがとんがりながらも、長くはなっていない。これはわりと新しい──かも。

コミックス 1 巻のころは、ここまでとんがっていなかったのに……。

負けない作品

白鳥が描く『恋太 & ピース』の原作を書きながら、『PCP』の連載も継続しようというシュージンが、せっかく亜城木夢叶の読み切りまで引き受けたのに──、サイコーは原作も作画も自分ひとりでやると言う。

先週の燃える展開は、なんだったんだ……。

この原案だけでも いい…というサイコーの語り口が、わんぱくでもいい、たくましく育ってほしいみたいで笑えました。サイコーには、「(キリッ」と語尾に付けたいセリフが多すぎる。

──あ、上で挙げたテレビの CM は、「いまの若いコ(おっちゃん言葉)」は知らないか……。そもそも「腕白」という単語が通用しないかもしれませんね。「腕が、白い……? 家で引きこもっているこのことですか?」(森博嗣風味)などと言われそう。

嬉しかった

サイコーもシュージンも、お互いに「ありがとう」や「うれしい」と何度も言い合っている。これはイイですね。素直に感謝ができる人間はステキです。いつでも自然に「ありがとう」が言えると、人生が変わりますよ。

ということで、みなさんも 山本直樹先生の『ありがとう』を読みましょう(台無し)。──いちおう書いておくと、「感動するホーム・ドラマ」ではあるけれど、「ジャンプ」のマンガと比べてかなり刺激的な内容なので、そのつもりで探してくださいね。

さて、過去を振り返ってみると、亜城木コンビの危機は一度だけでした(中学生時代はサイコーが拒否していたケド)。夏休みが終わるまでに原作を書く、という締め切りをシュージンが破った時です。それ以降は、熱い厚い友情でつながっている。

ところが、サイコーがひとりでもマンガを描くと宣言して以来、なんだか不安でした。サイコーは作画の担当として、シュージンは原作者として、それぞれの道を進んでいくのかな──と。

今回、サイコーのほうから俺達は 亜城木夢叶 それは絶対だという言葉を聞けて、シュージンは本当に嬉しかったと思います。自分も読んでいて感動した!(小泉)

もっと成長したい

「マンガ家・亜城木夢叶」を見守ってきた読者の一人として、以前から思っていたことがある。それは、「サイコーの成長」が分かりにくいな──という点ですね。

いや、もちろん、最初の作品・『ふたつの地球』のガチガチに硬い線から比べれば、確実に『PCP』のほうが上手になっていることは分かります。でも、一作ごとにシュージンが進化していく様子と比べると、サイコーの進歩は地味に見える。

これはシュージンとサイコーだけではなく、原作・作画の誰にでも当てはまることでしょう。原作の発想や文章をみがくことは短期間でできるけれども、絵を上達するには時間がかかる。

そもそも、文章も絵も「長い間かき続ければ良い」という対象ではありません。面白くないモノを作り続けていてもダメです。しかし、文章を直すことに比べると、絵を変えることには苦労が多い。

シュージンがネームを文章だけに変えた──みたいな一大変化は、たったの一回でできたけれど、サイコーが下描きを省略してペン入れをするまでには、まだまだ根気との戦いになるでしょう(いま「婚期」って変換されて、ある意味当たっている)。

ステップアップの ためにも書け

シュージンくん、人に指さししてはいけません! ──って偉そう偉いお姉さんが言っていたよ(時事ネタ)。

サイコーのことを信じて原作を任せたシュージンが、できない時は 早めに言えよなと忠告するところが良いですね。これは、プロとして当たり前のことです。

でも、ここで釘を刺しておかないと、あのサイコーならギリギリまで一人でムリしそうだよな……。軽い口調ですが、この時のシュージンは──かなり不安だったに違いない。

何かやりたいの

ある程度は予想できましたが、サイコーの描きたいマンガは、まだ決まっていないとのこと。

サイコーはいつも、根拠のない自信に満ちあふれている。でも、それで良いのです。自信を持って頑張っていれば、根拠はあとから付いてくる──こともあるかもしれないと聞いた気がする。

がっかりした様子のシュージンが言った、なんだ…ないのか… 自信ありげだから あるのかと…というセリフは、なんだかコピペに使えそう。ぼん──汎用性が高くて。シュージンの顔がアップで描かれていれば、アスキー・アートになりそうです。

さらに、シュージンの大丈夫か? というセリフも、作者は狙って書いている……! 『バクマン。』の世界は近未来のため旬が過ぎたためか、サイコーが冷たいからか、リアクションは薄かったけれど。

参考: そんな装備で大丈夫か?とは (ソンナソウビデダイジョウブカとは) - ニコニコ大百科

さて、この 5 ページまでの間で一番のおもしろ顔は、きらりんこと夜空に浮かぶ亜豆を思い浮かべるサイコーでしょう。キャラ、崩壊しとる。アニメか…などと言いながらうっとりした顔をするなんて、並のオタクではできません。

これだけ遠距離恋愛が続くと、サイコーも「亜豆の声だけで充分なのでは……」と違う世界(次元)に目覚めそう。それはそれで、幸せなのか──。

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